年末に人気の山はどこ?みんなの登山記録から、12月の山をピックアップ!
構成・文=山と溪谷オンライン TOP写真=ヤマちゃん さん
12月によく登られている山はどこ?
12月になり、高山や北日本の山々は雪山となっている一方、平野部では紅葉が見頃となっている。今年は記録的に暖かい日もあるが、空気も澄み、展望が期待できるシーズンだ。登り納めにもなる12月、どんな山が登られているのか、「みんなの登山記録」をひも解いてみよう(2022年12月の記録調べ)。
全体として低山が中心となり、さまざまな山々が登られている。東北以北では東吾妻、五葉(ごよう)山、八溝(やみぞ)山などのほか、二ッ箭(ふたつや)山(福島)など。関東北部周辺では那須岳、赤城山、西上州、筑波山などが多い。関東南部周辺では塔ノ岳や大山など丹沢の山々、奥多摩、奥武蔵、高尾山や陣馬山をはじめとする中央線沿線、金時山や御坂山地をはじめとする箱根・富士山周辺など。ほか鎌倉、多摩丘陵、房総の山々などの低山・丘陵ハイキングの記録も多かった。
八ヶ岳周辺では霧ヶ峰、天狗岳、硫黄岳、蓼科山、北横岳。アルプス周辺では燕岳、木曽駒ヶ岳、櫛形山など。東海・近畿では比良山系、野坂山地、京都の山々のほか、熊野古道周辺や紀泉アルプス。中四国では大山、剣山、石鎚山、比婆山など。九州では開聞岳や鶴見岳、英彦(ひこ)山、脊振(せぶり)山、霧島山系などが登られていた。
それでは、12月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。あらためてだが、中級山岳以上は冬山の認識で、それより低い山でも積雪や凍結への備え、防寒対策を考慮に入れる必要がある。事前に情報収集の上、力量に応じて無理のない計画を。
両崖山・行道山(栃木)
両崖(りょうがい)山、行道(ぎょうどう)山はともに栃木県足利市に位置し、両崖山は2021年に大規模な山火事が発生したことが記憶に新しい。両崖山のみだと往復2時間程度と少々物足りないためか、両崖山から行道山まで足を延ばすプランが多い。
登山起点は、縁結びの神社としても知られる織姫神社。見晴らしのよい織姫公園を通って、1時間程度で両崖山に到着。さらに歩を進め、北関東自動車道や関東山地の展望がよいポイントを抜けて大岩山へ。さらに冬枯れで見通しが開けたなだらかな道を進めば行道山だ。行道山北東には、行基上人開基といわれる浄因寺があるが、今回は、もと来た道を戻る。
途中、大岩山毘沙門天の西にある天空テラスに立ち寄れば、都心方面までの絶景が見られる。両崖山から天狗山を経由して下山するが、天狗山に行かずそのまま織姫神社に下ってもよいだろう。
行程・コース
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