大山 | 大山プロガイド協会

山麓でも降雪するようになり大山は厳冬期となりました。 山頂付近ではもう根雪になりそうです

6合目からの北壁(撮影 山岳ガイド佐々木淳一様)(2021.12.20 休暇村 奥大山)
6合目からの北壁(撮影 山岳ガイド佐々木淳一様)(2021.12.20 休暇村 奥大山)
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天気・気温

鳥取市の天気予報
明日
27℃
9℃
明後日
晴のち曇
29℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
松江市の天気予報
明日
27℃
10℃
明後日
晴時々曇
30℃
14℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 6:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候 12月2日
午前10時半の大山寺の天候 高曇り 気温プラス3℃ 無風
お昼12時過ぎの山頂の天候 晴れ  気温マイナス4℃ 微風

先週の土曜日に続いて、昨夜から今朝にかけて山麓でも降雪がありました。
奥大山(標高920m)の鏡ヶ成では先週が約15cm、今朝が10cm程度の積雪がありましたが、まだ根雪にはならないようです。
山頂付近ではもう根雪になりそうで、大山は厳冬期です。

・天候記録 10/20初冠雪

登山道の状況

■大山夏山登山道
12月2日(木)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(大山の情報は佐々木淳一ガイドよりの提供です。)

登山道も山頂付近も積雪量としてはまだまだ少なく、気温が低いため融けないで残っているという感じです。
特に登山道については踏み固められていて、滑りやすくなっています。

アイゼンの必要性ですが、歩く場所さえ選んで、キックステップを正確に刻めばアイゼン無しでも歩けますが、当然これは個人差があります。

自分が滑って危ないかなと思う時点でアイゼンを履いてください。
一昔前はアイゼン無しで歩け、なんて先輩から厳しく指導されましたが、今は安全に登山するために逆にアイゼンを推奨します。

まだ登山ルートがは明確にわかりますし、ピッケルを使う場面はほとんどありませんので、バランス保持の意味でストックを使用したほうが安全だと思います。

■もうひとつ山の情報(今年人気上昇中の三徳山)
先週の土曜日はやはりうっすらと積雪がありました。
今日現在ではほとんど融けていますが、この三徳山は根雪が降り始める頃には今シーズンは閉山となります。
毎年の平均では12月の後半には入れなくなり、来春の3月後半までは入山できません。

三徳山には11月27日に登ってきましたが、登山道が濡れていることもあり、最初の難関であるカズラ坂は何とかクリアしても、次の難関の文殊堂下のクサリ場はみなさん難儀をしていて、ここで諦める方も何人か見かけました。
少しだけお手伝いをさせてもらいましたが、下りもあることなので、ここで無理をしないようにしてください。
先月もこの下りで転落して骨折という事故もありました。
あと少しの期間は登れますので、思い立ったらぜひ登ってみてください。
当然ここもわれわれ「大山プロガイド協会」が歴史の解説をしながらガイドをさせていただきます。
冬の大山もそうですが、何人かのグループで依頼されればいいかと思います。

■烏ヶ山の森林整備工事
一応今期の工事は終了しました。
積雪がありますが、キャンプ場ルートも入れます。

■近辺の道路情報
大山環状道路、旧蒜山大山スカイライン、鏡ヶ成から一向平へのルートは冬期通行止めとなりました。
お気を付けください。

登山装備

装備は当然冬山装備が必要です。
毎年のように12月に軽装備で登って下山できなくなった事故が発生しています。
大山寺付近と山頂では標高差およそ1000mあるということは、単純に考えると計算上では7℃から8℃は低くなっていて、冬特有の西風または北西の風に吹かれると、体感温度はさらに下がってきます。
携帯カイロを予備として持っているだけで役に立ちます。

また寒い場所ではスマホの電池消耗が予想以上に早いです。
予備のバッテリーを持つ、あるいは出来るだけ体に近い場所に入れておく、また携帯カイロを貼り付けておくなどの対策もお忘れなく。

注意点

■今の時期の注意
日没も早くなっていますので、装備のチェック、登山計画は充分に時間的な余裕を持ってください。

お知らせ

登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド (自然公園指導員) 久保昌之
電話 090-7999-2931(携帯)

休暇村 奥大山  
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は?

