甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

春と冬両方がある時期(花咲く春、拘泥、残雪、融雪、凍結、展望)。小屋上は前爪アイゼンとピッケルで

テント場〜7合5尺 まだ残雪が多く、滑り止めが必要です。(2025.05.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
テント場〜7合5尺 まだ残雪が多く、滑り止めが必要です。(2025.05.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

05/02(金) 05:30 雪 0.3℃

山と周辺の状況

■毎日営業中
冬季営業は5/25迄 以降は夏営業となります
・冬季営業中は飲料水提供は制限あり(テント、通過者に提供ありません)小屋営業中時のみの提供です
制限付きで小屋泊、テント泊の方のみ供給
小屋泊、テント泊 →1泊につき2Lまで無料。2L以上は500mlにつき100円。(お湯は500mlにつき200円)
備蓄した水量に限りがあるため、宿泊外は各自で用意をお願いします。

■5月はまだまだ雪山登山装備 必要です
冬山登山では夏に比べて必要な装備が増えます。
特にテント泊では寝具、防寒具を忘れてしまうと致命的となります。

■自然ほか (画像は公式インスタから見ることができます)
5/2 雪 0.3℃(5:30)。
穏やかなお天気だった昨日とは一転、今朝は強い南風が吹き、雪の舞う朝になっています。
地面も薄っすらと白くなってきました。

今日はまとまった降水量となる予報です。
またしても雪になるか雨に変わるか微妙な気温ですが、もし雪のままの状態だと、この時期にしてはかなりまとまった積雪となりそうです。
小屋の水が乏しくなってきているので、ここは恵みの雨となってもらいたいところです…

5/1 晴 5.6℃(5:30)。
無風快晴の暖かい朝を迎えています。今日は終日良いお天気となりそうです。

先日お客様用の出入り口のドアと、玄関口の冬囲いを撤去しました。
玄関口からヘリポートへ容易に行き来できるようになっています。

ヘリポートにはベンチが置いてありますので、ご到着のお客様はヘリポートでのんびりしていただく事ができます。
小屋に向かって正面には甲斐駒山頂方面、右手には北アルプスの山並み、左手には鳳凰山と富士山の眺めを楽しめてとても贅沢です。
お越しの際は是非ヘリポートからの眺めをお楽しみください。

4/30 晴 -0.1℃(5:30)。
深夜まで強い風が吹いていましたが、夜明け頃には大分風は弱まり、穏やかな朝を迎えています。
空気が澄んで正面の鳳凰山や富士山、ヘリポートからは北アルプスの山並みがくっきりと眺められます。

一昨日降った雪は大分溶け雪の量は減りましたが、気温が下がったので硬く締まっています。
足を滑らせないよう十分お気を付けください。
降雪があって以降、山頂まで到達された方はまだいません。
山頂を目指す方は、ピッケル、アイゼン等雪山装備万全でよろしくお願いいたします。

昨日小屋の女将が仙丈ヶ岳の玄関口、戸台パークを訪れました。
駐車場は昨日はとても空いていたそうです。
例年この時期は登山の皆様は北アルプスに集中し、南アルプスは比較的空いていて静かに過ごせます。
とても良いタイミングで穴場かと思いますので、GWの南アルプス、狙い目です。

4/29 晴 -0.1℃(5:00)。
昨日の夕方からチラチラと雪が降り始め、予想以上にしっかりと積もりました。
今朝は小屋周辺で平均10cmほどの積雪量となっています。
風が強いので、飛ばされた雪が吹き溜まる場所の積雪量はもっと深い場合があります。

山頂方面はガスに包まれて小屋からは見えない状態です。
小屋から上はもう少し積雪量が多そうです。
週の半ばまでは気温が低くなる予報です。
春山とはいえ冬型になると一転、冬に逆戻りしてしまいます。
ピッケル、アイゼンはもちろん、防風防寒装備しっかり整えてお越しください。

4/28 曇 4.5℃(6:00)。
今朝は雲の広がる朝を迎えています。気温は昨日に比べて大分上がり、無風なので暖かく感じます。

第二小屋前のテラスの雪がすっかり溶けたので、第二小屋前に置いてあったベンチをテラスに移動しました。
テラスからは正面に鳳凰山がきれいに見えます。
休憩時に是非お立ち寄りください。

4/27 晴 2.5℃(6:00)。
北西の風が強く吹きつける朝です。
お天気は快晴ですが、風が強く実際の気温よりも大分寒く感じます。

昨日入山しましたが、今月上旬に比べてかなり融雪が進んでいる事に驚きました。
季節の進みと共に小さな花々もチラチラと目にするようになりました。
尾白川渓谷付近には ヤマブキ ヤマブキ が鮮やかな黄色い花を咲かせ、麓の登山道脇には タチツボ スミレ スミレ タチツボ スミレ スミレ やヒゲネワチガイソウがひっそりと可憐に咲いています。
登山口から笹ノ平付近までは所々に ミツバツツジ ミツバツツジ の赤紫の花を楽しみながら歩けました。

