行程・コース
この登山記録の行程
駒ヶ岳登山口(05:04)・・・滝沢登山口(05:27)[休憩 3分]・・・水場(06:28)[休憩 15分]・・・駒ノ小屋(07:37)[休憩 8分]・・・会津駒ヶ岳(07:57)[休憩 5分]・・・中門岳(08:26)[休憩 17分]・・・駒ノ小屋(09:20)[休憩 13分]・・・大津岐峠(10:33)[休憩 8分]・・・キリンテ(12:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
尾瀬名峰巡り第二弾2日目!会津駒ヶ岳と中門岳に登山してきました!
1日目に燧ヶ岳を登頂していったん御池まで下山、車で尾瀬桧枝岐道の駅まで戻り車中泊して、翌日早朝から登山開始しました。
1日目の燧ヶ岳山行レポートはこちら
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=135911
午前中一時的にちょっと曇りましたが、昼過ぎ前には快晴に戻り、会津駒ヶ岳と中門岳の大湿原稜線と大津岐峠までの稜線歩きを堪能できました^^
駒ヶ岳山頂はちょっと曇ってたせいもありますが、草木が生い茂っていて殆ど展望ありません。このままだと消化不良気味なので、中門岳まで行って駒ノ小屋に戻り、大津岐峠からキリンテに下山しました。
御池まで行っても良かったですが、残りの水と行動食の量が微妙な感じだったのでキリンテ登山口に下山しちゃいました。なお、御池まで行こうとすると+1時間前後掛かります。
会津駒ヶ岳は福島南会津の南端にありますが、燧ヶ岳にとても近いので数日掛けて一緒に登っちゃった方が効率良いと思います。関東近郊からだと公共機関でも車でもそれなりに距離があり、日帰りしようとすると前日深夜出発、早朝登山開始、夕方下山、夜に帰宅という感じになるのでかなりの時間消費します。
また、会津駒ヶ岳は滝沢登山口から登って駒ヶ岳だけ登頂してそのままピストンで滝沢登山口戻られるハイカーさん多いですが、会津駒ヶ岳特有のなだらかな大湿原の稜線歩きは中門岳まで行かないと体験できません。前途の通り、駒ヶ岳の山頂は草木に覆われていて殆ど展望もないため、わざわざ遠くまで来たのにもったいない感じがします。
中門岳まで往復すると2時間近く掛かりますが、池塘の稜線歩きと美しい高山植物を堪能できるので、会津駒ヶ岳登るさいはぜひ中門岳まで歩いてほしいです!
▼アクセス (滝沢登山口)
会津駒ヶ岳のコースは滝沢登山口、キリンテ登山口、御池登山口とありますが山頂に一番近い滝沢登山口が人気のようです。どの登山口にもバス停があるので会津鉄道会津高原尾瀬口駅から会津バスが利用できます。滝沢登山口に一番近い駒ヶ岳登山口バス停は登山口まで30分程度歩きます。
車の場合は各登山口に駐車場があり、滝沢登山口は登山口手前にも駐車場があります。ただし利用台数が20台と少ないです。またこの駐車場に周回できるコースがないためピストンになると思います。
駒ヶ岳登山口のバス停に近い駐車場は、村営グラウンド駐車場です。下山口が異なる場合、この駐車場利用した方が良いと思います。なお、ICから一番近いのは駒ヶ岳登山口ですが、それでも90km以上あるので結構数時間掛かる距離です。
今回は1日目に燧ヶ岳に登頂し、尾瀬桧枝岐道の駅で休んでから登山スタートしたため、尾瀬桧枝岐道の駅から歩きました。道路沿いの滝沢登山口まで数分で着きます。売店・レストラン・自動販売機、日帰り温泉施設、トイレ等施設充実しているので道の駅をベースキャンプにするのも良いと思います。売店・レストラン・日帰り温泉は営業時間内でないと利用できませんが、自動販売機やトイレは24時間利用可能です。
