甲斐駒ヶ岳 | 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

刃渡り迄春の花が開花中。小屋から上は残雪多く山頂へはアイゼンとピッケルの用意を。小屋水道開通

テント場〜7合5尺 まだ残雪が多く、滑り止めが必要です。(2025.05.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
テント場〜7合5尺 まだ残雪が多く、滑り止めが必要です。(2025.05.27 甲斐駒ヶ岳 七丈小屋)
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天気・気温

05/22(木) 06:00 晴 9.6℃

山と周辺の状況

■5月は小屋から山頂はアイゼンとピッケル必要です
装備は万全に、どうぞ一歩一歩慎重に、気を引き締めて入山していただくようお願い致します。

■自然ほか (画像は公式インスタから見ることができます)
5/22 晴 9.6℃(6:00)。
夜中に降った雨はやみ、太陽が顔を出し暖かな気持ちの良い朝をむかえました。
霞がかかっているものの富士山も見えています。
一昨日の水道開通に引き続き、昨日は冬期営業の間、小屋内に置かれていた貯水タンクを屋外に搬出いたしました。
これで概ね夏営業にむけての準備が整い、多くのお客様をお迎えすることが出来ます。
終盤をむかえた残雪期を楽しみにいらして下さい。

5/21 晴 14.7℃(6:00)。
太陽は出ていますが、霞がかかって遠くの山並みはぼんやりと見える程度の朝です。
昨日よりも気温はさらに上がり、防寒着を着なくても暖かく感じます。

昨日は水源まで行って水道の開通作業を行いました。
例年よりも残雪が多く、5月中に水道が開通できるか不安でしたが、昨日のお昼前には何とか開通させる事ができました。
小屋の外にある水道は常時流した状態にしてありますので、お水が必要な方はそちらからお取りください。
小屋にご宿泊、又はテント泊の方は無料、通過や日帰りの方は水道脇に料金箱がありますので、そちらの方に利用料金100円を入れてご利用ください。
取水量に制限はありませんので、必要なだけお取りください。

小屋までの雪はすっかりなくなりましたが、小屋から山頂まではまだまだ残雪豊富です。
山頂を目指す方は引き続きピッケル、アイゼンのご用意をよろしくお願いいたします。

5/20 晴れ、気温は10.7℃(6:00)。
5月らしい爽やかな朝を迎えています。
今日は良いお天気の1日となりそうです。

登山口~一合目くらいまでは ミツバツツジ ミツバツツジ は咲き終わり、朱色のヤマツツジが最盛期を迎えています。
新緑も美しく、アオバトやツツドリの鳴き声を聞きながら春の里山歩きの風情を楽しめます。
笹ノ平辺りの標高からはまだ赤紫の ミツバツツジ ミツバツツジ が見られます。
ミツバツツジ ミツバツツジ は季節が進むにつれだんだんと標高を上げ、刃渡り辺りまで楽しむ事ができます。

刃渡りの日当たりの良い場所では、 イワカガミ イワカガミ のつぼみがかなり膨らんできました。
来週くらいには刃渡りを皮切りに イワカガミ イワカガミ が咲き始めるのではないでしょうか。

黒戸尾根というと、苔やキノコ等少し地味なイメージですが、1年のうちこの時期は華やかになります。
新緑や可憐な花々を楽しみに、是非一度お越しください。

5/19 朝6時半 曇 7.8度。
昨日は雲が多めではありましたが晴れ間もあり、気温も高く暑い一日となりました。
本日の七丈小屋周辺は、高曇りの空で風は少しありますが、暖かい朝を迎えております。
遠くの山々もかすかに見えています。

昨日入山しましたが、登山道はほぼ雪も溶けて、快適な山歩きが出来るようになりました。
色とりどりのツツジが咲いて、新緑に包まれた気持ちの良い季節ですね。
皆さまのお越しをお待ちしております。

5/18 朝6時 晴 10.8度。
昨日は久しぶりの恵みの雨となりました。
本降りの雨が七丈小屋の屋根を叩き、多くの雨水を確保する事が出来ました。
黄蓮谷からは沢の轟音が鳴り響き、いつもは糸のような沢がしっかりとした線となって見えました。
あらためてこの山の違った表情が見れて嬉しい気持ちになりました。

本日の七丈小屋周辺は、青空が見えます。
気温は暖かく、時折強い風が吹きますが、それがまた気持ちの良い朝です。
甲府方面には雲海が広がり、オレンジ色に染まる空と雲海の幻想的な景色を拝む事が出来ました。
雨上がりの山は気持ちが良いです。

山頂方面も昨日の雨でだいぶ雪解けが進んだように思います。
しばらく入山者がいないので、登山道の状況が分かりませんが、山頂に行かれるお客様はアイゼンとピッケルはお持ちの上入山されてください。

是非、黒戸尾根で初夏、春、冬の3つの季節を楽しまれてください。
小鳥のさえずる、春の七丈小屋でお待ちしております。

5/17 朝6時半 雨 6.8度。
昨日深夜より雨が降り始め、現在は本降りの雨となっております。
時折強風も相まって、冷たい横殴りの雨がポツポツと小屋の壁を叩いています。
せっかくの週末ですが、雨の為とても静かな七丈小屋です…

