槍ヶ岳 | 槍ヶ岳山荘

昨日吹雪。稜線は積雪と凍結。積雪は10~20cm(吹溜りはそれ以上)。前爪アイゼン+冬装備必要

夕日に染まる槍ヶ岳(2023.10.29 槍ヶ岳山荘 )
夕日に染まる槍ヶ岳(2023.10.29 槍ヶ岳山荘 )
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天気・気温

松本市の天気予報
明日
27℃
3℃
明後日
29℃
10℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 18:00発表
高山市の天気予報
明日
27℃
2℃
明後日
晴時々曇
26℃
6℃
日本気象協会提供 2024年5月9日 18:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

■天候
10/6 朝 雪
10/4 06:20 0℃ みぞれ雨。07:15 0℃ 雪
明日、明後日も雪予報が出ております。

・記録
今年2023 初氷9/24 初雪10/4
昨年2022 初氷9/21 初雪初冠雪初積雪10/6

■自然&概況ほか
10/6 雪積もりました。
昨日は周辺で風雪により行動不能となる事案も発生しました。
3連休ご安全に。
槍ヶ岳グループのSNSに動画があります。
https://twitter.com/yarigatake3180m

10/5 「10月はもう冬山の時期」です
冬山装備を整え、雪に降られることも覚悟して登られる必要があります
本日荒れてます。強風とみぞれ。
連休には落ち着いてくれるといいのですが。
軽装で来られる方が見えますが、標高3000mは冬です。防寒対策を忘れずに。

10/4 槍ヶ岳が雪化粧
04:30 1℃ 雨と雪。数日前の氷に引き続き、今朝は雪が舞っております
街も気温が下がり寒い日となっているようですが、
山の上では表情が冬モードへと変わっております。
直前の天気予報のチェックはもちろんですが、防寒対策もしっっっっかりと忘れずによろしくお願いします
秋→冬へ モードチェンジです

・槍沢ロッジより
10/3 10月に入ってから一気に寒くなってまいりました。
稜線の小屋のように氷が張るのはまだ先ですが昨日の朝一番の気温は5度、今朝は3度になっておりました。
9/29 ババ平から東鎌尾根を望む黄葉は遠景でもわかるほど色付いています。
空もいかにも秋空といった感じで澄んでいてとても気持ち良かったです。

・南岳小屋より
10/5 午後から吹雪、13時の気温-1℃ 風速20m、吹き溜まりでくるぶし付近までの積雪
小屋付近は猛烈な風雪ですべてが凍り付いています。
3000mはもう完全に冬山ですので、装備や経験のない方はご遠慮ください。
3連休にお越し予定の方は前爪付きのクランポンが必須です。
日中融けて再び夜間に凍り付いた雪は非常に危険です。
本日も山頂付近にて低体温症で身動き取れない方の救助に出ました。
明日は街でも11月上旬並みの気温となるようです。 
ご注意ください。

・大天井荘より
10/5 初雪を観測しました
今日は朝の気温が最高気温となり、日中にかけてぐんぐん気温が下がり、昼頃に雨が雪に変わりました。今日のこの天候、明日も続く冬型予報により、人通りはほとんどない一日となりました。
土曜日(7日)には冬型が緩む予報が出ていますが、油断しないでください。
明日(6日)までに稜線上で10㎝程度の積雪が予想されており、明日も荒れた天候なる予報が出ています。東鎌尾根のルート上、岩場・梯子はより一層滑りやすくなりますし、それ以外の登山道でも降り積もった雪が融解・再凍結することが考えられますので、ルートの難易度・危険度は増します。
今流行りのUL(ウルトラライト)スタイル。もちろんそれ自体は否定しません。ただ今この山の状況に対応できますか?足元トレイルランニングシューズでほんとに大丈夫?
大天井ヒュッテ含め、北アルプス各山小屋のSNSやブログ等でも再三再四、気象遭難に対する注意喚起がなされています。
今の山の状況をみて、ご自身の持つ体力・経験・技術・装備で対応できるものなのか、入山前に今一度考えてみてください。不安を感じるならば、入山しないこと!行けるところまで行ってみるは通用しません。

