稜線へはアイゼンなど雪山装備必要(登山天候の変化は急激です)。山荘着15時にゆとり持った計画で
天気・気温
山と周辺の状況
■天候
10/11 11:00 日差しありあります。ガスも出ていますが晴れています。風も比較的穏やかです
連休前からの降雪で積雪が増えましたが、その後の雨で、一時の積雪は大分減りました
しかし気温低下とともに、残雪が融雪再凍結を繰り返し、登山道は凍結注意の状況です
・記録
今年2023 初氷9/24 初雪10/4
昨年2022 初氷9/21 初雪初冠雪初積雪10/6
■自然&概況ほか
10/11 稜線は冬山となりました。
10/8 今日の槍沢周辺は黄葉。上を見ると雪&槍です。
グリーンバンドまでは雪上を歩くことはありません。
播隆窟の上あたりから所々20メートル程度雪を歩く箇所があり、小屋の直下はほとんど雪の上です。
明日以降の天気でまた変わりますが、チェーンスパイクはあった方がいいでしょう。
ババ平でのテントの受付や売店は営業終了してますので、槍沢ロッヂでお願いします。
・槍沢ロッヂ より
10/10 黄葉前線はだいぶ標高を下げてます。
見頃のピークは2000メートルより下でしょうか。
今日ババ平でから見た槍沢方面が今1番綺麗な場所です。
■周辺小屋などの利用は営業状況を確認の上、利用して下さい
殺生ヒュッテ、ヒュッテ西岳、槍平小屋の営業が終了
南岳小屋と大天井ヒュッテは14日(土)が最終となります。
これからの時期、気温はますます下がり、槍ヶ岳山荘まで辿り付けなかった際の避難先も少なくなります。
より一層慎重なご判断をお願い致します。
登山道の状況
■登山道
連休前からの雪、その後の雨となり、一時の積雪は大分減りましたが凍結があります。
気温低下とともに、残雪が融雪再凍結を繰り返し、登山道は凍結注意の状況
早朝、日陰、北面、風の通り道は特に注意
今現在(10/11昼)は、6本爪程度でも対応できますが、天候等の状況変化により前爪のあるアイゼンが必要になることがあります
また登りでは対応できても、下りはルートの見極め、アイゼン技術、体力が必要になります
登っている時に下山時を想定して登ってきてください
・以下は10/7の状況ですが、一旦悪天や降雪、視界不良時にはすぐに以下のような状況になります。
風が吹けばトレースも消えてしまいます。
10/7 数日前より、標高3080mでは冬を迎えております。
天狗原から上は冬山装備を整えたうえで、雪山を登る知識と技術、判断力が必要
自信や雪山経験の無い方は無理をせずここで引き返すことをおすすめします。
天狗原の分岐~槍ヶ岳山荘
積雪の上にヒラヒラと舞い降りた紅葉の落ち葉を眺めながら登ります。
最後の水場の水沢は流れておりますが、辺り一面、雪に覆われています。
グリーンバンド手前の枯沢では雪道をトラバースしていきます。
手前の夏道が見えておりますので、そのまま真っ直ぐ道なりに進んでいけば良いのですが、
状況によっては道が分かりづらいく、斜面は急ですのでお気をつけて。
グリーンバンドへ到着。
すでにグリーンバンドではなく、ホワイトバンドに変身完了しておりました。
この辺りから、風向きによっては強風が吹き荒れます。
視界が悪ければ道はかなり分かりづらくなりますのでご注意を。
一部吹き溜まりは10-20㎝となっており、殺生分岐のすぐ下のトレースも分かりづらくなっておりました。
殺生分岐から上部は山荘までの標高がカウントダウンされた印は残り400mは埋まりかけておりました。
その後、300mは数字は顔が出していました。
200mのところは雪で覆われており分からない状況でした。
この残り400mから200mの区間には、数箇所吹き溜まりがあり、深いところで膝までの積雪。
風も強い日には先行者のトレースも無くなりやすいようなところです。
夏道を思い出しながら、ペンキの印を探しながら慎重に足取りを進めてください。
(山と溪谷オンライン付加情報)
槍平小屋
https://www.yaridaira.jp/
SNSに槍ヶ岳飛騨沢ルート登山道情報 あります。毎日詳しく更新されています
登山装備
3000m級山岳の冬の登山装備が基本
氷点下の気温に対応できる防寒防風装備が必要。低体温症に配慮した装備で。
