行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
バス
その他:
行き:東京駅八重洲南口よりJR高速バス房総なのはな1号(6:30)発でハイウェイオアシス富楽里へ(7:53)早割ネット割2300円
路線バス「トミー」で天神郷バス停(8:25) 200円
帰り:岩井駅より内房線で東京へ
この登山記録の行程
天神郷バス停(8:25)・・・伊予ヶ岳南峰(8:59 9:07)・・・伊予ヶ岳北峰(9:11 9:17)・・・南峰(9:21)・・・富山分岐(9:38)・・・
富山北峰(10:47 11:20)・・・富山南峰(11:33)・・・ 伏姫籠穴(12:04 12:17)・・・岩井駅(12:45)
標準コースタイム比0.73
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
房総のマッターホルンとも称される鋭鋒伊予ヶ岳と、南総里見八犬伝ゆかりの富山をつないで早春の南房総を歩いてきました。水仙は盛りを過ぎていましたが、菜の花、紅白の梅に河津桜などが春の訪れを告げていました。
皆さんはどうやって次に登る山を選んでいますか?もちろん登って見たい山、興味がある山の中からその季節ふさわしい山を選ぶというのはオーソドックスな方法だと思います。私の場合、最近は「今しか登れない山」を少し意識するようになりました。体力や技術的に「今のうち」というのもあるのですが、都心に住んでいて交通の便が良いうちにアプローチがラクではないところに行っておきたいと思うようになりました。「それで房総?」という声も聞こえてきそうですが、私の場合は北関東とか房総。今シーズンの自分の登山記録を見返してみると、「白い成分」が少ないことは明らかなのですが、天候条件や日程からなかなか出かけることができません。そこで今回は、様々な制約条件の中から選んだのがこのコースです。
伊予ヶ岳の鋭鋒は、マッターホルンかどうかはさておくにしても、魅力的です。また、富山(とみさん)は少年時代に坂本九の名調子と辻村ジュサブローの見事な人形で繰り広げられるNHK人形劇「新八犬伝」に夢中だった私にとって、その舞台は一度訪ねてみたいところでした。今回のコース中にも、伏姫籠穴とか八犬士終焉の地など、江戸時代末期の伝奇物語にちなんだ場所が、まことしやかに点在し、楽しませてくれます。いまのアニメファンからすれば、さしずめ「聖地巡礼」と言ったところでしょうか。ところでこの物語、馬琴48歳から75歳まで完結に28年かかっているのですね。当時の読者は、いつ出るかいつ出るかと続編を待ったのでしょうか。
コースは、一般のガイドブックにも紹介されているもので、小さいお子さんづれも歩いていました。コースもよく整備され、迷うところもありませんが、伊予ヶ岳山頂までの岩場は急斜面にロープや鎖がかけてあり、下りは注意が必要です。ホールドも豊富で、高度感が強いわけでもありませんので、特に難しいということはないでしょう。
都心からだと京葉線ー内房線とつなぐルートの他に、今回のように東京駅八重洲南口から高速バス「なのはな」号を利用することもできます(新宿発着もあるらしい)。出戻り登山者の自宅からだと、バスの方が20ー30分早く到着、乗り換えもない代わりに値段は400円程度高かったのですが、今回はこれが一番早いアプローチでした。
ちょっと残念だったのは、帰りに温泉に入れなかったこと。通常であれば「グランビュー岩井」の展望風呂が立ち寄り客にも解放されているのだが、2月末までリニューアル改装中とのこと。展望風呂からは海が見えるようなので楽しみにしていたのだけど・・・。岩井駅前もお店が見当たらず、海の幸も公共交通機関利用だとあり着くのが難しそう。ちょっと後ろ髪ひかれましたが、すぐに来た帰りの電車に乗ってしまいました。
コース定数18.1、伊予ヶ岳の鎖場を考慮して主観的グレードB
フォトギャラリー:34枚
東京駅から高速バス「なのはな号」でアクアラインを経て房総へ
ハイウェイオアシス富楽里で高速バスから路線バスに乗り換えて、天神郷バス停が伊予ヶ岳への登山口
平群天神社の境内から伊予ヶ岳の尖峰が
今流行りの・・・?
平群(へぐり)と言われると古代貴族である平群氏の故郷、奈良県平群町を思い浮かべるのだけど、何か関係があるのかな?
ほー、伊予ヶ岳は石鎚山に名前の由来があったのですね
伊予ヶ岳山頂には40分で登れてしまうが、途中からロープの急斜面
伊予ヶ岳山頂(標高336.6m)に到着
山頂から浦賀水道越しに富士山。右に白く続くのが南アルプス
同じく富山
伊予ヶ岳北峰から南峰
伊予ヶ岳山頂から戻って分岐を今度は富山へ
谷集落から伊予ヶ岳
谷集落から富山の鞍部までは舗装された車道歩きだが、道道春を告げる景色が目を楽しませてくれる
盛りは過ぎているが、道端には水仙の花も
富山北峰と南峰の鞍部までで舗装路は終わり。東屋とトイレもあり、眺めもいい
この鞍部が八犬士終焉の地とされている(フィクションなんですけどね)
富山南峰は広場になっていてベンチやテーブル、展望台もある
展望台から富士山と南アルプス
同じく大島
北峰から鞍部に向けて下る途中で伏姫籠穴への分岐へ
伏姫籠穴の入り口
籠穴の入り口
伏姫と八房がこもったとされる穴。まあ馬琴のフィクションなんですけどね
富山と菜の花
河津桜にメジロ