登山者には辛くも思える雨ですが、木々や小さな苔達は久しぶりの雨にいきいきとしています。
厳しい冬を乗り越えて、元気に生きる木々達に勇気がもらえます。
景色が見えないからこそ、普段気にしていない植物達に意識がいって新しい発見があります。
これから梅雨の季節へと入っていきますが、森の声に耳を傾けながら…足元の小さな植物達に目を向けながら…雨の黒戸尾根も楽しまれてください

5/16 朝6時半 曇 8.3度。
昨日は、一日を通して気温が高く昼前にはガスに包まれました。
日々夏が近づいているな、と実感しました。

本日の七丈小屋周辺は、高曇りの空で無風で暖かいです。
今週は気温も5度を下回る事が無くなり、雪解けも進みました。

周りの木々たちも一斉に芽吹き出し、小鳥も盛んに鳴いています。
小屋前のベンチに座れば、小鳥のさえずりを聴きながらとても贅沢な時間を過ごせます。
是非、静かな七丈小屋で自然の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

明日は本格的な雨予報となっております。足元が緩みやすくなりますので、お気をつけてお越しください。
また、山頂へ向かわれるお客様は忘れずにアイゼン、ピッケルをお持ちください。

登山道の状況

■甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根 
(登山道の要所の画像が公式Instagramにあります。ホームページからも参照できます)

5/22 登山道は小屋までの雪はほぼ無くなり、チェーンスパイクの必要はありませんが、小屋から山頂まではまだかなりの残雪です。
山頂へ行かれる方は引き続きピッケル、アイゼンのご用意をよろしくお願いいたします。

5/20 昨日はGW明け以来の入山となりましたが、かなり雪解けが進み、小屋まではごくわずか数メートル残雪を踏む箇所があるのみで、滑り止めは使わずに小屋までならば行き来できるようになりました。
小屋から山頂まではまだ雪が多く残っていますので、引き続きアイゼン、ピッケルのご用意をお願いいたします。

5/19 わずかに雪や氷化した箇所がありますが、小屋までならチェーンスパイクの必要はありません。
昨日日帰りのお客様が登頂されたそうですが、小屋から上はまだまだ多く残雪があり、気温も高くなってきたため、雪がグサグサの状態で、慎重に登られたとお聞きしました。
引き続き、小屋から上は雪や危険箇所がありますので万全の冬山装備でお越しください。

登山装備

基本は3000m級山岳の登山装備
小屋から上は、アイゼン、ピッケル必要 

注意点

余裕をもった計画で最新情報をチェックしていただき、対応できる装備でお出かけください。

■登山計画書について(重要)
必ず登山計画書を提出し、計画内容をご家族やご友人と共有の上、登山をお願いいたします。
※山梨県の条例により南アルプスに冬期(12月1日〜3月31日)登山は登山計画書の提出が義務化されました。

■麓の山小屋 アグリファームむかわ
登山の前泊なら送迎可(要相談)
※詳細は 甲斐駒ヶ岳七丈小屋ホームページにリンクがあります

■マウンテンタクシー 
2025年 運行予定  6月14日(土)~11月16日(日) の毎日 要予約
2025予約受付け 6/2 12時~
料金、ルート、時間など詳細は以下を参照
https://www.mountaintaxi.jp/

■2025年(令和7年)南アルプス林道バス
北沢峠行きは、路線名変わり「南アルプスクイーンライン」となりました。
南アルプスクイーンライン(北沢峠線)
4月25日~5月31日まで 戸台口~歌宿まで運行
6月1日~11月15日(予定)まで 戸台口~北沢峠まで運行
詳しくは以下を参照下さい
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

お知らせ

■甲斐駒ヶ岳七丈小屋
https://www.kaikoma.info/

※必ずホームページを見て、利用下さい。
ご予約とお問い合わせ 090-3226-2967

■情報発信
登山道情報や小屋の情報など、日々の発信は公式Instagramに集約させますので、ぜひフォローをお願いします。
またこちらは公式Facebookとも連動しております。

公式Instagram
https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto/

公式Facebook
https://www.facebook.com/kaikomagatake

■毎日営業中
冬季営業は5/25迄 以降は夏営業となります
・テント泊、小屋泊利用にあたり 以下を必ず参照下さい
食事提供、準備品ほかの情報があります
https://www.kaikoma.info/winter

・予約方法など
https://www.kaikoma.info/reservation-calendar

■2025年夏山シーズンの予約 受付中
予約など詳細は小屋公式ホームページを参照下さい

■ポイントカード
七丈小屋ではご希望される方にポイントカードをお配りしています。
一度だけではなく、何度も足を運んでいただいて黒戸尾根をもっと好きになっていただこうと考案したカードです
10ポイントで1泊宿泊サービス、ワンドリンクサービスやクーポンサービスもあります。
期限はありませんので、ご希望の方はスタッフにお声掛けください

■七丈小屋のスタッフ(通年)を募集中
詳しくは下記のサイトをご覧ください。
https://first-ascent.co.jp/info/post-6156/

昨年の今頃の様子は?