▽尾瀬アクセス方法
https://www.yamakei-online.com/yk/oze/access.php
http://www.oze-info.jp/access/
▽会津バス
https://www.aizubus.com/rosen/jikokuhyou
▽道の駅尾瀬檜枝岐
http://f-road.info/eki-menu/eki/hinoemata/
短い時間で登山したい場合は、滝沢登山口駐車場(20台)を利用しピストン下山。別の登山口に下山する場合は、村営グラウンド駐車場か尾瀬桧枝岐道の駅を利用しバスで駐車場に戻るプランが良いかと思います。
▼~駒ノ小屋
滝沢登山口は一番高低差がある急坂コースです。休憩ポイントが少なく、ひたすら登りが続きます。ブナ林の新緑が美しいですが、薄暗い樹林帯で駒ノ小屋手前の湿原地帯まで登らないと殆ど展望はありません。
60~90分程度登ると水場の分岐に着きます。水場は分岐から1~2分程度、急坂を下ったところにあります。分岐まで登って戻ってくる必要あるので用事ない場合はスルーしましょう。ホースからちょろちょろと湧き出た天然の水で冷たくて美味しい水です。天然水なのでお腹弱い人は飲むのは止めときましょう。
次のポイントである湿原地帯までまだまだ距離あるので、ベンチで座って休憩しておきましょう。
水場を過ぎるとちょっと坂が緩くなります。向かって右手側、草木の間から会津駒ヶ岳から続く緩やかな稜線が見えてきます。稜線の端は大戸沢岳。逆側は群馬の四郎岳や日光白根山が見えます。草木の間から燧ヶ岳も見えます。
しばらく進むと整備された木道になり、展望台のベンチから会津駒ヶ岳のなだらかな稜線全体が一望できるようになります。会津駒ヶ岳特有の美しい稜線です。ベンチのところ過ぎると向かう方向のピーク地点に駒ノ小屋が見えてきます。この辺りから美しい池塘地帯になり、小屋に向かって木道を登っていきます。
駒ノ小屋は大きな小屋ではないですが、ペットボトルやカップラーメン、おかし等の軽食を販売しています。宿泊定員28名の小さな小屋で完全予約制ですので、宿泊する場合は事前にチェックしてください。内装も外装もキレイな小屋で、管理人さんたちの整備が良く行き届いてるなと感心しました。
小屋の手前に複数のテーブルとベンチがあり、ハイカーさんたちは駒ヶ岳の稜線見ながら休んでました。ベンチ手前に大きな池塘があります。
駒ヶ岳の山頂はとても狭く座って休めるところはないので、小屋のベンチで休憩することをオススメします。
▼~会津駒ヶ岳山頂
駒ノ小屋から木道を20分程度登ると中門岳と駒ヶ岳山頂への分岐点に着きます。分岐手前の登り坂からは燧ヶ岳や日光白根山が見えていました。この分岐を1分程度登ったところが会津駒ヶ岳の山頂です。山頂は展望が良い…と事前情報があったんですが予想は裏切られました。ちょっと曇ってたせいもありますが、山頂はとても狭く草木が生い茂っているため殆ど展望はありません。さすがにこのままだと消化不良なので、時間と計画練り直して中門岳までピストンすることにしました。
なお、駒ヶ岳から中門岳は往復2時間近く掛かります。周回するようなコースはなく、来た道を折り返して戻ってくる必要があります。
▼~中門岳
山頂も中門岳への分岐となっていて、分岐からちょっと進むと素晴らしい景色の湿原地帯が広がっていました!思わず「おー!!」と唸ってしまいました!これは期待できそうです!^^
断面図で見ての通り、中門岳へは緩やかな坂が続きます。視界はとても良く高山植物も豊富で疲れが癒される絶景です。
