大山 | 大山プロガイド協会

大山はもう完全に冬山となりました。冬装備とともに無理せず引き返す勇気も持ちましょう

山頂手前(2021.11.17 休暇村 奥大山)
山頂手前(2021.11.17 休暇村 奥大山)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
27℃
10℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 18:00発表
松江市の天気予報
明日
27℃
11℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■自然 
・11月9日(水)現在の天候
昨日より西高東低の冬型の気圧配置が強くなり、オホーツク海上に強い寒気を伴った低気圧が居座っています。
この低気圧の影響で大山では6合目の下付近まで雪に覆われました。
奥大山といわれる鏡ヶ成でも午前7時の気温がプラス2℃まで下がり、雪が舞いました。

岡山県北では雪が舞う様子を「雪華が散る(ゆきばながちる)」と表現します。積もるほどでもなく、まるで花びらが風に吹かれて舞う様子を例えたものと言われます。

■天候記録 10/20初冠雪

登山道の状況

■11月9日(水)現在の大山夏山登山道の最新情報
大山はもう完全に冬山です
大山5合目の上付近から新雪が薄っすらと見え始めて、6合目で午前10時の気温がマイナス3℃とかなり冷え込みました。

これからの時期は天候が悪いことか多いので、無理をしないで途中までで引き返す勇気を持ってください。

■烏ヶ山の国有林整備工事
遅れていましたが先週より始まりました。
工事中は新小屋峠からの往復となります。
工事は平日のみで土日祝日はキャンプ場ルートも通行できます。
平日は南峰の分岐からキャンプ場方面へは下山しないでください。
登山口及び分岐にも掲示物を出しています。
麓の工事現場まで下ってしまうと、代替ルートがありませんのでご注意ください。
登山者が事業地内とか作業道に入り込むと非常に危険です。

登山装備

冬山登山装備が基本です。
・大山はもう完全に冬山です
服装、装備ともに冬山仕様のものをお持ちください。
この時期に毎年起こる事故は、山頂で寒くて動けなくなった事例があります。
これは完全に山を甘くみて装備不足によるものです。

注意点

■今の時期の注意
日没も早くなっていますので、装備のチェック、登山計画は充分に時間的な余裕を持ってください。

特に今年の場合はコロナ禍のこともあり、思いのほか自分の体力も落ちています。
時間は2割程度のプラスを考慮してください。

・「アイゼンは必要でしょうか?」
この時期になると問い合わせが多いのですが、「アイゼンは必要でしょうか?」ということです。
夏山登山道で注意することは、吹き溜まりには雪が多いですし、吹きさらしの場所ではあまり積雪もありません。
登るにつれてどんどん積雪量が増えてくるものではありません。
初冬の今の時期であれば、逆にアイゼンを履くと場所によっては高下駄を履いて歩くような感じになり危険な場合もあります。

冬山に登る方はある程度雪山に慣れた方であり、歩き方の基本、すなわちキックステップが正確に出来る方というのが大切なことなので、自信のない方は必ず冬山に慣れている方と一緒に登るようにしましょう。
また保険の意味でアイゼンを持っていくだけでも安心できるかも。

注意点とすれば、例えばアイゼンよりもストックをバランス保持に使いましょうとか、キックステップを正確にという当たり前のことがありますが、なかなかこれが実際に歩くと難しいものです。
冬山の技術を習得してから、またできれば単独での入山は避けてください。

■ヤマケイオンライン付加情報
山入山協力金への協力のお願い(環境省、鳥取県、大山町)
詳しくは以下を参照下さい
https://tourismdaisen.com/info/news/v398/

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。

最近の投稿は、大山はもちろん、立山室堂、御嶽山、三瓶山、三徳山、船上山、船通山、烏ヶ山、高清水トレイルなどがアップされています。
また気象予報士による気象のワンポイントアドバイスも時々。
これからの山行の参考にしてください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

鳥取県 / 中国山地中部

大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

岡山県の最北端に位置する蒜山山群は、中国の名峰・大山連峰の東に連なり、鳥取県倉吉市と、岡山県真庭市との境界をなしている。 蒜山は95万年から50万年前に噴出したトロイデ火山である。岡山県側からの山容は穏やかで、広大な扇状地となり、古くは巨大な淡水湖を擁していたという。蒜山高原からは昭和34年(1969)、ステゴドン(東洋象)の臼歯の化石が発見された。またオオサンショウウオやムカシトンボ、ギフチョウなどの珍しい動物や昆虫のほか、ヒルゼンスゲやリュウキンカ、またイヨフウロ、ツクシゼリなどの貴重な動植物の宝庫となっている。  山名の「ひる」は「蛭の住むような広い湿地」を意味し、「ぜん」は大山(だいせん)の「せん」を真似、より威厳を持たせるため濁って読ませたという説もある。また蒜山には、巨人が住んでいたという伝説もあり、中蒜山と下蒜山の間のコルを「ふんぐり乢(たわ)」と呼ぶのは、この巨人が自分のフングリ(睾丸)を引っ掛けたから、ともいう。  蒜山へは、上蒜山の西麓の百合原牧場の柵を越えて山腹に取り付く。途中、皆ガ山の肩越しに大山が見える。8合目の槍(やり)ガ峰は上蒜(かみひる)一の展望台だ。上蒜山まで約3時間。中蒜山、下蒜山まではさらに約3時間。三山縦走は約8時間。

鳥取県 / 中国山地中部

矢筈ヶ山 標高 1,359m

 大山の北東部、大休(おおやすみ)峠から北へ12km続く魅力的な縦走路。植生、史跡、古戦場、岩場など、どれをとっても中国山地第一の呼び声が高く、その最高点が一等三角点を頂く矢筈ヶ山で、中国山地第5位の高峰。  矢筈型の双耳峰で双子山(ふたごせん)の別名もある。三角点を大矢筈、北の岩峰を小矢筈と俗称する。  船上山(せんじょうざん)からの南行コースと、大休峠からの北行コースがあり、ともに約8時間だが、南行コースは長大な登りになり、危険箇所がすべて下りになるので、北行コースを勧めたい。  北の甲ヶ山(かぶとがせん)は中国山地第10位の高さ。  後醍醐天皇の旗揚げ(1333年)した船上山の頂上は平坦で湧水も豊富。まさに要害堅固の地であり、周囲の岩壁はクライマーのゲレンデとなっている。山脚部は桜の名所で、青少年自然の家をベースに、健康的なエリアとして人気を集めている。

ユーザーの登山記録から