ミックス部分あり、アイゼン底付き箇所あり慎重に。12本爪アイゼン+ピッケル必要。万全の装備で2024.12.12

昨夜降雪。小屋まではチェーンアイゼンで。小屋から山頂は前爪アイゼン+冬山装備必要2024.12.19

今朝曇天に小雪。昨日山頂へは一部膝ラッセル。小屋~上は前爪アイゼン+冬山装備必要(防寒油断禁物)2024.12.26

厳しい寒さ防寒油断なく。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17金土日)2025.01.09

昨日降雪後強風でトレース消失、吹溜りあり。小屋~上は前爪アイゼン+ピッケル必要。営業日注意(2/17~4/17)2025.01.16

冬山装備と体調を整え冬の黒戸尾根を楽しまれてください。営業日注意(2/17~4/17は金土日のみ宿泊可)2025.01.23

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋周辺の過去の様子

  • 朝日浴びる小屋前の様子。
  • 山頂への途上で
  • 小屋~山頂 九合目下のルンゼ部も雪が適度に着いて歩きやすそうです(撮影 登山者様)
  • 小屋~山頂 一部夏道をたどる箇所では、少し緊張するトラバースもありますので十分お気をつけください(撮影 登山者様)
  • 山頂方面の様子
  • いよいよ黒戸尾根にも本格的な冬が来たなと実感
  • 風も強めで地吹雪発生
  • 刃渡り以降は足首前後の積雪量
  • フカフカの新雪で、アイゼンの効きも悪く、なかなか難しいコンディション
  • 刃渡りの上でクマの足跡
  • 11/21の小屋前の様子  11/18夜降雪し翌朝マイナス8.8℃。
  • 昨日は一日中快晴でしたが、気温がとても低く先日降った雪はほとんど溶けずに残りました

甲斐駒ヶ岳 七丈小屋

現地連絡先:
090-3226-2967
電話番号:
090-3226-2967
連絡先住所:
山梨県北杜市須田町若神子新町1205-25

地図で見る
https://www.kaikoma.info

施設の詳細を見る

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甲斐駒ヶ岳 標高 2,967m

 全国に駒ヶ岳を名のる山は20座を超えているという。その中で最も高いのが甲斐駒ヶ岳である。作家の宇野浩二は、『山恋ひ』の中で、「山の団十郎」と絶賛した。ふもとから仰いだその山姿は、正にその名に価する高貴な山容をもって迫ってくる。  太古、武御雷命(たけみかずちのみこと)が生んだ天津速駒(あまつはやこま)という白馬がいた。羽があって空中を飛んでおり、夜になると、甲斐駒ヶ岳の頂上で眠ったとのこと。これが命名の由来といわれている。  また、天平3年(731)には、甲斐国から朝廷に、身が黒色、尾が白い馬が献じられた。その馬に乗って聖徳太子が甲斐駒ヶ岳を往復したとか。ふもとを巡る川は、それにちなんで尾白(おじら)川と呼ぶ、などの伝説も残っている。  それはともかく、かつては駒ヶ岳講の名において、白装束の講中登山の山であった。開山したのは、信州・諏訪の小尾権三郎(弘幡行者)で、文化13年(1816)6月15日、20歳のときであった。しかし、文化11年編『甲斐国志』には、すでに「山頂巌窟ノ中ニ駒形権現ヲ安置セル所アリ」と記しているので、その真偽のほどは分からない。  登拝路のメインルートであった黒戸尾根上に残る、おびただしい信仰のモニュメントの数々を目にすると、そんな歴史上の小さな矛盾は消し飛んでいくような気がする。  かつては、白崩山の異称さえあった、真っ白な花崗岩とハイマツの緑に覆われた山頂からの眺めは、さすがに一等三角点の本点だけのことはある。この三角点のやぐら(覘標(てんびよう))は明治24年7月10日に建てられ、同年7月14日に標石を埋めた。同年9月12日から25日まで観測が行われている。南アルプス三大急登の1つに数えられる黒戸尾根を、重さ90kgもある標石を担ぎ上げた先人の苦労には頭が下がる。  甲斐駒ヶ岳は、伊那の人たちは東駒ヶ岳と呼んでいる。目と鼻の先に見える山に、他国の名を冠するほど人間はお人好しではない。  さて、甲斐駒ヶ岳を巡ってたくさんの花崗岩の岩壁がある。この一帯に集中的に挑みルートを開拓していったのは、主として東京白稜会のメンバーであった。1949年から1970年にかけてのパイオニア・ワークは、一頭地抜きん出ている。この会の代表であった、恩田善雄氏の「甲斐駒ヶ岳―わたしの覚書き」は、甲斐駒周辺の地誌、登攀記録、山名の由来、伝説などを網羅したものである(未刊行)。  登山コースは尾白川渓谷から黒戸尾根経由で山頂まで9時間。南西の北沢峠からは双児山、駒津峰を越えて約4時間の登りで山頂へ。

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