しばらく歩くと「中門岳」と書かれた大きな池のある山頂に到着します。この辺り一帯を山頂と呼んでいるようです。この池の先にまだ道があり、奥の山頂地帯をぐるりと周りこの池に戻ってきます。ベンチがあるのでここで休憩すると良いでしょう。
駒ノ小屋まではピストンで戻る必要がありますが、駒ヶ岳の山頂手前に巻き道の分岐があります。向かって右手側に燧ヶ岳がよく見え、手前に駒ヶ岳がキレイに見えます。
▼駒ノ小屋~大津岐峠
駒ノ小屋は3つコースの分岐点になっています。大津岐峠まで行ってキリンテ側に下山するコースと、大津岐峠から御池に下山するコースです。御池までは10km以上もあるので非常に長い距離歩くことになります。この先水場やトイレはないので駒ノ小屋でしっかり休憩して準備してから進みましょう。
大津岐峠までは富士見林道の稜線沿いを歩きます。途中にちょっとしたピークポイントがあります。ヤセ尾根の岩場で通るさいに注意必要です。そのピーク以外は緩やかな稜線歩きです。
人気がないのか時間のせいなのか、すれ違った登山者は1人のみでした^^; 静かな稜線歩き堪能できましたが、ちょっと不安になります…
大津岐峠は広々とした峠でベンチがあり座って休憩できます。キリンテと御池の分岐点になっています。がんばって御池まで行くかちょっと悩みましたが残りの水の量考えてキリンテから下山しました。
なお、御池側は大津岐山と鉄塔がある巡視小屋を通り、大杉岳を縦走します。標高差は少ないですがかなり距離があります。大津岐峠からキリンテが5km、御池が7km近くあります。
▼下山 (キリンテ登山口)
大津岐峠からキリンテ登山口は急坂で笹道を2時間近く下る必要があります。殆ど樹林帯でたまに草木の間から燧ヶ岳や巡視小屋で鉄塔が見える程度です。危険個所は殆どなく一本道なので明瞭です。この道から登る場合、かなり体力削られそうです。
下って下って、また下ってさらに下って、ジグザグの坂を下っていくと沢の音が聞こえてきます。キリンテ沢が近づくと登山口近いです。沢の橋を渡ると登山口です。
登山口にバス停があるので、駒ヶ岳登山口までバスで戻れます。歩くと1時間以上掛かるので迷わずバス使った方が良いです。本数は少ないので時間表は要チェックです。
前日、尾瀬檜枝岐の道の駅で花火大会がありました^^
道の駅の目の前のスキー場で打ち上げられ、多くの人で賑わっていました。下山日もスキー場でイベントやっていました。この道の駅にはレストランや日帰り温泉があるのでベースキャンプ地として非常に便利です。
会津駒ヶ岳は尾瀬地方のガイドブックでよく紹介されています。山頂付近の湿原地帯と美しくなだらかな稜線歩きは必見です!
フォトギャラリー:99枚
尾瀬檜枝岐の道の駅から道路沿いを数分歩いたところに駒ヶ岳登山口があります。
目の前にバス停があります。会津高原尾瀬口駅から会津バスが出ています。
登山口にトイレが設置されています。すごくキレイなトイレでした。
アスファルトの舗装道路を30分ほど登ります。この沢の上流に竜ノ門の滝があるようです。
今日も天気は良さそうです^^
アスファルトを登ってくと登山口のゲート手前に駐車場に着きます。早朝なのに既に満車でした。
日が差し込んできました。左に登山口が見えます。
滝沢登山口。ここから急坂スタートです orz
いきなり急坂です。
木が倒れたベンチ。まだ先は長いので座って休憩しときます。
樹林帯の中で殆ど展望ないですが、時折木の間から尾瀬や日光の山が見えたりします。
早朝静かな登山で歩きやすく風が気持ちよいですが、結構長い時間急坂を登ります。
水場に到着!
