晩秋に人気の山はどこ?みんなの登山記録から、11月の山をピックアップ!

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構成・文:山と溪谷オンライン
TOP写真=コシアブラ さん

11月によく登られている山はどこ?

10月から11月に入り、紅葉前線は徐々に標高を下げ、アルプスなどの高山はもう冬山。中級山岳エリアも、場所や状況によっては凍結や積雪となる所もある。11月はどんな山が登られているのか、「みんなの登山記録」をひも解いてみよう(2022年11月の記録調べ)。

全体として、紅葉が終わり冬山の様相となった高山から、紅葉シーズンを迎えた中級山岳や低山、都市部近郊の山々にシフト。東北以北では磐梯山、栗駒山、安達太良山などの中級山岳のほか、姫神山など標高1000m前半、またはそれ以下の低山が多い。関東北部周辺では黒斑(くろふ)山、浅間隠(あさまかくし)山など、浅間山周辺が多かった。関東南部周辺では丹沢、奥多摩、中央線沿線、富士山周辺の山々が多く、単体の山としては、高尾山、丹沢の大山と塔ノ岳、陣馬山、筑波山、御岳(みたけ)山などがとくに多かった。

八ヶ岳・アルプス周辺は、夏に比べて大幅に減少。そんな中でも南アルプスの日向(ひなた)山、入笠山は比較的登られていた。東海・近畿では鈴鹿、六甲、金剛山地の山々が多く、中四国では大山(だいせん)、三瓶(さんべ)山、剣(つるぎ)山。そして九州では、くじゅう、屋久島、由布岳など。

それでは、11月に登られていた山々からいくつかピックアップして、以下紹介しよう。改めてだが、晩秋から初冬となるこれからの時期、高山は冬山。そして中級山岳では気象条件によってコンディションが大きく変わり、積雪や凍結、防寒対策も考慮に入れる必要がある。事前に情報収集の上、力量に応じて無理のない計画を。

黒斑山(群馬・長野)

黒斑山からの浅間山(写真=太っちょパパ さんの登山記録より)

黒斑(くろふ)山は、浅間山の外輪山の一つ。浅間山の眺めがすばらしく、車坂峠から比較的短時間で登ることができるため人気が高い。起点となる車坂峠までバス運行があり、マイカーでもアクセスできる。車坂峠からスタートして展望のよい表コースから黒斑山へ。黒斑山山頂だけではなく、途中の槍ヶ鞘やトーミの頭からも、浅間山が大きく目の前に展開する。帰路は往路を戻ってもよいが、中コースがよく歩かれている。

黒斑山は標高2000mを越え、10月からすでに積雪や凍結の場合がある。11月はさらに気温も下がり、相応の経験と装備が求められる。また浅間山の噴火警戒レベルによっては入山規制が敷かれる場合もあるので、こちらも最新情報を確認して臨みたい。

行程・コース

最適日数:日帰り 3時間10分
総歩行距離:5,150m /上り標高: 495m 下り標高: 495m
行程:車坂峠(08:00)・・・車坂山(08:20)・・・赤ゾレの頭(槍ヶ鞘)(09:00)・・・トーミの頭(09:10)・・・黒斑山(09:40)・・・トーミの頭(10:00)・・・車坂峠(11:10)
高低図
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