4月に人気の山はどこ? みんなの登山記録からオススメの山をピックアップ!

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構成・文=山と溪谷オンライン
TOP写真=Koh39さん

4月によく登られている山はどこ?

4月は、平地や低山では桜をはじめ「スプリング・エフェメラル」ともいわれる春の花がにぎやかに咲き競う時期。一方、北日本の中級山岳や高山はまだ雪山で、それ以外の山でも天候、場所によっては積雪の場合があるので、情報収集をしっかりと行ない、装備や計画を検討したい。そんな4月、どんな山が登られているのか「みんなの登山記録」をひもといてみよう(2023年4月の記録調べ)。

4月は雪山も登られているが、全国的に低山を中心にさまざまな山々が登られており、特にこの時期ならではの春の花や雪山の展望を目当てにした記録が多い。

東北以北では八甲田山、秋田駒ヶ岳、八幡平、鳥海山、月山などの雪山のほか、青麻山(あおそさん)、太白山(たいはくさん)、三森山など宮城の低山のほか、北上盆地周辺の低山が登られている。上信越では谷川岳、平標山(たいらっぴょうやま)、飯縄山などの雪山のほか、新潟の金北山(きんぽくさん)、角田山(かくだやま)、弥彦山(やひこやま)、六万騎山(ろくまんきやま)、坂戸山などがよく登られていた。

関東北部では筑波山が一番多く、次いで赤城山、那須岳。栃木の古賀志山(こがしやま)や両崖山(りょうがいさん)、石裂山(おざくさん)、群馬の岩櫃山(いわびつやま)、西上州の荒船山、茨城の八溝山(やみぞさん)などのほか、各県のさまざまな低山が登られている。

関東南部周辺は主要エリアごとに見ていこう。丹沢では塔ノ岳が一番多く、大山、丹沢山。次いで弘法山、鍋割山、高松山。奥多摩では御岳山(みたけさん)、御前山(ごぜんやま)、雲取山、川苔山(かわのりやま)。次いで大岳山、三頭山(みとうさん)、蕎麦粒山など。奥武蔵・秩父周辺では蕨山が一番多く、次いで武甲山、武川岳(たけかわだけ)、丸山など。中央線沿線では高尾山が一番多く、次いで陣馬山、景信山(かげのぶやま)、小仏城山(こぼとけしろやま)など。伊豆・富士・箱根周辺では金時山が一番多く、三ツ峠山、明神ヶ岳と続く。そして両神山や瑞牆山、笠取山など、奥秩父周辺の山々の記録も3月より増えていた。

八ヶ岳周辺では蓼科山、編笠山がよく登られていた。アルプス周辺では北アルプスの焼岳、中央アルプスの将棋頭山(しょうぎがしらやま)、南アルプスは鳳凰山など。この時期、アルプスの眺めがよいアルプス周辺の山も人気で、桜で知られる安曇野の光城山(ひかるじょうやま)・長峰山がよく登られていた。

東海・北陸・近畿では御在所岳、釈迦ヶ岳、入道ヶ岳などの鈴鹿山地が最も多かった。ほか六甲、大台ヶ原のほか、京都、岐阜、奈良の低山がよく登られている。中四国では大山(だいせん)、蒜山(ひるぜん)、毛無山などのほか、さまざまな低山が登られている。九州では阿蘇山、くじゅう連山、祖母山系、霧島山系、開聞岳など。

それでは、4月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。

青麻山(宮城)

登山道沿いに咲くニリンソウ(写真=杜のマサさん)

蔵王連峰の南東に位置する青麻山(あおそさん)。難読の山だ。蔵王よりも古い火山といわれており、江戸期には信仰登山が盛んだったという。この山の魅力はカタクリやニリンソウで、春は登山道沿いに群落が見られる。

下別当登山口から青麻山に登り、南側の無線中継登山口へ下る周回コースや、下別当登山口からの往復がよく歩かれている。

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間25分
総歩行距離:5,884m /上り標高: 734m 下り標高: 734m
行程:下別当登山口(08:00)・・・青麻山(09:10)・・・あけら山(09:40)・・・青麻山(10:05)・・・露岩の展望台(10:15)・・・無線中継所登山口(10:50)・・・送電線巡視路入口(11:00)・・・下別当登山口(11:25)
高低図
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