年始に人気の山はどこ? みんなの登山記録から1月の山をピックアップ!

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構成・文=山と溪谷オンライン
TOP写真=栂ノ丸さん

1月によく登られている山はどこ?

2024年がいよいよスタート。この冬は暖冬といわれていて、年始あたりまでは雪が少なめのようだった。しかしこれからの時期、高山では雪が増えてくることが充分考えられるので、最新情報を確認して計画を立てたい。

登り初めになる1月、どんな山が登られているのか、「みんなの登山記録」をひも解いてみよう(2023年1月の記録調べ)。

冬まっただなかなので雪山の記録も多いが、全体としては低山を中心に、さまざまな山々が登られている。東北以北では八甲田山、泉ヶ岳(宮城県)、栗駒山、磐梯山、安達太良山など。上信越では谷川岳や、浅間山周辺の黒斑(くろふ)山などがよく登られている。関東北部では那須岳や、日光周辺、筑波山など。

関東南部周辺は少し細かく見ていきたい。丹沢では大山や塔ノ岳、大野山。奥多摩では川苔(かわのり)山、御前(ごぜん)山、日の出山、雲取山。奥武蔵では武甲山、伊豆ヶ岳、丸山、神川御嶽(かみかわみたけ)山など。中央線沿線では高尾山が一番多く、ほか陣馬山、景信山、石老山、九鬼(くき)山。伊豆・富士・箱根周辺では金時山、三ツ峠山、石割山、竜ヶ岳、湯河原幕山、天城山など。そしてこの時期、鋸山、富(とみ)山など房総の山も多い。三浦・湘南周辺も多く、仙元山、大楠(おおぐす)山、鎌倉周辺、吾妻山、湘南平など。ほか多摩丘陵ハイキングも多かった。

八ヶ岳周辺は、霧ヶ峰が一番多く、蓼科山、北横岳、天狗岳、硫黄岳、赤岳などもよく登られている。アルプス周辺では、南アルプス北部の入笠山が人気で、ほか北アルプスの白馬・八方、中央アルプスの木曽駒ヶ岳などが登られている。

東海・近畿では六甲山系、鈴鹿山系、金剛山、高野山周辺が多い。中四国では、石鎚山や剣山など。九州以南では、くじゅう山系、開聞岳、皿倉山(福岡県)など。沖縄の記録もあったのはこの時期ならではだろう。

それでは、1月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。

日光・赤薙山(栃木)

小丸山からの尾根道(写真=Yamakaeruさん)

日光・霧降(きりふり)高原は夏にはニッコウキスゲが咲き乱れるが、積雪期は雪上トレッキングが楽しめる。ここでは霧降高原から赤薙(あかなぎ)山を往復するコースを紹介するが、冬に赤薙山へ登るには冬山装備や技術が必要である。

起点となる霧降高原レストハウスから天空回廊を上がっていき、小丸山展望台へ。日光周辺だけではなく、高原山や遠く筑波山まで見渡すことができ、すばらしい展望だ。

小丸山、丸山への分岐を過ぎて、開けた尾根道を上がっていき、樹林帯の急登をがんばれば、赤薙山神社のある赤薙山山頂だ。山頂からは男体山が見える。下山は、スリップしないよう足元に注意しながら、霧降高原レストハウスへと戻る。

赤薙山山頂(写真=Yamakaeruさん)

積雪が多い場合はスノーシューが有効だが、トレースのありなしなどによって歩行時間が大幅に変わる。場合によっては雪山初心者は、無理せず小丸山展望台や小丸山までの往復でもよいかもしれない。中級者以上の場合は、丸山を経由するコースもよく歩かれているので、時間と体力に応じて計画に組み込んでもよいだろう。

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間50分※無雪期のコースタイム
総歩行距離:4,600m /上り標高: 674m 下り標高: 674m
行程:霧降高原レストハウス(08:00)・・・キスゲ平(08:20)・・・丸山分岐(08:50)・・・赤薙山(10:10)・・・丸山分岐(11:15)・・・キスゲ平(11:35)・・・霧降高原レストハウス(11:50)
高低図
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