水場はこの急坂を1~2分程度下ったところにあります。行き止まりで登って戻ってくる必要あるので用事ないならスルー。
冷たくて透き通っていてキレイな水が湧き出ています。生き返ります^^
水場にはベンチがあるのでちょっと休憩しておきます。
まだ2.7kmもあるのか…
日光白根山や右側に四郎岳の山頂付近が見えてきました。
坂が緩やかになってきました。
会津駒ヶ岳の大戸沢岳です。
見晴らしの良いベンチ。
ベンチからは会津駒ヶ岳から続く大戸沢岳まで緩やかな稜線が見えてきます。
ピーク地点に駒ノ小屋が見えてきました。
なだらかな稜線が何とも言えない美しい緑の光景です。
この辺りから湿原と池塘地帯です。木道を登っていきます。
高山植物の花畑にもなっています。視界が広くとても美しい草原です。
駒ノ小屋がしっかりと見えます。遠くから見ても小屋のキレイさが解ります。
振り返って。すんごい景色!
右に燧ヶ岳。左に日光白根山。
駒ノ小屋に到着!各コースが合流する分岐点になっています。
小屋手前に大きな池、奥の山は会津駒ヶ岳です。
駒ノ小屋。小さな小屋ですが、とてもキレイです。
内装もすごくキレイ。管理人さんたちの整備が行き届いていますね。
レストランはありませんがペットボトルや軽食販売しています。
駒ヶ岳山頂まで0.7km!
会津駒ヶ岳から大戸沢岳が一望できます。
燧ヶ岳をあっぷで。
手前に駒ノ小屋。奥は日光白根山。
木道を登るとこの分岐に着きます。右側に1分ほど登ると山頂です。
ここが一番いい景色だったかもしれない。
会津駒ヶ岳山頂!
パノラマのようですが、ちょっと雲掛かっていたのもあり、草木が生い茂っていて展望は殆どありませんでした orz
しかも結構狭いです。ちょっと物足りないので中門岳までピストンすることにします!
いきなりこの景色!!
中門岳までなだらかな稜線の木道を歩きます。
中門岳に到着!中門岳はこの辺り一帯が山頂のようです。
大きな池塘のところから先に進むとなだらかな山頂を一周します。
山頂一周して池に戻ってきました。ベンチがあるのでここで飯休憩します。
燧ヶ岳どーん!
道標壊れてますがこの分岐から駒ノ小屋へ巻き道があります。
燧ヶ岳に続くキレイな稜線。
左側に駒ノ小屋、燧ヶ岳に続く稜線、奥は燧ヶ岳。
駒ノ小屋に戻ってきました。
当初は御池まで行こうと思いましたが、残りの水量と時間計算してキリンテ登山口に下山することにします。キリンテまで8.8km、御池まで10.1kmあるようです。距離ながっ!
大津岐峠まで続く富士見林道の稜線。
富士見林道の稜線沿いにヤセ尾根の小ピークがあります。標高差はないので大した坂ではないですが、ヤセ尾根なので足元は要注意です。
向かって右側は平ヶ岳と越後三山が見えます。
どこまでも続く稜線。
燧ヶ岳の山容がよく見えます。
日光白根山側。
平ヶ岳、越後三山。
大津岐峠に到着!天に向かってそびえ立つりっぱな道標です。
広々としていて見晴らしも良い峠です。
燧ヶ岳と至仏山の隣の笠ヶ岳。
大津岐峠からキリンテ登山口に下山します。
笹道をずーと下っていきます。
危険個所は殆どなく一本道ですが、かなり距離があるコースです。
しばらく下ると沢の音が聞こえてきます。
黙々とジグザグの坂道を下り、やっとキリンテ沢に着きました。尾瀬の水はキレイです。
キリンテの登山口に下山!バス停は目の前にあります。ここから駒ヶ岳登山口に徒歩で戻ると1時間近く掛かるので、バス利用しましょう!
前日の夜、尾瀬檜枝岐の道の駅で花火大会がありました。目の前で花火が上がり賑わっていました。ラッキーです^^
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | トレランシューズ |
バックパック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | |||
【その他】
水 1.5ℓ+ペットボトル550m 昼食、ウィダーインゼリーx1(非常用)、プロテインゼリーx1(下山後用) ※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ ※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用) |
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