5月に人気の山はどこ? みんなの登山記録からオススメの山をピックアップ!

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構成・文=山と溪谷オンライン
TOP写真=アレスさん

5月によく登られている山はどこ?

新緑の5月。登山やハイキングに絶好の季節がやってきた。中級山岳でも雪解けが進んでいるが、高山はまだ雪山。エリアによって状況が大きく異なるので、事前にしっかり情報収集をして、相応の装備を整え、計画したい。そんな5月、どんな山が登られているのか「みんなの登山記録」をひもといてみよう(2023年5月の記録調べ)。

5月は低山がよく登られているものの、雪解けが進む時期ということもあり、残雪、もしくは雪の消えた中級山岳の山々の記録も多い。

東北以北では八幡平(はちまんたい)、磐梯山、吾妻(あづま)山系、栗駒山をはじめ、鳥海山、船形山(ふながたやま)、安達太良山(あだたらやま)、岩手山などが多かった。上信越では黒斑山(くろふやま)や池ノ平湿原などの浅間山周辺、そして谷川連峰周辺の山々、ドンデン山や金北山(きんぽくさん)などの佐渡の山、ほか巻機山(まきはたやま)、飯縄山(いいづなやま)、黒姫山、斑尾山(まだらおやま)などがよく登られていた。

関東北部では那須岳が一番多く、次いで赤城山。ほか男体山(なんたいさん)などの日光の山々、皇海山(すかいさん)、尾瀬ヶ原や尾瀬沼、燧ヶ岳(ひうちがたけ)など尾瀬周辺、袈裟丸山(けさまるやま)や筑波山などが登られていた。

関東南部周辺は主要エリアごとに見ていくと、奥秩父・大菩薩周辺では甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)が一番多く、次いで両神山(りょうかみさん)、乾徳山(けんとくさん)、金峰山(きんぷさん)、大菩薩嶺、笠取山など。奥武蔵・秩父周辺は武甲山(ぶこうさん)が一番多く、次いで伊豆ヶ岳、武川岳(たけかわだけ)、笠山、堂平山(どうだいらさん)、日和田山(ひわださん)などが多かった。奥多摩では川苔山(かわのりやま)と御岳山(みたけさん)がとくに多く、次いで御前山(ごぜんやま)、雲取山。ほか鷹ノ巣山や日ノ出山など。中央線沿線では高尾山が一番多く、次いで小仏城山(こぼとけしろやま)、景信山(かげのぶやま)。ほか滝子山、扇山、高川山など。そして丹沢では塔ノ岳が一番多く、大山、檜洞丸(ひのきぼらまる)、丹沢山、蛭ヶ岳(ひるがたけ)。伊豆・富士・箱根周辺では金時山が一番多く、三ッ峠山(みつとうげやま)、毛無山、そして御坂山地の王岳、鬼ヶ岳、黒岳など。

八ヶ岳周辺では天狗岳、硫黄岳、蓼科山、編笠山がよく登られていた。アルプス周辺では北アルプスの立山、上高地周辺、焼岳、穂高周辺、中央アルプスの恵那山、南アルプスの入笠山や鳳凰山が多かった。

東海・北陸・近畿では大峰山脈の八経ヶ岳が一番多く、次いで御在所岳、伊吹山、大台ヶ原のほか、金剛山、比叡山、鈴鹿山地の竜ヶ岳などが多かった。ゴールデンウィークを利用して、大峯奥駈道や熊野古道の小辺路(こへち)、中辺路(なかへち)などの記録も多かった。中四国では大山(だいせん)が一番多く、次いで四国の剣山(つるぎさん)、石鎚山が多かった。九州では大船山(だいせんざん)や、久住山(くじゅうさん)、湧蓋山(わいたさん)などのくじゅう連山が一番多く、次いで阿蘇山、開聞岳、由布岳など。

それでは、5月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。

一切経山(いっさいきょうざん)

福島県/1949m

浄土平から一切経山を望む(写真=aotoさん)

一切経山は、福島県と山形県にまたがる吾妻連峰(あづまれんぽう)の東端に位置する山で、現在でも山腹から噴煙を上げる火山。起点となる浄土平をはじめ、一帯は火山特有の風景が広がる。浄土平まで磐梯吾妻スカイラインが通っているのでアクセスしやすく、人気の山だ。一切経山の山頂からは、「魔女の瞳」とも呼ばれる五色沼の眺めがよい。

浄土平から一切経山往復だけでもよいが、鎌沼、姥ヶ原(うばがはら)を経てまた浄土平に戻るコースも人気だ。一切経山は現在でも活動を続ける火山のため、火山活動の推移に注意したい。

一切経山から、「魔女の瞳」と呼ばれる五色沼を見下ろす(写真=けーくんさん)

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間0分
総歩行距離:7,783m /上り標高: 408m 下り標高: 408m
行程:浄土平(08:00)・・・酸ヶ平(08:40)・・・一切経山(09:20)・・・酸ヶ平(09:50)・・・姥ヶ原(10:10)・・・浄土平(11:00)
高低図
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