行程・コース
天候
晴 森林限界上は強風(6~10m/s、瞬間20m/s超)※風は昼過ぎまで
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
池山(古城)林道終点駐車場
この登山記録の行程
池山林道終点0300……0400池山小屋水場0402……0405池山小屋0405……0443マセナギ0443……0525大地獄0525……0530小地獄0530……0538迷尾根0538……0634空木平避難小屋分岐点0634……0700駒石0710……0740空木駒峰ヒュッテ0750……0800空木岳0801……0903赤梛岳0905……0927摺鉢窪分岐0927……0949南駒ヶ岳1100……1117摺鉢窪分岐1117……1129赤梛岳1129……1222空木岳1224……1235空木駒峰ヒュッテ1240……1226駒石1226……1315空木平避難小屋分岐1315……1403迷尾根1403……1409小地獄1409……1411大地獄1411……1446マセナギ1446……1513池山小屋水場1518……1558池山林道終点
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
池山(古城)林道終点から空木岳を登り、南駒ヶ岳を往復しました。
今回の山行は7月に撤退した
「うつむき加減で池山ハイク お山に呼ばれなかった日」
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=133430
のリトライに当たりますが、何とか歩き通す事ができました。
池山林道終点の駐車場には深夜0時半頃着。
前日の土曜からの登山客の分もあるでしょうが、車は既に15台程度止められていてほぼ満車でした。
すべり込みセーフと言った感じでした。
長丁場になりますので、颯爽と歩けない自分は早出で時間と距離を稼ぎます。
2時間程仮眠を取り、午前3時にはオリオン座を眺めながらスタートしました。
1時間程で池山小屋。豊富な水場で水を補給して尚も歩きます。
5時過ぎに大地獄。なかなかの鎖場ですが、丁度夜が明けてくれて良かったです。
森林限界を超えると青空が広がりましたが、風も相当強くなりました。
小屋から降りてくる方に聞くと、前日(土曜)はずっと風雨で、
「雨具着てても低体温症で死ぬかと思ったよ」
夜も強烈な風で、別の方曰く
「ほんともう、小屋ごと吹き飛ばされるかと思ったわよ」
との事でした。
「大丈夫、今日はどんどん天気が良くなるから」
と励ましてもらったものの、手元の風速計ではよじ登った駒石の上で瞬間最大風速19.6m/sを計測。
結局空木岳から南駒ヶ岳の往復でも空は快晴なものの、常時10m/s程度の風が吹き続け、瞬間最大は記録が取れただけでも20m/sを越えました。
風は昼過ぎまで吹き続けましたが、稜線でひたすら一方向(西)からの強風を浴び続けたせいか、右目だけが強烈なドライアイ状態に。
乾く乾く!内心涙目でした。
空木岳から南駒ヶ岳の往復では、福井県の大学生のお兄さんと半同行して頂きました。
と言ってもお兄さんがド健脚ですので、ポイントごとに専ら私が先行し、後からゆっくりお兄さんが出発、追い着かれるを繰り返した形です。
それでも南駒ヶ岳山頂ではお山談義をさせて頂き、私にしては珍しく山頂に一時間以上もいました。
空木岳山頂でお別れしましたが、当面の目標の早月尾根の日帰りピストン、頑張ってください。応援しています。
あとは淡々と歩き、何とか日のある内に下山できました。
終わってみれば終日Tシャツだけで過ごしましたが、宝剣山荘で買ったTシャツは、中央アルプスでは守備力が増すのでしょう。強風も特に寒くはなかったです。
最後に。
一番怖かったのは林道です。
フォトギャラリー:65枚
行くぞ!「ヒヒン!」
行くぞ!「ヒヒン!」
登るぞ空木!南駒ァ!「ブルルルル!」
がしっ(抱擁)
と言う訳で例の如くお月さまに照らされつつ、再度南駒を目指しました。
池山林道終点近くタクシー乗場案内。
前回は歩きだったので意識しませんでしたが、本当に呼んだらここまで来るのでしょうか。
当日は午前3時、標高1300m超でもかなり蒸しました。
オリオン座を眺めて出発します。
台風19号&20号の雨で登山道はたっぷり水を含んでいました。
池山小屋の水場に到着。
ここの水は指折りのおいしさだと思います。
池山小屋に寄りました。
出発準備をされている方のライトがちらほら。
池山小屋から空木岳へは道が分岐しますが、往路は「登山道経由」復路は「遊歩道経由」を歩きました。
登山道はアップダウンがあります。
ヤセ尾根注意の看板。
ここから大地獄・小地獄が始まります。
よじ登り派には至福の行程。
夜が明けました。
木の根っこもよじよじと。
岩もよじよじと。
お日さまー!
