槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

周辺登山道に整備入りました。高山植物が続々開花しています。天気により低体温症に注意

水俣乗越から少し西岳よりの乗越展望台より(2022.08.01 槍ヶ岳山荘 )
水俣乗越から少し西岳よりの乗越展望台より(2022.08.01 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

07/14(木) 10:00 ガスと小雨 8℃
松本市の天気予報
明日
雨のち晴
16℃
6℃
明後日
27℃
4℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 12:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち晴
16℃
5℃
明後日
26℃
2℃
日本気象協会提供 2024年5月8日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候
7/14 朝は晴れ 10:00 ガスと小雨 8℃。 最低気温7℃
5~6日ごとに夕立や雷がきています。
※雨により低体温症気味の方が出ています。体調管理に注意

■天候と自然
稜線では高山植物が咲き始めています

7/11 今年は ニッコウキスゲ ゼンテイカ の当たり年
槍沢ロッヂ周辺も御多分に漏れず、小屋から見上げる横尾尾根の斜面のそこかしこに黄色い群落が展開されているのが見受けられ、ここまで勢いのある咲き方は初めて見る気がします。
今日はババ平の対岸にある水源地まで作業に行きましたが、その近くにも大きな群落がありました。
槍沢ロッヂ付近では クルマユリ クルマユリ も咲き始め、この艶やかなオレンジ色が夏山への気分を高めてくれています。

7/8 東鎌尾根では ハクサンイチゲ ハクサンイチゲ ミヤマキンバイ ミヤマキンバイ などが咲き始めました
他にも、ミ ヤマオダマキ ヤマオダマキ 、イワツメクサやイワヒゲ、イワウメ、 イワカガミ イワカガミ ヨツバシオガマ ヨツバシオガマ など様々な花が見頃となっています。

登山道の状況

■槍沢ロッヂ~槍ヶ岳山荘間の雪の状況 

以下は7/5の状況ですが、ここから融雪が進んでいます。
アイゼンを持っていく必要はなく、心配であればストックか軽アイゼン程度で充分かなぁといった具合です。(あくまでも私見ですので小屋ホームページの槍ヶ岳山荘ブログ7/5の画像を参照してご自身で判断してください)
第1ポイント
槍沢から夏道を登り丸山近く、沢筋に残る雪渓、距離にして10歩程度。雪の下は沢が流れている為、踏み抜きに注意。
(踏み抜きを嫌って、大げさに上を巻いて渡りました)
第2ポイントはグリーンバンド前。
ここまでは終始夏道ですこのポイントは、殺生ヒュッテさんと槍ヶ岳山荘が定期的に雪切を実施しているポイントで、比較的安全に通行して頂けるかと思います。
ただし、足を滑らせればずっと下まで続く雪の斜面です。十分注意してご通行下さい。すれ違う際は尚更です。
最後のポイント、坊主の岩小屋付近。
傾斜も緩く、ストック無しでも十分に登れる程度です。雪の下には大きめの石がゴロゴロしているので足をひねらないようにご注意を。

■東鎌尾根ルート 開通
去年2021年9月に発生した地震の影響により、
東鎌尾根ルート(ヒュッテ大槍~槍ヶ岳山荘の間の一部)が崩落により通行不可となっていましたが、補修作業が完了し、開通となりました

槍ヶ岳肩から約300mの地点ですが、尾根を通るルートに変更となっています。
崩壊した旧道は岩盤が崩落するおそれがまだあるので通行止めになっております。
危なそうな箇所には鎖をかけていますが、あまり頼り過ぎないよう、十分注意して通行してください。

■南岳新道 雪切完了。7/11 (南岳小屋より)
南岳新道上部の雪切り作業を行いました。
雪切作業後、2500m付近まで下りてルート確認をしましたが、ルート上に問題はありませんでした。
近日中にスタッフが南岳新道を通過する予定なので、ルート全体の紹介はその時に!


■大キレット、ルート状況
7/13 
https://www.yarigatake.co.jp/minamidake/blog/details/9415/?fbclid=IwAR3CVUg_NQGfMRIudLgPBdEhN9CeFkQhMFzeD281tZzNblQW0ABk21546bk

7/3(南岳小屋より)
この時期特有の浮石やガレ石は沢山あります。
目立った大きい浮石などは撤去しましたが、ガレ石を全部落とすことは難しく、ある程度人が歩いて登山道が落ち着いてくるまでは、落石を落とすのも、上から落ちてくるのも細心の注意が必要です。
それ以外は特に崩れているところなどは無く、通常通りに歩けます。
7/4時点では北穂高小屋直下に雪渓が二箇所ありましたが、小屋スタッフの方が雪切りをしてくれていましたし、この先の雨続きを考えれば9日小屋開け迄には無くなっているでしょう。

登山装備

3000m級山岳の登山装備が必要
防寒対策、防水対策も万全に
※感染症対策のため室内換気に努めております。

様々なコンディションに対応できる装備でお越しください。

夏でも朝は冷え込む日があります。
山の下(特に東京や大阪といった大都市圏)との寒暖差があるので、装備の油断禁物です。

注意点

万全な準備に越したことはありません。
その準備や心構えがあなたの命を助けます。
山は油断している人間に、思わぬかたちで牙をむくことを私達は決して忘れてはなりません。

■よくあるお問い合わせ
槍ヶ岳山荘ホームページより槍沢ロッジりブログ 7/5「お問い合わせの中から…」を参照下さい。回答があります
・上高地から槍ヶ岳山荘まで一日で行けますか?途中に槍沢に泊まったほうがいいですか?
※ ヤマレコ等に載っている槍ヶ岳日帰り登山とか、そんな体力自慢の情報を鵜呑みにしない方が良いかと思います。
・テント場は予約が必要ですか?
・朝食は何時からですか?
・槍ヶ岳に登りに行くあいだ、荷物は預かってもらえますか?
・携帯電話は通じますか?充電はできますか?

お知らせ

■槍ヶ岳山荘
松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
槍ヶ岳山荘(現地) 090-2641-1911 (期間 4月27日~11月3日)

※小屋利用前にホームページにて詳細確認下さい(予約詳細、感染症対策ほか)

・2022年の営業 4/27(火)~11/3(木)
予約は宿泊予定日の1ヶ月前より受付。小屋ホームページよりウエブ予約を利用下さい
(テント泊は予約不要)

・小屋HP
http://www.yarigatake.co.jp/
※小屋利用の詳細、ウエブにて宿泊予約ほかあります
※系列の槍沢ロッヂ、岳沢小屋、南岳小屋、大天井ヒュッテについても記載があります

・SNS
Facebook
https://www.facebook.com/yarigatakesansogroup/

槍沢ロッヂがinstagram
https://www.instagram.com/yarisawalodge_official/

・系列の小屋の2022年の営業予定
槍沢ロッヂ 4/27(火)~11/3(木)
南岳小屋  7/9(土)~10/15(土)
大天井ヒュッテ 7/9(土)~10/15(土)
岳沢小屋 4/27(火)~11/3(木)

昨年の今頃の様子は?

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01

台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 連休前半中日の槍の穂先
  • 連休前半中日 槍沢の登山者
  • 連休前半中日 ヘリコプターによる荷揚げ
  • 連休前半中日 山荘前の登山者
  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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