尾瀬ヶ原周辺のミズバショウは盛りは過ぎようとしていますが、リュウキンカやタテヤマリンドウが目立ってきました
天気・気温
山と周辺の状況
梅雨入りし、すっきりとした青空には恵まれませんが、雨が降ったら降ったなりに楽しめるのが尾瀬です。
ミズバショウ
ミズバショウ
の盛りは過ぎようとしていますが、尾瀬にはそれ以外にもたくさんの魅力があります。
ミズバショウ
ミズバショウ
はまだまだ見られますが、少しずつ黄色い花の
リュウキンカ
リュウキンカ
が目立ってきました。
リュウキンカ
リュウキンカ
の花びらの数は決まっていない花で、平均的な枚数は5~6枚ですが、多いものは10~12枚の花びらもあります。
湿原では他にも、
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ
、ヒメイチゲ、
タテヤマリンドウ
タテヤマリンドウ
、
シラネアオイ
シラネアオイ
を見ることが出来ます。
また樹林帯では、三条の滝に向かう途中にあるアズマ
シャクナゲ
シャクナゲ
、鳩待峠から尾瀬ヶ原まででは
エンレイソウ
エンレイソウ
、イワナシ、オオバキ
スミレ
スミレ
などが見られました。
また、この時期は湿原の池塘でカエルの卵をよく見かけます。透明な紐状の中に黒いつぶつぶが見えるのは、アズマヒキガエルの卵(卵塊)。寒天質に包まれた長い紐状の卵塊を産み、2500~8000個の卵が含まれています。
タゴガエルの卵(卵塊)は、白っぽい塊の中に白い粒が見えるものです。1つの卵塊には30~160個ほどの卵しかなく、日本のカエルの卵の数としては少ないです。
これは1つ当たりの卵の大きさが大きく、栄養を多く含んでいるため孵化したオタマジャクシがエサを食べなくても成長できるようにするためと考えられています。
これから温かくなるにつれて卵やオタマジャクシの成長が楽しみです。
登山道の状況
鳩待峠から山の鼻までは、ほぼ雪は消えています。もう雪に対する装備は必要ありません。
尾瀬ヶ原の木道は、ほぼ雪は融けています。
三条の滝へは、通れるようになりましたが、まだ雪は多めです。踏み抜きや転倒に注意が必要です。また、雪が解けている道は非常にぬかるんでおり、通行には注意が必要です。今の時期の三条の滝は、水量が多く大迫力となっています。
八木沢道(見晴~富士見峠)は残雪が多く、道迷いの心配があります。地図とコンパスによるコース取りの技術の無い方の通行は危険です。
ほかにも全体的に、残雪が多く残っているため、道迷い等には十分注意してください。
■至仏山の残雪期の登山道閉鎖について
残雪期の植生保護のため、5月8日(月)~6月30日(金)の期間中は至仏山登山道が閉鎖されます。
https://www.oze-fnd.or.jp/archives/77931/
登山装備
場所によっては雪に対する装備が必要となります。
また、十分な防寒対策も必要です。
注意点
シカの植生被害度を調査するための柵を設置をしました。近年、尾瀬ではシカの問題が起こっています。シカがミズバショウを荒らしたり、ミツガシワの根、ニッコウキスゲの新芽や蕾等を食べます。
花が咲く前に食べられてしまうと言うことは、種(子孫)を残せなくなるので、次の年には数が減少してしまいます。
シカ柵設置作業への、ご理解ご協力を、お願いいたします。
昨年の今頃の様子は?
山ノ鼻ビジターセンターは5月16日に開所予定。鳩待峠への道路の冬期閉鎖解除は4/21(金)より2023.04.19
5月16日に山ノ鼻ビジターセンターは開所。ミズバショウが咲き始めています2023.05.17
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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- 連絡先住所: