みんなの登山記録から、よく登られている山をピックアップ!【10月版・前編】

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文・構成:編集部
TOP写真=suekichiさん

10月によく登られている山はどこ?

今年は記録的に暑い夏となり、9月も同様となった。そのため紅葉の進みも例年に比べて遅れているようだが、もうすぐ10月。気温も下がり秋が深まるこの時期、いったいどんな山が登られているのか、「みんなの登山記録」をひも解いてみよう(2022年10月の記録調べ)。

全体の概況としては、夏は特定の山に集中していたが、登られる山が広く分散している。高い山も登られてはいるが、都市部近郊の山々や低山が圧倒的に多い。続いてエリアごとの概況を見ていくが、今回は北海道から関東エリアまでを紹介しよう。

「神の絨毯」と呼ばれる栗駒山の紅葉(写真:ケトル さんの登山記録より)

北海道は季節が早く、10月にはすでに降雪があったこともあってか、これまで多かった大雪山の記録は大幅に減った。東北では、磐梯山や安達太良山が多く、吾妻山系、栗駒山、八甲田、蔵王、会津駒ヶ岳、飯豊山、岩木山などと続く。上信越では谷川岳が一番多く、続いて苗場山、巻機山、平標山、浅間山、浅草岳。

北関東では那須岳がトップ。続いて日光白根山、男体山、筑波山、赤城山、榛名山のほか、至仏山や燧ヶ岳、会津駒ヶ岳など尾瀬周辺の山々も多かった。南関東では高尾山。続いて大山(丹沢)、金時山、大菩薩嶺、雲取山、塔ノ岳(丹沢)、御岳山(奥多摩)など。ほか、金峰山、甲武信ヶ岳、瑞牆山など奥秩父の山々や、川苔山、武甲山、大岳山なども多かった。これら以外にも中央線沿線や富士山周辺などをはじめ、標高1000m台までの山々が幅広く、かなりの数登られていた。

それでは、いくつかの山々をピックアップして、以下紹介しよう(八ヶ岳以西のエリアについては、後編で紹介)。10月も後半になると、標高の高い山では降雪の場合もある。相応の経験や装備が求められるコンディションとなるので、事前に情報収集の上、力量に応じて無理のない計画を。

磐梯山(福島)

磐梯山山頂と、猪苗代湖(写真:ひろかつ さんの登山記録より)

日本百名山に選ばれ会津富士とも呼ばれる磐梯(ばんだい)山は、全国的にもよく知られている山である。山名は、天に通じる磐(岩)の梯子(はしご)から由来するといわれ、美しい山容が印象的だ。1888(明治21)年に大爆発を起こし、裏磐梯にある桧原(ひばら)湖などの湖沼群は、この時の山体崩壊によってできたものである。

登山道はいくつもあるが、よく登られているのは磐梯山ゴールドラインの八方台登山口から。しばらくは樹林帯のなだらかな道を進んでいくと、周囲が開けた中ノ湯跡に出る。再び樹林の道を進んで行き、お花畑への分岐を過ぎてしばらくで弘法清水小屋に着く。手前に櫛ヶ峰、奥には桧原湖や吾妻連峰が見渡せ、よい休憩ポイントとなっている。

弘法清水小屋から、荒々しい山肌を見つつ急な登りをがんばり、約30分で山頂に到着する。石の転がる山頂はさえぎるものがなく、周囲の展望がすばらしい。帰路は、往路を戻る。

磐梯山山頂から桧原湖と、その右奥に吾妻連峰(写真:ひろかつ さんの登山記録より)

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間45分
総歩行距離:6,860m /上り標高: 764m 下り標高: 764m
行程:八方台登山口・・・分岐・・・弘法清水・・・磐梯山・・・弘法清水・・・分岐・・・八方台登山口
高低図
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