春に人気の山はどこ? みんなの登山記録から3月の山をピックアップ!

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構成・文=山と溪谷オンライン
TOP写真=ラヴィ08さん

3月によく登られている山はどこ?

3月に入っても寒暖差が激しく、場所や日によっては平地でもまだまだ寒い。春の花の便りがちらほら届くころだが、北日本や中級山岳や高山は雪山。低山でも時期や天候、地域によっては積雪があるので、情報収集をしっかりと行ない、装備や計画を検討したい。

そんな3月、どんな山が登られているのか「みんなの登山記録」をひも解いてみよう(2023年3月の記録調べ)。

2月に続いて3月も全国的に低山を中心にさまざまな山々が登られている一方、雪山登山やバックカントリースキー、樹氷を見に行く記録も。低山については春の花を目当ての記録が多い。

東北以北では八甲田、森吉山、栗駒山、西吾妻など。上信越では谷川岳、日白(にっぱく)山、白毛門(しらがもん)などの谷川連峰周辺が多く、次いで黒斑(くろふ)山や碓氷峠などの浅間山周辺。ほか新潟県の角田(かくだ)山や群馬県の武尊(ほたか)山も多かった。

関東北部では那須岳、筑波山のほか、荒船山など西上州の山々や、石裂(おざく)山やカタクリで知られる三毳(みかも)山をはじめとする栃木の山々も多かった。

関東南部周辺は主要エリアごとに見ていこう。丹沢では大山が一番多く、次いで塔ノ岳。奥多摩では御岳(みたけ)山、大岳(おおだけ)山、三頭(みとう)山。奥武蔵・秩父周辺では武甲(ぶこう)山、日和田(ひわだ)山、四阿屋(あずまや)山、秩父御岳(ちちぶおんたけ)山、蕨山、大霧山など。中央線沿線では高尾山が一番多く、ほか小仏城(こぼとけしろ)山、景信(かげのぶ)山、陣馬山、倉岳山、草戸山など。伊豆・富士・箱根周辺では金時山、杓子山、明神ヶ岳。鎌倉・三浦周辺も多く、大楠(おおぐす)山、鷹取山、鎌倉アルプス、衣張(きぬばり)山など。房総は鋸山、伊予ヶ岳のほか、石尊山や高宕(たかご)山など。そして、伊豆大島の三原山、八丈島の八丈富士や三原山など、伊豆諸島の山も多かった。

八ヶ岳周辺では天狗岳と阿弥陀岳が多く、次いで赤岳、北横岳、霧ヶ峰など。アルプス周辺では北アルプスの唐松岳・五竜岳周辺が多く、ほか乗鞍岳、中央アルプスの木曽駒ヶ岳、南アルプス北部の日向(ひなた)山、入笠山など。

東海・北陸・近畿では金剛山地周辺の金剛山や二上(にじょう)山、次いで鈴鹿山地の入道ヶ岳や御在所岳。ほかポンポン山や天王山などの北摂や六甲の山々、北陸周辺の白木(しらき)峰や大日ヶ岳、荒島岳なども。中四国では大山(だいせん)周辺が多く、ほか烏ヶ山(からすがせん)、扇ノ山(おうぎのせん)、後(うしろ)山、毛無山など。 九州では多良(たら)岳、阿蘇山、霧島周辺、市房(いちふさ)山、開聞(かいもん)岳などが多かった。

それでは、3月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。

森吉山(秋田)

森吉山山頂からの展望(写真=イケさん)

秋田県内陸部にある森吉(もりよし)山。古来から霊山として多くの信仰を集めてきた。なだらかな山容の頂上部周辺は、アオモリトドマツなどの原生林が覆う。山頂からは三六〇度の展望で、奥羽山脈をはじめ遠く島海山まで望める。登山コースは、様田コース(こめつがコース)や松倉コース、ヒバクラコースなど複数ある。

森吉山山頂方面を望む(写真=x-trailさん)

雪の森吉山といえば、スノーモンスターとも呼ばれる樹氷で知られている。樹氷鑑賞時期は1月~3月上旬だが、それ以降でも山頂からの展望や雪山の風景を充分に楽しめるだろう。雪のある時期は、阿仁スキー場のゴンドラを利用してよく登られている。ゴンドラ山頂駅から森吉山山頂往復なので体力を温存できるものの、3月はまだまだ雪深い時期であり、充分な冬山経験と装備が求められる。

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間15分
総歩行距離:5,120m /上り標高: 352m 下り標高: 352m
行程:山頂駅(08:00)・・・石森(08:20)・・・阿仁避難小屋(08:35)・・・森吉山(09:50)・・・阿仁避難小屋(10:45)・・・石森(11:00)・・・山頂駅(11:15)
高低図
コースの詳細を見る

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