今年は登山道の雪は早く融けてしまい、もう歩くのに支障はありません。2週間ほど早めに推移しています2023.05.02

だんだん蒸し暑さを感じる季節になってきました。そろそろ虫除けスプレーが必要な季節です2023.05.15

米子市内でも30℃を越える夏日となりましたが、大山は気持ちの良い風が吹いていました2023.05.23

中国地方は梅雨入り。蒸し暑くなる季節、大山では薄着での行動とこまめな水分補給を2023.05.30

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

  • 草鳴社ケルン付近からの眺め
  • 6合目避難小屋の様子
  • イワカガミが咲き始めました
  • 標高1500m下付近の残雪
  • 山頂緊急避難小屋付近の状況
  • 3合目手前付近から積雪があります
  • 山頂台地の残雪
  • フキノトウがようやく顔を出してきました
  • 6合目避難小屋の様子
  • ポールの片付けを行う
  • 山頂より剣ヶ峰を望む
  • 少しガスが出ると、大山では、こうなります

大山プロガイド協会

現地連絡先:
090-7999-2931
電話番号:
0859-75-2300
連絡先住所:
〒689-4424 鳥取県日野郡江府町御机字鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山 内

地図で見る
http://chugoku-guide.wix.com/chugoku-guide

施設の詳細を見る

関連する山

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大山 標高 1,729m

 山陰地方のほぼ中央にそびえ立つ大山(だいせん)は、天平五年(733)に完成したといわれる『出雲風土記』に、火神岳(ほのがみのたけ)の名で登場する。我が国で最も由緒のある山の1つである。  中国地方の最高峰。大山隠岐国立公園の中心にあり、歴史、民俗、自然科学の面でも傑出したものが多く、名実ともに中国山地の王者である。四季を通じて探訪者が絶えないが、日本海に面した独立峰であり、気象条件、地質地形条件が厳しく、特に冬季は「寒気の吹き出し」の影響を、日本で最初に受けるので、標高に似合わず遭難事故が多い。中国地方の他の山々とは全く異質の山であることを銘記されたい。  一方、自然保護運動の先覚地でもある。全国のゴミ持ち帰り運動の発祥の地であり、数々の乱開発を追放した実績を持っている。現在は一木一石運動(登山者の手によって山頂に石を返す行動)が根気よく続けられている。  山体を形成する角閃石安山岩は軟らかくもろい。激しい浸食作用により、登山道の転変が多く、頂上と通称される弥山(みせん)への道は夏道ルートと行者谷ルート以外は閉鎖されて久しい。両ルートは6合目避難小屋の下で合流し、特別天然記念物ダイセンキャラボク純林を縫って頂上碑に達する。東側に三等三角点が、西に頂上小屋と、やや下って石室(いしむろ)と心字(しんじ)池などがある。いずれも往復5時間程度だ。  最高点の剣ヶ峰へは大神山(おおがみやま)神社から元谷(もとだに)小屋、ユートピア避難小屋を経る一般ルート(往復5時間)の他に大休(おおやすみ)峠からと、地獄谷振子(ふりこ)沢からのルートがあるが、一般向ではない。  元谷をベースに、大屏風(おおびようぶ)岩、小屏風(こびようぶ)岩、烏帽子(えぼし)岩、別山などの岩場がある。岩はもろく、登攀には高度の技術が要求される。南面の南壁はすべてガレ壁で、登降は勧められない。支峰の甲(かぶと)ガ山(せん)、船上山(せんじようざん)にはよい岩場があり、地元のクライマーに愛されている。  大山の名をより高めているのは、史跡の豊富さと荒らされていない生物相とにある。  『出雲風土記』には、大山を杭(くい)にし、弓ガ浜を綱にして島根半島を引いてきたと記され、大化改新(645)前後には修験者の大道場でもあった。以来、興亡栄枯を繰り返し、その遺構が全域に残されている。現存する大山寺と大神山神社の門前町が大山寺(だいせんじ)の集落。今は宿泊施設や飲食店、温浴施設などが参道沿いに並んでいる。 平成30年には、大山情報館が大山ナショナルパークセンターとしてリニューアルしたほか、観光案内所や県立大山自然歴史館も再整備され、大山周辺の情報提供の他、シャワールーム、ロッカー、Wi-Fiなど多くの新しい機能が利用できるようになり、大山登山が一層、便利になった。 冬は西日本最大の広さを誇るスキー場が賑わい、スキーやスノーボード、スノーシューなど、ウィンタースポーツのメッカとなている。

鳥取県 岡山県 / 中国山地中部

蒜山 標高 1,202m

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ユーザーの登山記録から