行程・コース
天候
両日:晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
金曜日の夜に自宅を出て深夜に深山荘横の駐車場を目指したが、1:10到着時点で満車。鍋平登山者用無料駐車場へ。そこも駐車車両が多くあった。
もう少し上の登山者用有料駐車場は300円/日もある。子供が一緒ならそこがお勧め。
この登山記録の行程
【1日目】
新穂高温泉(06:00)・・・笠新道登山口(07:15)・・・2000mの草付(10:22)・・・杓子平(12:39)・・・笠新道分岐(14:31)・・・笠ヶ岳山荘(15:58)
【2日目】
笠ヶ岳山荘(05:00)・・・笠ヶ岳(05:22)[休憩 20分]・・・笠ヶ岳山荘(05:58)[休憩 60分]・・・笠新道分岐(08:04)・・・杓子平(09:21)・・・2000mの草付(10:43)・・・笠新道登山口(12:38)・・・新穂高温泉(13:27)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
長男との百名山28座目
この週末は北アルプスの天気がすごく良さそうだった。
東北方面に行く予定にしていたが、天気予報をいろいろ見て一泊で行ける山を検索。
遠からず近からず、長男が体力的にいけそうな山、笠ヶ岳かなぁ。
ってことで直前に笠ヶ岳に決め、前日夕方に山小屋に予約の電話。
2人以下は予約の必要はないのだが、念のためにしておく。
金曜日の夜に自宅を出発し土曜日になってから松本ICで高速を下りて新穂高温泉へ向かう。
深山荘横の駐車場は期待していないがもしかしてってこともあるので、一応行ってみるがやっぱり満車。
折り返して鍋平の無料駐車場へ。ここもだいぶ車が駐車されていた。
3時間くらいの仮眠を取ってグッスリ寝ている長男を4時半に起こす。
登山口まで1時間弱歩かなきゃいけないが、ゆっくり出発となってしまい5時に歩き始める。
鍋平から登山指導センターまでの山道は泥濘だらけで長男のすそはさっそく泥だらけ。
けっこう多くの登山者がいるので、もう少し整備を期待したいところ。
センターで持ってきた登山計画書を提出。長男も私もトイレを済まして、いざ笠ヶ岳へ!
1時間ちょっとの林道歩きは気持ちいい~と思っていたら、長男はおもしろくないようでぶーたれてた。
笠新道入口に着くと冷たい湧水があり、それだけで楽しそうな長男。
ここで一つめのおにぎり。カレーのおにぎりでうれしそうだ。
ここから稜線まで長男の足でおよそ7時間。山荘への到着時間も余裕があるので焦らずゆっくり上がっていく。
30分に一回は休憩をはさみ、下から上がってくる方々に先に行ってもらいながらちょいちょい小休止もとる。
途中、長男が「なんかいる!...あ~っ行っちゃった。」と。
小さい動物が目の前を横切ったと思ったら、岩の間からひょこっと顔を出して走り去っていったとのこと。
動物の特徴を根掘り葉掘り必要以上に聞いてみると、その特徴が「オコジョ」そっくりだ。
笠新道ではオコジョの目撃例もネットでアップされているので、おそらくオコジョ。
なかなか見れない動物なだけに私は見れなくて悔しい。長男は優越感にひたっており気分は上々。この気分を山荘まで維持して欲しいので、何度となく私の悔しい思いを持ち出しながら優越感にひたらせて歩かせた。
ようやく到着した杓子平。きれいなカールが広がっている。笠ヶ岳もここから望めるが、残念ながら雲の中。
持ってきたコロッケパンを半分こ。チョコパンのチョコが太陽の熱で溶けかかっていてうまい。
ここから稜線まで2時間の予定だが、まだまだ時間はたっぷりある。
緩やかなのぼりの後に急登開始。
急登を半分くらい行ったところで長男にトラブル発生。
右足を着くと激痛が走ると。内くるぶし下側が少し腫れている。ここまで来たら下山するより山荘まで行ったほうがいいと判断。
長男をカラ荷にしてケツを軽く支えながら登る。
今度は左足の同じところも痛みが出たようだ。
ゆっくりならガマンできるようなので、長男にペースを任せる。
稜線に出るもガスがかかり眺望がない。精神的にもダウン。
山荘が見えれば距離感もつかめるが、ひと山越えても、ふた山越えてもまだ山荘が見えない。
うっすらテントが見え出した。あと20分くらいか。長男にはそう伝えておこう。
でも、実際には40分かかった。
テントの間を抜け、よく整備された石段を登って行く。
「ガンバレあと一息」の文字がうれしい。
長男もこの文字に励まされたようだ。
満身創痍の長男、ようやく山荘に到着。
予定していた登頂は長男の意向で明日のご来光で行くことに決定。
痛い足を引きずってよく頑張って登ってきた。
外傷用の応急処置道具はあるが、湿布は持ち合わせていなかったので山荘でいただいた。
両足に湿布を貼ると気持ちいいようで元気になってきた。
客室は2階にあり上段を割り当てられた。今日は混雑していて2人でひとつの布団。
山荘でどうしてもやりたいと持ってきたトランプ。
ふたりでババ抜き。やっぱりつまらいようで、スピードをやる。