稜線へは前爪のあるアイゼンが安全です
手袋や帽子も雪山対応で、強風時には顔を覆う(目だし帽やバラクラバなど)ものが必要になります
しっかりとした防水の登山用の雨具、防水性が高く残雪や水のしみこみを防ぐことができる登山靴
防寒防風衣類はもちろん、衣類は速乾性の高いものが必要
荷物はすべて防水対策を。
注意点
■登山届を提出しましょう
■計画段階からゆとりをもってください。
■山の上は冬となりました。
低体温症に注意。エネルギー摂取、汗冷えしないよう、防風対策など工夫して下さい。
日々日没が早まっています 安全圏は15時 16時には必着で
計画の時から15時にはゆとりをもって到着できるない設定、この時期大変危険です。
■北アルプストレイルプログラム
北アルプストレイルプログラムの新たな取組として、本プログラムに協力いただいた証「協力証」の配布が始まりました。
槍ヶ岳山荘のTシャツやステッカー等も手掛けて頂いている真田緑さんのデザインで、今年は槍ヶ岳です。
動画も是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WCegLpMIeGU
https://www.youtube.com/watch?v=VFshJE9Zgrk
お知らせ
■槍ヶ岳山荘
http://www.yarigatake.co.jp/
松本事務所 電話0263-35-7200(受付時間 09:30~17:00)
槍ヶ岳山荘(現地) 090-2641-1911 (期間 4月27日~11月3日)
※槍ヶ岳山荘ほか現地への問い合わせ電話のお時間は20時までにお願いします。
■2023年営業 各小屋の営業期間
槍ヶ岳山荘 4月27日(木)~11月4日(土)宿泊は11/4泊まで 11/5は売店営業もありません
槍沢ロッヂ 4月27日(木)~11月4日(土)
南岳小屋 7月8日(土)~10月14日(土)
大天井ヒュッテ 7月8日(土)~10月14日(土)
岳沢小屋 4月27日(木)~11月4日(土)
■宿泊予約
※各小屋とも宿泊には予約が必要(1名より予約必要)
宿泊予定日の1ヶ月前の朝9時より、WEBか山小屋の現地電話にて受付
例)8月15日にご宿泊の場合、7月15日朝9時より受付開始
・web予約サイト
https://www.yarigatake.net/reservation/
・現地電話
槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
槍沢ロッヂ 0263-95-2626 4/27までは0263-35-7200
南岳小屋 090-4524-9448
大天井ヒュッテ 090-1401-7884
岳沢小屋 090-2546-2100
■2023年営業の詳細については以下を参照ください
宿泊料金、キャンセル、受付ほか掲載があり、利用にあたっては必ず一読下さい
https://www.yarigatake.co.jp/information/
・槍ヶ岳山荘「播隆祭」毎年9月の第一土曜日
昨年の今頃の様子は?
営業スタート。本日は富士山まで見える快晴。昨日までの降雪と強風のため雪質に注意2023.04.27
昨日降雪(みぞれ)。槍ヶ岳へは前爪アイゼン+ピッケルが必須(チェーンスパイク、軽アイゼンは危険)2023.05.09
昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.16
昨日降雪。雪山装備が基本。前爪アイゼン+ピッケル必須(チェーンスパイクや軽アイゼンは危険)2023.05.24
融雪進んでいますが、まだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です。天気の変化が激しい時期です。2023.06.01
台風の雨で融雪進みましたが槍ヶ岳へ道は雪の上が多くまだ前爪のあるアイゼン+ピッケル必要です2023.06.06
槍ヶ岳山荘周辺の過去の様子
槍ヶ岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-2641-1911
- 電話番号:
- 0263-35-7200
- 連絡先住所:
- 長野県松本市埋橋1-7-2