甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

4/17まで営業日注意。下りで滑落事故発生しています。万全の厳冬期雪山登山装備で

かもしか (2025.03.29 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
かもしか (2025.03.29 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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山と周辺の状況

■【冬期営業期間中の休業日について】
今シーズンより冬期営業期間は休業日を設定
・2月17日(月)〜4月17日(木)は、金曜日、土曜日、日曜日のみ宿泊が可。
・上記期間は、月曜日お昼ごろから金曜日お昼ごろまで小屋番は不在。小屋泊は不可。
・休業日もトイレは常時開放。テント場もご自由にお使いください(飲料水の提供なし)。
・4月18日(金)より毎日営業いたします。
※上記期間中は雪が多くなる時期となります。
小屋番の入下山や雪かきなどの業務の安全を確保するため、小屋番は2名体制で営業いたします。
皆さまにはご不便、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■厳冬期装備 必要です
冬山登山では夏に比べて必要な装備が増えます。
特にテント泊では寝具、防寒具を忘れてしまうと致命的となります。

■冬季の飲料水提供は制限あり(テント、通過者に提供ありません)小屋営業中時のみの提供です
制限付きで小屋泊、テント泊の方のみ供給
小屋泊、テント泊 →1泊につき2Lまで無料。2L以上は500mlにつき100円。(お湯は500mlにつき200円)
備蓄した水量に限りがあるため、宿泊外は各自で用意をお願いします。

■自然ほか (画像は公式インスタから見ることができます)
3/10 晴 気温は-6.8℃(6:00)
昨日午後から晴天が続き、本日もすっきり晴れ美しい朝焼けを拝む事が出来ました。

今週末は2件の滑落事故がありました。
ともに下りでの発生です。
登りではなんともなかった斜面が、下りでは気温上昇とともに緩み崩れやすく不安定になります。
これからの季節は表面が凍っていたり、凍った雪面に新雪が乗ったりと、見極めがより難しくなります。
一歩一歩確実に足元を確かめながら下山されてください。

今日はこの後小屋の掃除と戸締まりをして下山します。
今週金曜日までは小屋は休業となり、小屋は利用できず小屋番不在です。
登山の予定のある方はお気を付けてお越しください。

3/9 晴 -7.1℃(6:00)
昨夜から粉雪が降り続き、朝起きると10cmぐらいの積雪となりました。
現在はほぼ無風で、雲海も見えとても幻想的な朝を迎えております。

気温は昨日同様に冷え込んでおりますので、登山道は表面が凍結し非常に危険なコンディションとなっております。

実際に昨日山頂に向かわれたお客様は、下山中に滑落し怪我をされました。
足元が崩れやすい下りはより注意が必要です。
登りの時点で少しでも不安を感じたら引き返す勇気も大切です。
自分の経験と、コンディションをよく見極めて黒戸尾根登山を楽しまれてください

3/8 曇 -8.1℃(6:30)
七丈小屋周辺は、高曇りの空となっております。風はなくとても静かな朝です。
気温も冷え込み、昼間に融雪した登山道はカチカチに凍結している箇所があります。
特に急斜面は、アイゼン、ピッケルを適宜使用して安全登山でお越しください。

■天候記録 記録 10/13初霜 11/6初雪初冠雪

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)

3/8 5日ぶりに入山しましたので小屋までの登山道の状況をお知らせします。
月曜日から木曜日にかけて、雨、湿った雪が降りました。
今朝、冷え込んだ影響で水分を含んだ雪は硬く締まった状況となっています。
ラッセルはありませんが、刃渡りより上はアイゼン、五合目より上はピッケルが必須です。
小屋下の登山道も吹き溜まった雪が固まり、慎重に通過して小屋に到着しました。
滑落に注意が必要です。万全の装備で気を引き締めてお越しいただくようお願い致します。

※お願い
ハイマツ上のトレースはハイマツにダメージとなります
冬の間のダメージが植生に大きく影響を与える場合も考えられます。配慮をお願いします

登山装備

3000m級山岳の岩と雪のある冬山登山装備が基本 雨具&雪山の防寒具など
12本爪アイゼン、ピッケル必須、状況によりワカンやスノーシュー
テント泊は、万全の防寒で
十分な飲料水(飲料水は小屋営業日に小屋泊とテント泊のみ制限付き供給)

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
※山梨県の条例により南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)登山は登山計画書の提出が義務化されました。

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

■マウンテンタクシー 2024終了
https://www.mountaintaxi.jp/

■2024年(令和6年)南アルプス林道バス(2024年の運行終了)
北沢峠行きは、路線名変わり「南アルプスクイーンライン」となりました。
詳しくは以下を参照下さい
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■冬期営業期間
2024年11月25日(月)〜2025年5月25日(日)のご宿泊まで​(予定)
※2月16日(日)のご宿泊までは毎日営業

・休業日
2月17日(月)〜4月17日(木)金曜日、土曜日、日曜日のみ宿泊可
上記期間は、月曜日お昼ごろから金曜日お昼ごろまで小屋番は不在、小屋に宿泊はできません。
休業日もトイレは常時開放。テント場もご自由にお使いください(飲料水の提供はありません)。
※4月18日(金)より毎日営業予定。

・小屋宿泊定員 24名 完全予約制

・テント泊、小屋泊利用にあたり 以下を必ず参照下さい
食事提供、準備品ほかの情報があります
https://www.kaikoma.info/winter

・予約方法など
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar
■トイレの利用に関してお願い(特に冬季)
・トイレットペーパーの分別をお願します。
・洋式のため、必ず座って使用してください。
便槽にペーパーを入れることが詰まりのきっかけとなります。一度凍ってしまうと復旧が非常に難しくなります。
冬季、洋式のトイレを立った状態で使用すると、床の水分や汚れは凍結してしまいます
冬季営業中は水道を利用できません。手洗い水はありません
小屋のアルコール消毒液をご利用ください。ウエットティッシュなどご持参いただくなどご協力をお願い致します。

■七丈小屋のスタッフ(通年)を募集中
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/info/post-6156/

■七丈小屋泊「冬の甲斐駒ヶ岳ツアー」情報
詳細はファーストアッセント HPよりご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/
この冬、まだ見ぬ世界へ!
※ツアーのお問い合わせ・お申し込みは七丈小屋ではお受けしておりませんのでご注意ください。

■ポイントカード
七丈小屋ではご希望される方にポイントカードをお配りしています。
一度だけではなく、何度も足を運んでいただいて黒戸尾根をもっと好きになっていただこうと考案したカードです
10ポイントで1泊宿泊サービス、ワンドリンクサービスやクーポンサービスもあります。
期限はありませんので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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