大地獄前の鎖場です。
4回連続で持ち歩く冷凍いろはす。
今日もゴチソウです。
夜明けは良いものです。
大小地獄はここまでですね。
再び体力勝負の登山になります。
迷尾根標識。
迷尾根は、北への登りはまだしも
南に下ると、頑張ったり気持ち良く降りたりした挙句、全方位沢に囲まれると言う恐ろしい尾根みたいです。
再び分岐。
駒石経由の登山道を選びます。
そろそろ森林限界ですね。
この時点では空木岳山頂はガスがかっていました。
でも風が強いので、吹き飛ばしてくれることに期待して登ります。
駒石です。
高さは7~8mでしょうか。
そりゃもうよじ登ります。
駒石の上から眺める登ってきた道。
奥は南アルプス、左奥に八ヶ岳、中央最奥に奥秩父が見えました。
お馬、駒石に立つ!
のですが
お馬さんビレイなしでは撮影できないほどの強風。
スリングもたなびきます。
瞬間最大風速19.6m/sを計測。
風が落ち着くまで降りられませんでした。
空木駒峰ヒュッテに到着。
お土産にバッジを買いました。
先週登った木曽駒・中岳・宝剣岳です。
山頂のガスも薄まってくれました。
空木平避難小屋です。
すっかり青空に。
空木岳に着いたー!
手前に二等三角点「駒ケ岳」です。
ちなみに木曽駒は「信駒ヶ岳」、甲斐駒は「甲駒ケ嶽」とのことです。
さて今日はもう少し進みます。
行くぞ南駒!
冬場には歩きたくない稜線を進みます。
風は吹いていますが、一方向から、それもほぼ一定なので、特に危険だとは感じませんでした。
空木岳方面を振り返ります。
中腹の岩には慰霊碑があります。
慰霊碑は多かったですね。
燃やしたハイマツが。
誰かがここでビバークしたのでしょうか。ただハイマツは火力は強いものの、火持ちが悪く、しかも単独では燃えにくいという扱い辛さがあります。
赤梛岳に着きました。
山頂標識に読める文字はありませんでした。
南駒が近付きました。
因みに風速です。
瞬間最大20m/sを突破。上の数字は撮影の瞬間の値です。
あと少し!
山頂には先に着いた、半同行頂いたお兄さんが写っています。
南駒、着いたー!
駒ヶ岳の中でもなかなか深部にある一座ではないでしょうか。
山頂のお社です。
お馬、南駒に立つ!
と言うかしがみつく!
南駒からの富士山。
南駒から眺める中央アルプス。
左奥の三沢岳からの尾根は行けるんですかとお兄さんに尋ねられましたが、調べてみると「落石の危険」「立ちはだかる巨岩」「ヤセ尾根」などで、剛の者だけが冬場に挑戦するルートみたいです。
山頂では1時間ほどゆっくりしました。
さあ帰りましょう。
摺鉢窪避難小屋、駒ヶ根の町、南アルプスです。
ちらっと富士山。
赤梛岳を越えて、頑張って戻ります。
あと少しだ!
と思っても実は空木岳はもう少し先だったり。
アゲハチョウに慰められて、尚も頑張ります。
何とか空木岳まで戻りました。ここまで来れば強風にもひと安心です。
もっともここに戻った頃には、風も落ち着いていました。
しまっていたストックを再び持って、駒石まで戻ります。
あとは大小地獄を越えて
池山小屋の水をおみやげに
林道終点まで下山です。
3コマで済ませていますが3時間ほど歩いています。
でも、楽しかったああああ!
で、着替えたり片付けたりしたあと、行きにも通った池山林道を車で帰るのですが
この林道は本当にロデオ気分を味わえます。
キミの愛車が!
ガコンボコン石を蹴り!
パンクの危険もありますね。
それでも何とか愛車共々無事下山。
駒ヶ岳SAで、お約束のひと巻きです。
すっかり日が傾きました。
さあ家に帰りましょう。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン | トレッキングポール | 燃料 |
ライター | カップ | ||||
【その他】 風速計、予備ヘッドライト、モバイルバッテリー、アマチュア無線機、スリング、ショートパーセル |
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