| 高尾ビジターセンター
2024.04.26
寒暖差に対応できるよう着脱できる服装がよいです。6号路登り方向一方通行(4/27~5/6)
年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事、それが初詣だ。有名な神社や仏閣への参拝風景は、日本のお正月の風物詩だ。
登山者であれば「山の神社・寺院」に行って、初登山と初詣を一緒にしてしまうのはどうだろうか。山と信仰は密接につながっていて、山の頂上や山腹には有名な神社や寺院があるケースも多い。
ぜひ、登山ついでの初詣(もしくは初詣ついでの登山)で、一年の安全登山を祈願し、新年の登山の第一歩としてみよう。
関東の有数な登山+初詣の場所として、筑波山を外すことはできないだろう。初日の出、山頂付近のパワースポット巡り、そして筑波山神社への初詣は、登山者にとって魅力たっぷりの場所だ。
なお、元旦は、ケーブルカー、ロープウェイともに早朝営業を行っている。また、山頂付近の一部の登山道は、電灯が設置される。なお、初日の出の時間は6時44分頃とのことだ。
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都民が最も手軽に登山&初詣をするなら、「やはり高尾山」という話になる。
アクセスの良さ、安全性、周辺のおもてなし――。安心して行くなら、やはり高尾山は便利で手軽だ。大晦日から元旦にかけては、ケーブルカーは終夜運転を実施。周辺の売店なども多くが営業している。
なお、 高尾山薬王院のホームページによると、元旦は午前零時から数度にわたり、新春を寿ぎ、特別開帳大護摩供がおこなわれるそうだ。
また下山後の楽しみは、ぜひ、「名物とろろそば」などもお楽しみいただきたい。
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丹沢東部にそびえる大山は、「大山詣り」として古くから初詣の山として親しまれている場所で、今でも人気スポットの1つだ。
大山ケーブルカー山頂駅付近にある、大山阿夫利神社下社が一般的な参拝者が行く場所だが、登山者なら山頂付近に鎮座する阿夫利神社本社まで足を伸ばしたい。晴れていれば山頂からは眼下に相模湾、背後に富士山を望むことができるので、まさに正月に適した山と言えるだろう。
なお、大晦日から元旦にかけては、大山ケーブルカーは終夜運転を行っている。
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奥武蔵エリアの人気の初詣+登山スポットといえば、子ノ権現+伊豆ヶ岳の組み合わせだ。
登り応えのある伊豆ヶ岳登山に加え、本尊へ履物を奉納することで足腰の調子が良くなると言われる「足腰守護」の御利益のある子ノ権現天龍寺は、まさに登山者の初詣にピッタリの初詣スポットだ。
鉄のワラジ、夫婦下駄まど、足腰にまつわる信仰の証で安全登山を祈願すれば、1年間元気に登山を楽しめること間違いないはずだ。
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関東随一の初詣の場所として知られる身延山。その隣に鎮座する七面山は、登山者にとって魅力たっぷりの場所だ。
詳しくは、ぜひ以下の記事も御覧いただきたいが、七面山は身延山を守護する七面大明神を奉った敬慎院があり、身も心も清められる素晴らしい体験ができる場所だ。
★ひと味違う年越し登山へ! 身も心も清められる素晴らしい1年の始まりを七面山で!
記事のとおり、参籠修行(宿泊参拝)すると、またとない経験ができるが、登山+初詣だけでも、十分に楽しめるはずだ。
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「三河富士」とも呼ばれる三角錐の山容で、東三河のシンボル的な山として知られる本宮山。その山頂付近に鎮座するのが砥鹿神社奥宮だ。
参拝道でもある登山道は、50基の町石が続いていて、途中に奇岩・怪岩屋、歴史スポットが並び、歴史の深さを感じる。その詳細はぜひ、砥鹿神社のホームページで、その道しるべを確認してほしい。
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大阪府と奈良県の県境にある金剛山(葛城岳、涌出岳、大日岳の総称)は、関西随一の初詣+登山スポットとして知られる。葛城岳の山頂にある葛城神社および金剛山転法輪寺は、例年多くの参拝客で賑わっている。
また、初日の出目的のハイカーが多いことでも知られる。金剛山ロープウェイは元旦は朝5時から営業しているが、登山者の読者なら、ぜひ登山口から自分の足で登りたい。なお、初日の出の時刻は7時頃だ。
例年、お正月周辺の金剛山の登山道は積雪&凍結があるので、冬装備+アイゼンやチェーンスパイクは必須だ。
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高野山は揚柳山・摩尼山・転軸山などの山々に囲まれた場所の総称で、空海が開いた高野山真言宗総本山金剛峯寺をはじめ、116の寺院がある聖地だ。そんな場所を、初詣の地として選んでみてはいかがだろうか?
紹介している「女人道」とは、かつて女性の立ち入りを禁止されていた高野山において、女性たちが女人堂を結ぶ結界線である女人道をたどって奥の院へと遥拝した道ということ。高野山の周辺を囲む山々を、ぐるりと一周する道を、正月から歩いてみてはいかがだろうか。
なお、冬は登山道は積雪し、凍結する場合が多い。
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