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燕岳2018

燕岳 北アルプス( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (はにわ さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー

この登山記録の行程

中房第1駐車場5:25***登山口5:35***第2ベンチ6:30***合戦小屋8:05(10分休憩)***燕山荘9:20***燕岳9:50(30分休憩)10:20***燕山荘10:40***蛙岩11:10***燕山荘12:00(60分休憩)13:00***合戦小屋13:45***第2ベンチ14:55***登山口15:40***駐車場15:50

コース

総距離
約12.3km
累積標高差
上り約1,590m
下り約1,591m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

蒸し暑さの残る8月の終わりの夕方。
数十羽のツバメが自宅の上を飛び駆っている。
何だろうと隣の田んぼを見ると緑色の稲の上をこちらも数十匹のシオカラトンボの群れが飛んでいる。
ツバメがトンボを捕食している!
縦横無尽に飛び回るツバメに負けじとトンボも不規則な動きで対抗。
さながら戦闘機の空中対決をみているようだ。
音のない両者の対決は数十分続いたがあまりトンボを捕食できなかったようでツバメが解散。
青空の空中ショーは見ごたえがあって面白かった。
9月に入ると急にツバメの姿が見えなくなったが寒くなる前に暖かい場所に渡る日も近いかな。

8月上旬の八ヶ岳以来何かと用事があり山行が出来ずにいた。
9月中旬の三連休、天気が良ければ友人Y君と何処か行こうと話していたが生憎の天気に中止に。
それでも一人何処か登りたいなあと思っていたところ連休明けの火曜日は北アルプスの天気が回復して晴れそう。
自分の体力で何とか日帰り出来そうな山として一度は登ってみたかった燕岳。
人気の山で週末は駐車場を確保するのが難しいと聞いていたので前日の夕方に自宅を出発。
いつもの事だが高速を使わずのんびり下道を行く。
国道17号を高崎方面へそして国道18号を通り碓氷峠を越えていく。
夕暮れ、軽井沢の街は小雨が降っていたが輪郭のぼやけた浅間山が見えていた。
8月下旬に噴火レベル1になり前掛山まで登れるうちに行きたいな。
浅間サンラインを走り上田の街を通り抜け国道143号を青木村へ。
道路は途中からカーブの多い狭い道路に。
20時前だというのに対向車無の暗い夜道は猪、鹿、狸が横切る。
お化けの出そうな明通トンネルを潜り国道143号線を外れ長野自動車道の下に沿って安曇野に。
中房温泉まで続く道は車のすれ違いが難しいほど狭い場所もあった。
そう言えば数年前、同じ時期に燕岳に登ろうと夜中やってきたが前々日の台風の影響で有明神社の先のゲートが閉まっていて代わりに蝶ガ岳を登ったことを思い出す。
三股駐車場までの道も狭かったなあ。
中房第一駐車には22時前に着いたが平日にもかかわらず、すでに車が一杯。
何とか空いている場所を探して駐車。
頭上の星空を眺めて明日に備えすぐに寝袋に入り込み眠りにつく。
翌朝は5時前に起床。
朝食を済ませ明るくなってきたら身支度を整え出発。
10分ほどでタクシーやバス乗り場がある登山口へ。
5時半過ぎに登山開始。
いきなりの急登だが少しずつゆっくり上って行く。
丁度前を行く男性のペースが同じぐらいだったので歩幅を合わせて休みなく付いていく。
すこし勾配が緩む場所もあるが樹林帯の中を急登が続く。
でも整備された登山道はたくさんのベンチが置かれ歩きやすい。
いつしか陽も差してきたが雲も下から湧いて上がってくる。
早朝晴れていても昼前にガスが出てくることが多いので何とか10時までには登頂したいなあ。
2時間半ほどで合戦小屋に到着。
トイレを借りて少し休憩。
合戦小屋からは木々も色づき始めていた。
20分ほどで視界が開けた場所に。
合戦沢の頭からは大天井岳の稜線の奥に槍ヶ岳の鋭利な三角が顔を出す。
燕山荘も見え始めその先には燕岳も。
振り返れば雲海。
見えてきた頂上に足を進めようとするがナナカマドの赤に、大天井の稜線に、燕岳に写真を撮るたび足が止まる。
同じく足を止めて風景を見ている年配の女性と暫し会話。
神奈川やってきたその女性は普段は丹沢を中心に登っているが夏は北アルプスによく来るとの事。
今日はおひとりなんですかって聞くと旦那は写真に夢中で途中で置いてきちゃったわ。
頂上で待ち合わせよ。
あははは。
そう言ってすたすたと歩いて行ってしまった。
さて燕山荘を見上げてひと登り。
ふう、やっと稜線の標識まで来たぞ。
おお凄いなあ!
北アルプス三大急登と言われる合戦尾根を登り切りやっと辿り着いた稜線上からは息を飲む絶景が広がっていた。
左から槍ヶ岳、笠が岳、双六岳から3000m級の峰々が壁のように連なっている。
北側に聳える燕岳の姿は美しい。
花崗岩の白砂と岩塊、ハイマツの緑に色づき始めた広葉樹。
晴れ渡る青空に思わず最高!
そこから白砂の道を燕岳へ。
有名なイルカ岩を過ぎると途中人懐っこいイワヒバリ発見。
写真に収めようとするがハイマツの中を走り回るため悪戦苦闘。
駄目だあ。もう行こう。
そんなこんなで30分ほどで山頂到着。
山頂からは期待以上の大展望。
北側の北燕岳の先には立山、剣岳、遠く雲海に頭が見えるのは鹿島槍が岳、白馬岳かな。
東は雲海が広がり山は見えないが何とか富士山が見えた。
南は振り返って燕山荘、大天井岳から槍ヶ岳に続く表銀座の稜線。
西は裏銀座の稜線が見渡せる。
休憩中も次から次と人が登ってくる。
今日は久しぶりに晴れたから狙ってきた人も多いんだろうね。
展望を楽しんだら下山して燕山荘を通り過ぎ今度は蛙岩まで表銀座をちょこっと縦走。
蛙岩から望む槍ヶ岳は大きい。
高瀬川の源流の沢もよく見える。
ほとんどの人が燕岳で帰っちゃうけどこちら側を少し歩くだけで違う景色が楽しめたよ。
裏銀座の峰々を見ていると無理だと思ってもいつか向こうからの景色も見てみたいなあ。
でもまずは奥穂高岳か槍ヶ岳行きたい。
復路すれ違う人と話をすると表銀座を槍ヶ岳や大天井岳から常念岳に縦走すると言う。
結構単独の山ガールが多かったけど皆さん旅慣れてる感じがしたなあ。
さて気持ちの良い稜線を戻って燕山荘で昼食。
綺麗な食堂でビーフシチューセットを食べる。
山の上とは思えないほど美味しかったよ。
外のベンチでコーヒーを飲みながら風景を眺めて13時までのんびり過ごした。
午後になっても相変わらずの青空に後ろ髪を引かれる思いで下山開始。
合戦小屋名物のスイカも気になったがまた今度にして(いつだ!)頑張って下る。
途中コメツガの林が霧に包まれて幻想的。
そして16時前に登山口に到着。
駐車場も半分ぐらい車が無くなっていた。
帰りは安曇野しゃくなげの湯にて汗を流す。
駐車場から見上げた常念山脈は夕闇に包まれ雲に隠れていた。
さてとまたゆっくり下道で帰りますか。
翌日久しぶりに筋肉痛になったけど次は何処の山に登ろうかな。
秋日和が待ち遠しい。

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装備・携行品

登った山

燕岳

燕岳

2,763m

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