行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
【1日目】
小袖乗越(11:15)・・・堂所[休憩 5分]・・・ブナ坂[休憩 30分]・・・雲取奥多摩小屋(15:45)
【2日目】
雲取奥多摩小屋(05:00)・・・小雲取山・・・雲取山(05:50)[休憩 15分]・・・小雲取山・・・雲取奥多摩小屋[休憩 60分]・・・ブナ坂・・・七ツ石小屋・・・堂所・・・小袖乗越(10:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
日本百名山の一つ、雲取山へ。
諸般の事情で鴨沢の駐車場への到着が11時頃になってしまい、到着してみると駐車場は満杯状態。
しかし、この時間だと下山した登山客も帰るタイミングだったようで、ちょうど空いたスペースに停めることができた。
今日は快晴で奥多摩でも登山口付近は真夏のように太陽が強く、暑い…
会社の登山仲間が以前、雲取山に登山したときに友人が熱中症に近い症状になったと聞いて納得がいった。
舗装路を少し進むと、謎にカラフルな登山口が見え、いよいよ登山開始。
森林に入ると暑さは随分和らぎ、比較的なだらかな斜面が続くので、新緑の気持ちの良い林道を進んでいく。
そこから3時間ぐらい、道中の景色がそれほど変わらないのであまり特筆すべきところはなく、淡々と登る山行が続く。
今日はテント泊の装備だったので荷物が重く、なだらかでも延々と登りが続くので後半はかなりきつかった(折角なので七ツ石山も経由したかったが、分岐ではまよわず巻き道を利用した)。
七ツ石山からのルートと巻き道が合流したあたりから景色が一変し、眺望が一気によくなる。
ここから奥多摩小屋までは麓側に樹木が生えていないため、眺望の良い状態がずっと続く。
登りでは曇りぎみだったので見えなかったが、翌日の朝には富士山やまだ雪に覆われたアルプスがくっきりと見えるほどであった。
景色を眺めながら進んでいくと、突然、色取りどりのテントが目に入ってきた。
奥多摩小屋もそろそろ近い。
談笑していたり、昼寝していたり、皆思いおもいに過ごしている中を進んでいくと、かなり年季の入った奥多摩小屋に到着。
管理人さんに声をかけて500円を払う。
ここでは札は配布しないようで、完全に性善説でやっているようだ。
あまり愛想のない管理人さんだったが、まあ来年には閉まるし、接客に力入れる必要もないんじゃそうなるよね~と思った(単純に私の到着が遅かったせいかもしれないが)。
良いところは大体埋まっていたので、端っこの少し傾斜のあるスペースで設営。
この辺りも先ほどと同様の眺望が拝めるので、非常に気持ちが良い。
少し仮眠したあと、食事をしたり、iPadで雑誌を読んだりしつつ、のんびり過ごす。
暗くなってから空を見ると、東京都とは思えないほど星が空いっぱいに広がり、都内から3時間もかからずアクセスできるところでこんな光景を見れることに感激する。
ヘッドライトを消して見ていたら近くでカサコソと音がするので、ライトを点けてみると、ライトに反射して2つの目が光った。
何か野生動物がいるようだ。サイズ的にタヌキとかそんな辺りだろう。
よく見ると4,5匹のグループが集まり、こっちをずっと見ている。
あまり見つめて怒らしてもよくないので、テン場の方に戻った(暗闇で野生動物と対峙して、ちょっと怖かったというのも正直ある)。
テントで寝袋にくるまってから、平成たぬき合戦ぽんぽこみたいに話しかけられた面白いな~などと妄想しつつ、9時には眠りについた。
翌朝、4時半ぐらいから鳥のさえずりが聞こえ始め、目を覚ます。
気温は手元の温度計で10度ぐらい。正直、寒い…
お湯を焚いて、スープで体を温めていると、富士山が朝焼けで浮かび上がってきた。とても綺麗だ。
朝食をとった後、テントに荷物をデポして、山頂に出発。
頂上までは1時間足らずの道のりなので、荷物は少しの飲み物などだけである。
テント泊装備から最低限の荷物だけになると、足が軽くてとても快適だ。
奥多摩小屋から山頂にかけても眺望のよい場所が多く、富士山や付近の山々の景色を拝むことができる。
(方向的には西側が開けているので、御来光を見たいのであれば頂上ぐらいまで行かないと木々に遮られる感じである。)
雲取避難小屋まで登ると、近くの岩の上からパノラマが広がっており、心ゆくまで景色を満喫する。
下山時間に余裕がある泊りの登山は、時間を気にせず山頂でのんびりできるのがよい。
今日は天候が良く道中はほとんど無風だったが、山頂は流石に風があり、少し肌寒かったので、羽織るものがあった方が長居できるだろう。
なお、山頂はそこまで眺望がよくないので、ここで記念撮影をしたら、さっさと避難小屋に戻って景色を眺める方が楽しめると思う。
景色を満喫したところで、テン場まで戻り、帰り支度をする。
この時期はシートの至るところに虫達がくっついていて、払っても踏ん張って落ちないやつがいるのが厄介である。
虫たちと孤軍奮闘しつつテントを撤収し、麓へ向かう。
朝のうちは気温がまだ高くなく、下山で体力的にも楽なので、とても快適である。
下りでもやはり長く感じる道のりであったが、名残惜しさを感じつつ、麓の駐車場まで無事に戻った(麓は再び真夏の暑さだった)。
最初のひたすら続く登りは辛いが、頂上付近の景色は百名山として相応しく、その苦労を補って余りあるものだった。
道は整備されていて道中危険を感じる箇所もほとんどなく、日帰り登山とかで臨むとかでなければ、比較的気楽に登れるのもよい(初級者の人が中級登山へのステップで行くのに手頃というのもうなづけた)。
今度は紅葉が綺麗な時期に登ってみたいと思う。
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