ハンデ戦で、長男は場に5枚、私は2枚まで減らされるが勝ったり負けたりでいい勝負。
夕食は疲れすぎたのかあまり進まず。何とか食べてくれフルーツを食べようとしたら、シロップ漬けが苦手の長男は期待していたさくらんぼもシロップ漬けで、かなり悲しかったようで泣いてしまった。
それから寝るまで泣きっぱなし。
部屋に戻ってすぐに寝かせようとするも、いろいろな音に八つ当たり。仕方ないので疲れた足をマッサージしてやるとあっという間に寝てくれた。
私もあまり寝付けず、周りが寝静まったころに寝ることができた。
朝は4時前からザワザワ、ドンドンし始めた。山頂の日の出は5:32。5時に小屋を出発するように長男を起こして準備。昨晩の駄々がウソのように素直に起床。
外に出るとうっすら明るくなり、風が気持ちよい冷たさ。
山頂まで20分程度。
笠ヶ岳に登頂。穂高、槍はもちろん薬師、黒部五郎、白山などもきれいに見える。霞んではいたが、山の日に登った白馬岳、先週登った五竜岳も見ることができ、長男もご満悦。
徐々に明るくなる空。日の出の方向は若干雲がかかってしまい、雲の上からのご来光ではあったが山頂からのご来光を初めて体験する長男は感動しているようで口数も多くいい笑顔。来れて良かった。
小屋に戻って朝食。生卵が出たので卵かけご飯。持ってきたちょい食べカレーは持ち帰ることに。。。
準備があるので、長男を食堂に残して荷物整理し土間で出発準備を整えた。
念のため足の湿布を張り替えさせてもらう。
長男はやさしくしていただいた山荘のスタッフにお礼を述べ、再訪を誓ってきた。
すっかり明るくなった6時過ぎ小屋の前で記念撮影。長男は他の方から記念撮影を求められ応えていた。
足の痛みは治まっているようだが再発して欲しくないので、長男はカラ荷でストックを使っての下山。
山荘で長男を名前で呼んでくれる方がいらっしゃり、長男がすっかり懐いてしまう。
ペースが違うので迷惑をかけないようにできるだけ離して稜線を進んでいく。
稜線からの景色は昨日とは打って変わって遠くまできれいに見渡せて気持ちがいい。
長男もこういう稜線歩きが大好きだ。
笠新道への分岐で杓子平側に出てから休憩。
長男が懐いてしまった方が追い越して行こうとすると長男はすかさず立ち上がり、話しかけに行く。お名前の呼び方を聞いていた。ナンパですかね。。。まだ8歳なんですけど。。。
それから駐車場まで同行してくださいました。ほんとご迷惑をおかけしましたし、長男が楽しく下山させていただきありがとうございます。
杓子平の急な下り坂を慎重に下り、カールを横切っていく。
杓子平が終わるところで長めの休憩。昨日はここから見ることができなかった笠ヶ岳。今日はバッチリ見えてます。笠ヶ岳とはここでお別れ。
ここからも急坂を下っていく。長男はいつもならヒィヒィ、マッテマッテと言いながらの下山だが、今回は本当に楽しく下っていく。途中、学校のことや習い事のことを話したり、山びこをやりたいと「ヤッホー」と何度もやったり。
昼食込みでほぼコースタイムどおりで林道まで下山。長いくだりだった。
分岐にある湧き水を持って帰りたいと言う長男。持つのは誰でしょうかね。
でも、急登の笠新道を頑張ったので2L持ち帰ることに。
あと4kmの林道歩きをしてロープウェイ乗り場へ向かう。足が限界と主張する長男にマッサージまでしていただきありがとうございます。
第1ロープウェイで鍋平まで上がり駐車場へ。
駐車場で長い道中ご一緒していただいたお礼をしてお別れ。長男が寂しい気持ちを隠していたのを私は見逃しませんでしたよ。28座も一緒に行ってますから。
車に戻り、ロープウェイ駅で買った温泉卵をいただいた。
温泉に寄って帰路につく。
中央道の渋滞で自宅到着は23時半。次からは上信越経由で帰ろう。
今回、長男が足を痛めたこともあり百名山達成の目標を軌道修正しようと思いました。
しかし、長男が山荘でこんなことを言っていました。
「足痛くなっちゃったけど、百名山の山頂だけは絶対行きたい。オレの目標だから。」
弱音を吐かずに山荘まで来て、この強い言葉に私はグッと来たので、長男から諦めの言葉が出るまでは目標達成に向けてサポートしていこうと決心しました。
今回も登山道や山荘で長男にたくさんの方に声をかけていただきました。
山荘のスタッフの方にも優しくしていただき長男も安心してすごすことができました。
ほんとうにありがとうございます。
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装備・携行品
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ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 |
行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | ストーブ | 燃料 |
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