行程・コース
この登山記録の行程
枝折峠(05:23)・・・明神峠(05:53)・・・道行山(06:46)[休憩 7分]・・・小倉山(07:33)[休憩 10分]・・・百草ノ池(08:19)・・・前駒(08:57)[休憩 7分]・・・駒ノ小屋(09:30)[休憩 7分]・・・越後駒ヶ岳(09:58)[休憩 48分]・・・駒ノ小屋(11:07)[休憩 5分]・・・前駒(11:30)・・・百草ノ池(11:55)・・・小倉山(12:22)[休憩 9分]・・・道行山(13:09)・・・明神峠(14:05)・・・枝折峠(14:27)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
去年,枝折峠を下る時に見た越後駒ヶ岳の雄大な姿が忘れられず,今年の夏はこの山に登ろうと早くから決めていた。人里離れた別天地のような銀山平に一泊し,早朝に枝折峠から出発する予定である。
8月前半に山行を計画したが,台風の影響で二転三転し,8月18日に日程が固まったのは,その5日ほど前のことである。
前日,銀山平に着くと,天候は芳しくなく,越後駒ヶ岳や荒沢岳の山頂部は厚い雲に覆われていた。この日の午前中には守門岳を歩いたが,山頂付近は強い雨であった。午後からは晴れ間が見えてきたものの,天気予報は多少ずれているようだ。
温泉でくつろいだ後,銀山平を散歩していると,空はしだいに晴れてきた。越後駒ヶ岳の稜線もうっすらと確認できるまでに天気は回復している。夜には星も見えるようになった。
早朝の4時半に宿を出て,枝折峠に向かう。くねくね曲がった狭い道だが,ここは雲海の撮影スポットらしい。三脚を立てた写真愛好家が十数人,思い思いの場所で日の出を待っている。
枝折峠には5時前に到着した。数十台は止められる駐車場は満車に近く,あと数台しか空きがなかった。
5時23分に駐車場を出る。登山届けのポストから斜面を登ると,木のテラスが置いてある。ここからは新潟平野が望める。今日は素晴らしい天気だ。反対側には雲海が広がる。
尾根に付けられた登山道は整備が行き届き,とても歩きやすい。それにして筆舌に尽くし難いほどの眺めである。登山者に混じって,雲海を撮影に来た写真愛好家もちらほらと見える。
小さなアップダウンを繰り返すと,左手に荒沢岳が見えてくる。標高2000mに満たない山だが,その姿のよさはほれぼれするばかりだ。この山は上級者向けで,鎖場や危険個所が多いらしいが,登高意欲をそそられる。
尾根道の登山道は見晴らしが抜群である。四方の山並みを見ながら歩いていくと,右手に越後駒ヶ岳が姿を現した。凄い存在感だが,それにしても遠い。Z字に尾根道を縫う登山道を,どれくらい歩けばあの山頂を踏めるのだろうか。
雲海の間に奥只見湖が光る。その左手の山は未丈ヶ岳だろう。今日は気温がそれほど上がらず,吹き抜ける風が心地よい。
6時46分に道行山に到着する。ここは登山ルートからはずれているが,数分で登れるので立ち寄った。ここからの眺望が素晴らしい。目の前に荒沢岳,その右手奥に中ノ岳,さらに右には越後駒ヶ岳がどっしりと聳える。さらに右に目を転ずると,歩いて来た尾根の道が見える。枝折峠も確認できた。その先には,昨日歩いた守門岳がくっきりと見える。
道行山からはいったん下り,小さな湿原に敷かれた木道を何度か通りながら,灌木帯を歩く。いつの間にか傾斜が強くなると,小倉山に飛び出る。枝折峠からは実質2時間程の行程である。ここで朝食を摂った。
百草の池までは木道と登山道を交互に行く。意外に時間はかからず,その先には前駒への急な登りが見えてくる。山頂がようやく近くなってきた。
しかし,この急斜面の登りが長く,それを耐えて飛び出た先が前駒である。ここからは正面に駒の小屋への岩場を見る。この岩場を登っていくのだ。慎重に足場を確かめながら20分ほど登って駒の小屋に着く。山頂まではまだあるが,このあたりからガスが湧き,山頂部が隠れてしまった。
駒の小屋でしばらく休んでいると,しだいにガスが晴れ出した。腰を上げて最後の登りへ向かう。正面には稜線が長く広がり,登り詰めた先から稜線を歩いて山頂に至ることになる。緑と青空のコントラストが美しい。
最後の急斜面を登り,稜線を歩いてようやく着いた山頂には,これまでに見たことがない絶景が広がっていた。八海山の岩稜の向こうに遠く白馬岳の大雪渓が見え,目を左に転ずると,中ノ岳,平ヶ岳,荒沢岳などの山々が連なっている。眼下には奥只見湖が光っている。ことばにできないほどの眺めである。
山頂はそれほど広くはなく20人程が休める。ほぼ満員状態だが,誰もがこの眺めに心を奪われ,なかなか立ち去れないようだ。わたしもここで50分近く休んでしまった。
帰りは来た道をそのまま戻る。帰りも長い道だが,目の前には荒沢岳,振り返れば越後駒ヶ岳が見え,気分は爽快である。ただ,しだいに気温が上がってきて,小さなアップダウンが堪えるようになる。
小倉山には12時22分に着き,ここで一息入れた。ここから枝折峠まではおよそ1時間半である。最後まで天気が良く,越後の山並みを存分に堪能した一日となった。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 | タオル |
帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | ツエルト | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 行動食 | トレッキングポール | ライター |
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