例年GWは静かな黒戸尾根ですが、今年も例にもれず小屋は空いていて現時点ではゆっくりとお過ごしいただける状況です。
麓は連日夏日が続き、もう夏を感じる暑さですね。
冷涼な黒戸尾根で一足先の避暑なんていかがでしょうか。
この時期ならではの静かな森歩きをどうぞお楽しみください。

4/26 晴 朝6時で1.1℃
今週イチの冷え込みですが、カラッと晴れて、気持ちのよい朝です!!
山頂方面は濃い青空が見えています。

本日は、実は穴場!?な残雪期の黒戸尾根を紹介致します。
残雪期は、色々と大変そう?と思う方が多いかもしれませんが、実は魅力もいっぱいなのです!

先日入山した時に感じた魅力は、この時期は季節を2つ楽しめるという事です

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)

3月中旬から雪が溶ける5月の半ばくらいまでは、気温等の環境的にはやさしくなっていきますが、技術的には難しくなる季節です。
雪と氷、岩のミックス、気温によって状態の変化する雪に対応する経験と技術が要求されます。
しっかりとした準備でお越しください。

4/30 日帰りの方を含めて3~4名の方が山頂まで登ってこられたようです。
小屋から上は例年よりも残雪が多く、特に八合目と九合目の間のルンゼはまだ雪と氷が残っていて下山時にはとても気をつかったそうです。
ピッケルアイゼンは必須との事でした。

4/27 ひどく泥濘んでいた八丁坂付近の地面は乾いてきて、快適に歩けるようになってきました。
刃渡りの上、刀利天狗の手前から残雪が出てきます。
昨日は小屋までチェーンアイゼンで上がりましたが、コンディションによってアイゼンとの使い分けをお願いいたします。
小屋から山頂まではまだまだ残雪豊富です。
ピッケル、前爪ありのアイゼンのご用意を忘れずにお願いいたします。

登山装備

小屋から上は3000m級山岳の岩と雪のある冬山登山装備が基本 雨具&雪山の防寒具など
前爪のあるアイゼン、ピッケル必須
小屋より下は、チェーンスパイクや軽アイゼンの用意を

テント泊は、万全の防寒で
十分な飲料水(飲料水は小屋泊とテント泊のみ制限付き供給)

小屋までの登山道も凍結や泥濘などあらゆる路面状況が予想されます。
万全の装備でお越しください。

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
※山梨県の条例により南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)登山は登山計画書の提出が義務化されました。

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

■マウンテンタクシー 2024終了
https://www.mountaintaxi.jp/

■2025年(令和7年)南アルプス林道バス
北沢峠行きは、路線名変わり「南アルプスクイーンライン」となりました。
南アルプスクイーンライン(北沢峠線)
4月25日~5月31日まで 戸台口~歌宿まで運行
6月1日~11月15日(予定)まで 戸台口~北沢峠まで運行
詳しくは以下を参照下さい
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■冬期営業期間
2024年11月25日(月)〜2025年5月25日(日)のご宿泊まで​(予定)
・小屋宿泊定員 24名 完全予約制

・テント泊、小屋泊利用にあたり 以下を必ず参照下さい
食事提供、準備品ほかの情報があります
https://www.kaikoma.info/winter

・予約方法など
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

■2025年夏山シーズンの予約 受付中
予約など詳細は小屋公式ホームページを参照下さい

■お泊りのお客様はテラスでのんびりビールなんていかがでしょうか?
地元北杜市明野の万珍醸造さんで作られたクラフトビールは、4/28現在通常価格の1000円からお値打ち価格の700円で販売中です。一味変わったクラフトビールを是非お楽しみください。

■トイレの利用に関してお願い(特に冬季)
・トイレットペーパーの分別をお願します。
・洋式のため、必ず座って使用してください。
冬季営業中は水道を利用できません。手洗い水はありません
小屋のアルコール消毒液をご利用ください。ウエットティッシュなどご持参いただくなどご協力をお願い致します。

■ポイントカード
七丈小屋ではご希望される方にポイントカードをお配りしています。
一度だけではなく、何度も足を運んでいただいて黒戸尾根をもっと好きになっていただこうと考案したカードです
10ポイントで1泊宿泊サービス、ワンドリンクサービスやクーポンサービスもあります。
期限はありませんので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください

■七丈小屋のスタッフ(通年)を募集中
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/info/post-6156/

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

関連する山

山梨県 / 赤石山脈北部

甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

駒津峰 標高 2,752m

山梨県 長野県 / 赤石山脈北部

双児山 標高 2,649m

赤石山脈北部周辺の山です。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報