・岳沢小屋より
10/6 岳沢から前穂~吊尾根~奥穂も槍ヶ岳同様吹溜り40cmという状況です。
というわけで、強制力はありませんが、ここ(岳沢小屋)から上は通行止めとさせていただきます。
おそらく明日(土曜)の通行も厳しいでしょう。
明日の日中にはだいぶ雪も解けそうなので、明後日(日曜)の通行解けは解除したいと思いますが、凍結箇所などは残ります。ご自身の技量と照らし合わせての登山をご計画ください。
宿泊の方は朝の下山時は雪が凍結している可能性もありますので、チェーンスパイクの持参をお勧めします。

登山道の状況

■登山道 
10/6 雪積もりました。
稜線では強風で飛ばされて雪が付いていない箇所もありますが、場所によっては10~20cm程度、吹き溜まりではそれ以上あります。
(槍ヶ岳グループの南岳小屋、岳沢小屋のブログを参照してください)

10/4 初雪を観測し、登山道の状況は天候により大きく変化します。

10/3 すでに初氷を観測し、天候状況によっては稜線で凍結することがあります。
北面、風の通り道、日陰では特に慎重に

・10/3 主な周辺登山道に大きな支障の連絡はありません

(山と溪谷オンライン付加情報)
槍平小屋
https://www.yaridaira.jp/
SNSに槍ヶ岳飛騨沢ルート登山道情報 あります。毎日詳しく更新されています

登山装備

3000m級山岳の初冬の登山装備が基本
氷点下の気温に対応できる防寒防風装備が必要。低体温症に配慮した装備で。
稜線へは前爪のあるアイゼンで
登山用の雨具は必携 速乾性の衣類(アンダーウエア、靴下なども含めて) 着替えもあるとよいです(汗をかくと冷えます) 
荷物はすべて防水対策を。靴も登山用の防水性の高いものが必要てす

安全登山に槍の穂先へ登るためにヘルメット推奨
※ヘルメット貸出あります(槍ヶ岳山荘にて)
盛夏の混雑時でもヘルメットの数も十分にありますが、登山中の安全のため持参されるのが良いでしょう

注意点

■登山届を提出しましょう
■計画段階からゆとりをもってください。

■山の上では表情が冬モードへと変わっております。
低体温症に注意。エネルギー摂取、汗冷えしないよう、防風対策など工夫して下さい。
日々日没が早まっています 安全圏は15時 16時には必着で

■北アルプストレイルプログラム
北アルプストレイルプログラムの新たな取組として、本プログラムに協力いただいた証「協力証」の配布が始まりました。
槍ヶ岳山荘のTシャツやステッカー等も手掛けて頂いている真田緑さんのデザインで、今年は槍ヶ岳です。
動画も是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WCegLpMIeGU
https://www.youtube.com/watch?v=VFshJE9Zgrk

お知らせ

■槍ヶ岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/

松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
槍ヶ岳山荘(現地) 090-2641-1911 (期間 4月27日~11月3日)
※槍ヶ岳山荘ほか現地への問い合わせ電話のお時間は20時までにお願いします。

■2023年営業 各小屋の営業期間
槍ヶ岳山荘 4月27日(木)~11月4日(土)
槍沢ロッヂ 4月27日(木)~11月4日(土)
南岳小屋 7月8日(土)~10月14日(土)
大天井ヒュッテ 7月8日(土)~10月14日(土)
岳沢小屋 4月27日(木)~11月4日(土)

■宿泊予約
※各小屋とも宿泊には予約が必要(1名より予約必要)
宿泊予定日の1ヶ月前の朝9時より、WEBか山小屋の現地電話にて受付
例)8月15日にご宿泊の場合、7月15日朝9時より受付開始

・web予約サイト
https://www.yarigatake.net/reservation/

・現地電話
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
槍沢ロッヂ 0263-95-2626  4/27までは0263-35-7200
南岳小屋 090-4524-9448
大天井ヒュッテ 090-1401-7884
岳沢小屋 090-2546-2100

■2023年営業の詳細については以下を参照ください
宿泊料金、キャンセル、受付ほか掲載があり、利用にあたっては必ず一読下さい
https://www.yarigatake.co.jp/information/
・槍ヶ岳山荘「播隆祭」毎年9月の第一土曜日

昨年の今頃の様子は?

