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北アルプスを縦断しよう その① 【西穂高岳→奥穂高岳編】

西穂高~奥穂高( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (ピーちゃん さん )

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行程・コース

天候

1日目 晴れ 2日目 曇り 小雨

利用した登山口

新穂高温泉駅  

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

【1日目】
西穂高口駅(13:30)・・・西穂山荘(14:10)

【2日目】
西穂山荘(05:00)・・・西穂独標(06:15)・・・西穂高岳(07:20)[休憩 20分]・・・天狗のコル(09:10)[休憩 20分]・・・ジャンダルム(11:45)[休憩 20分]・・・奥穂高岳(13:45)[休憩 10分]・・・穂高岳山荘(14:45)・・・荷継小屋跡・・・重太郎橋・・・奥穂高岳登山口(18:20)・・・穂高平小屋・・・新穂高温泉駅(20:20)

コース

総距離
約14.8km
累積標高差
上り約1,629m
下り約2,669m
コースタイム
標準16時間55
自己14時間50
倍率0.88

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

「北アルプスを縦断しよう」計画は、北アルプス北部の朝日岳から日本海親不知につながる栂海新道の記事を雑誌で読んだときに思いつきました。

計画は…
 「中の湯 焼岳登山口」から、日本海で山脈が終わる「栂海新道 親不知登山口」を
①必ず山脈上全てのルートを歩く。(前回または、以前に下山か入山した稜線上のポイントに、必ず一度戻る。) 
②登れるピークは全て登る。(巻かない)
③単独で行う。 
④基本的にテントまたはツエルト泊。
⑤飲み過ぎない。(大事!)
というルールの下に、歩ききること目標とします。

 水平移動距離だけで 130.9Km コース(稜線)上の累計標高差が 27,163M あります。とてもそんなまとまった休暇や天候に恵まれるはずもなく、細切れで進めていきます。

 第1回目「西穂~奥穂」間は、この計画上危険度が最も高い区間です。できるだけ上高地側から北上してルート埋めて行きたいのと、めんどくさそうな区間を早めに消化しようという意図で決めました。

 1日目
 ロープウエイに運んでもらい西穂高口に到着。西穂山荘には1時間ほどで着いてしまい、不完全燃焼な(お散歩感満載の)行程でした。到着後、ビールを飲んで丸山までお散歩。静かな夕暮れでした。

 2日目
 ちょっと寝坊で、5:00に出発しました。西穂の山頂までは、整備されたルートです。初めての「西穂~奥穂」ルートにちょっと緊張です。西穂山頂を過ぎると、ルートの様相が一変します。
 
 ガイドブックやネットでも、いろいろな情報が出ていますが、やっぱり危険なコースでした。一般的に鎖やハシゴで整備されているような箇所も、それらがない状態です。また、墜ちたら間違いなく「さようなら」という区間が続き、長時間の緊張を強いられます。間ノ岳を通過したあたりで、進退が極まっている大学生のパーティーもいました。(一人の方の顔は蒼白でした。)僕もこのルートは初めてなので、何も力になれませんでしたが、その後、遭難があったという情報はなかったので、無事に下山されたことと思います。

 天狗のコルから岳沢に下山するルートもあるにはありますが、基本的にエスケープルートはありません。(天狗のコル~岳沢も相当厳しいようです。)また、当然途中に水場はありません。急な雷にも逃げ場はほぼないと思った方がいいと思います。

 また、その割には登山者が結構います。そのため、落石に細心の注意が必要でした。
 僕は、2014年7月号のヤマケイP72の写真と、まさに同じ場所で、上方の登山者からかなり大きな落石を受けました。あぶない、あぶない…
 あそこ、ガリー状になっていて、逃げ場がないんです。右側の壁にへばりついて、何とか頭は避けましたが、ザック左側にこぶし大の石が直撃!
 石を落とした方は、ご自身が登るのにとにかく必死で、自分が落石したことすら、意識できていないような感じでした。(「ラクッ!」の一言もなく、直撃でした)
 上から落ちてくる!自分も落とさない!
 ヘルメットは着用したほうがいいです。(ということで、この後ヘルメットを購入しました。遅いか…。)

 このルート全体を通して、有名な「逆層スラブ」や「馬の背」などの難所と言われるところよりも、鎖などがない区間に危険が多いと感じました。逆層スラブは西穂側からだと登りになるので、そう危険は感じませんでした。スタンスは比較的安定しています。

 楽しみにしていたジャンダルムはガスの中…(泣) 馬の背、ロバの耳もガス中…(泣)逆にガスで全く高度感がなく、普通に通過できたので、恐怖を感じないというメリットはあったかもです。

 奥穂高岳山頂も写真だけ撮って通過。ハシゴを下って穂高岳山荘に着くと、小雨になりました。翌日の天候回復が見込めないので、明るいうちに林道に着くであろうという目測の下、白出沢から下山することにしました。
 このルートもなかなか厄介。とにかく急なんです。さらに昨シーズンの降雪が多く、雪渓もかなり残っていました。アイゼンのない急な雪の斜面…イヤです。滑って大コケして腕をすりいて出血。プロトレックも重症を負いました(泣)。

 白出沢の出合に着いたときは、半分暗くなり、もうくたくたでした。
 暗くなった林道を、ヘッドライトの明かりを頼りに新穂高へ・・・夜の林道がとにかく長く感じました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ

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登った山

奥穂高岳

奥穂高岳

3,190m

西穂高岳

西穂高岳

2,909m

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