1/8は好天に恵まれアイゼン歩行しやすい雪質でした。積雪量は例年並み。下山時雪庇に注意

天気・気温

山と周辺の状況

■天候　2022年1月8日（土）
午前8時の大山寺の天候　晴れ　気温0℃　微風
午前11時の山頂の天候　快晴　マイナス4℃　6～10m/s

・天候記録　10/20初冠雪

登山道の状況

■大山夏山登山道
1月8日（土）現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせします。
(勝部利久ガイドと佐々木淳一ガイドより情報提供）

今シーズンでは最高の好天に恵まれました。
雪質も適度に踏み固められた上に新雪があり、アイゼンを履いて歩きやすい雪質でした。

今年の降雪量は例年通りの積雪状況で、このまま1月から2月後半になると絶好のコンディションになる見込みです。

特に5合目を過ぎた付近から潅木が登山ルートに覆いかぶさってきますが、相応の積雪があれば、ほとんどが雪の下になり歩きやすくなってきます。
下山時には6合沢、7合沢などへのスノーシューとかグリセードがやりやすくなります。

ただ注意することは稜線の雪庇(せっぴ)がその季節の気象条件により元谷側に張り出しますので、ブロック雪崩の恐れがあります。
登山ルートを歩いていても雪庇の上にいるかどうかは絶対にわかりません。
6合目を過ぎてからは、まず元谷側をできるだけ避けてください。
一番危険な場所は8合目を過ぎてからの8合沢と別山沢の上部です。

またルートを外れる場合は一人では危険です。ルートを熟知したリーダーに同行しましょう。
まして見ず知らずの他人から連れて行ってあげると言われても絶対についていかないことです。

■登山道の青ポールの調整を行いました（1/8）。
青ポールは大山では20年ぐらい前からお馴染みになりましたが、登るための目印ではありません。
曲がり角や急斜面ではやや密に、直線ルートではやや遠めに立てていますが、「次のポールが見えないとそこで引き返してください。」という目安で立てています。

もう少し密にという意見もありますが、ガスっていて、吹雪いて地吹雪などではわずか2mほど前を登る登山者が見えなくなることがあります。
そうなるともう登ってはいけないレベルです。

厳冬期の大山においては、想像を絶することが起こりえるのです。
生半可な装備と知識ではとうてい太刀打ちできないことをご理解ください。
「山は楽しく」登るものであり、決して命を掛ける場所ではないし、度胸試しの場所でもありません。
絶対に無理をしないように楽しみましょう。

■山頂避難小屋の利用について
山頂避難小屋は常時入れますが、雪で覆われて内部は暗いので、ライトをすぐに取り出せるようにしてください。

■近辺の道路情報
以下は冬期通行止めとなっています。春までは開きません。　お気を付けください。
大山環状道路
旧蒜山大山スカイライン
鏡ヶ成から一向平へのルート

登山装備

厳冬期の登山装備が必要です。

寒い場所ではスマホの電池消耗が予想以上に早いです。
予備のバッテリーを持つ、あるいは出来るだけ体に近い場所に入れておく、また携帯カイロを貼り付けておくなどの対策もお忘れなく。

アイゼンは前歯のついた10本または12本をご用意ください。
10本の爪の短いものは技術を必要とするので避けたほうが賢明です。
新規に購入を考えている方はまず12本を購入してください。
ピッケルは使い方を熟知してないと自分が怪我をします。
これは冬山装備について言えることですが、ショップの販売員に聞いただけとか、ネットで繰り返し見て勉強したなんてのは論外です。
必ず現場で使い方を学んでから冬山に入るようにしましょう。

お知らせ

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド　（自然公園指導員）　久保昌之
電話 090-7999-2931（携帯）

休暇村　奥大山　　
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1　
電話 0859-75-2300

■Facebook「大山プロガイド協会」
https://www.facebook.com/%E5%A4%A7%E5%B1%B1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E5%8D%94%E4%BC%9A-105554551132283/

大山プロガイド協会では「初心者のための冬山登山教室」を開催します。
1月23日（日）大山にて。
詳細はFace bookのイベント情報をご覧ください。

Face book「大山プロガイド協会」にて山のよもやま話、夏山登山道含めて大山山系の山々の情報を不定期に更新していますのでぜひご覧ください。
連絡先のメールアドレスは　daisen.pro@gmail.comまたはフェイスブックより。

登山に関するお問い合わせはもちろんのこと、ガイドに興味がある方など資格取得に向けてお手伝いもさせていただきます。遠慮なくお問い合わせください。

昨年の今頃の様子は？

大山はようやく冬の様相になってきました。アイゼンは前歯のついた10本または12本をご用意ください。2024.12.12

8合目辺りから山頂避難小屋までの間に目印の青色ポールを整備しました。目印ポールを目指して登山してください2024.12.23

ここ数年の中では雪の多い年となっています。予報で悪天候になるのが予測される場合、決して無理をしないでください。2025.01.10

大山プロガイド協会周辺の過去の様子

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