営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27

昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16

昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24

融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01

台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06

槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子

  • 連休前半中日の槍の穂先
  • 連休前半中日 槍沢の登山者
  • 連休前半中日 ヘリコプターによる荷揚げ
  • 連休前半中日 山荘前の登山者
  • 朝日が垣間見えました。10時ごろまでは青空もみえておりましたが、昼前からは再び雲に覆われた天気となりました。
  • 稜線から槍沢の様子
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢から槍ヶ岳を見上げて(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 横尾から槍沢ロッヂまでは一部地面が出ているところがありますが、ほぼ雪の上を歩きます。(小屋明け前の偵察に行きました)
  • 槍沢ロッヂ(小屋明け前の偵察に行きました。まだ営業していません)
  • スタッフ全員無事に下山しました!あらためまして2023年、槍ヶ岳山荘をご利用いただきありがとうございました。
  • 夕日に染まる槍ヶ岳

槍ヶ岳山荘

現地連絡先:
090-2641-1911
電話番号:
0263-35-7200
連絡先住所:
長野県松本市埋橋1-7-2

地図で見る
http://www.yarigatake.co.jp/

施設の詳細を見る

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槍ヶ岳 標高 3,180m

 鋭角に天を突く岩峰でそのものずばりの命名、しかも北アルプス南部の登山道が集中する位置のよさ。槍ヶ岳は北アルプス南部の鎮である。  行政区分からいえば長野県の大町市、松本市と岐阜県高山市との境にそびえている山である。地理的条件も実に絶妙な場所といえる。  南から穂高連峰の縦走路、東から常念山脈や燕岳からの表銀座コース、谷筋では上高地から梓川、槍沢を遡っていく登山道、新穂高温泉から蒲田川右俣、飛騨沢を登るコースと、北アルプス南部のすべてのコースが槍ヶ岳に集中し、中央部へは西鎌尾根が唯一の回廊となって双六岳に通じる、北アルプス南部の扇の要である。  しかも鋭い槍の穂先のような姿は、日本の氷河地形の典型でもある。地質は硬いひん岩で、氷河が削り残した氷食尖峰。東西南北の鎌尾根も氷食地形、槍沢、飛騨沢、天上沢、千丈沢はU字谷とカールという、日本の氷河地形のサンプルぞろいである。  登山史上で初めて登頂したのは江戸時代の文政11年(1828)の播隆上人。4回登って3体の仏像を安置し、鉄鎖を懸けて信者の安全な登拝を可能にした。登路は安曇野の小倉村から鍋冠山を越えて大滝山へ登り、梓川に下って槍沢をつめている。今も残る槍沢の「坊主ノ岩小屋」は播隆が修業した籠り堂だ。  近代登山史の初登頂は明治11年(1879)の英人W・ガウランド。1891年には英人W・ウエストンも登っている。日本人では1902年の小島鳥水と岡野金次郎。穂高・槍の縦走は1909年の鵜殿正雄で、ここに槍ヶ岳の黎明が始まった。大正11年(1922)には3月に、慶応の槙有恒パーティによる積雪期の初登攀があり、同年7月7日には早稲田と学習院が北鎌尾根への初登攀に挑んでいる。早稲田は案内人なしの2人パーティで、槍ヶ岳頂上から独標往復。学習院は名案内人小林喜作とともに末端からと、方式も違う登攀でともに成功した。  その後も北鎌尾根ではドラマチックな登攀が行われ、昭和11年(1936)1月には、不世出の単独行者、加藤文太郎の遭難、昭和24年(1949)1月の松濤明、有元克己の壮絶な遭難が起きている。加藤の遺著『単独行』と松濤の手記『風雪のビヴァーク』は登山者必読の書である。  登山道で直接登るコースは、上高地から槍沢コース経由で槍ヶ岳(9時間30分)と、新穂高温泉から飛騨沢コース(8時間40分)の2本。ほかに穂高連峰からの縦走コース(7時間30分)、燕岳からの表銀座コース(8時間40分)、双六小屋から西鎌尾根コース(6時間)と数多い。

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