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秋の始まり経ヶ岳から法恩寺山周遊

保月山、杓子岳、中岳、経ヶ岳、北岳(経ヶ岳)、法恩寺山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 大野市から六呂師高原方面に県道26号線を進み、途中から林道法恩寺線に入る。林道を車で15分程度進むと、銚子ヶ口展望広場があり、そこに10台ほどの駐車スペースがある。林道はすべて舗装道路。1台程度の幅しかないが、危険な個所はない。保月山コースの登山口は駐車場から歩いて数分。

この登山記録の行程

銚子ヶ口展望広場(09:02)・・・登山口(09:05)・・・「アダムとイブ」の木(09:23)・・・保月山(09:36)・・・牛岩・・・杓子岳(09:59)・・・中岳(10:08)・・・切窓(10:15)・・・経ヶ岳(10:34)・・・北岳(経ヶ岳)(10:52)・・・伏拝(11:39)・・・法恩寺山 (11:57)・・・中ノ平避難小屋(12:36)・・・弁ヶ滝(13:01)・・・林道・・・銚子ヶ口展望広場(14:16)

コース

総距離
約16.9km
累積標高差
上り約1,834m
下り約1,835m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

台風が近づいている影響で山登りには向いた天候では無かったが、どうしてもここ数日のストレスを吹き飛ばしたくて、キツイ急登で汗を流したいと経ヶ岳にやって来た。
駐車場に到着。平日と言うより天候のせいか、先客は1台のみだった。
車を停めて銚子ヶ口展望広場から眼下を眺める。大野市内が見える。田んぼの穂が黄金色になっていて秋の風景が広がっていた。振り返って経ヶ岳の山頂方面を見上げる、厚い雲で覆われていた。雨が降っていなければいいが。。。
保月山コースの登山口に立つ。いつもは福井県立奥越高原青少年自然の家から歩き出し、三角山を経て保月山コースへとやってくる。保月山コースからのスタートは、ショートカットでなんとなくずるいような気もするが、今日は経ヶ岳からそのまま法恩寺山を周遊して銚子ヶ口展望広場に戻ってくるのが目的だ。
早速、登山口に入る。最初っからペースを上げていく。先日の岩籠山ではあまり花を見ることが出来なかったが、今日はリンドウ、アザミ、ムラサキシキブ、ハクサントラノオ、そして珍しいところではツリブネソウといろいろな花が目を楽しませてくれる。写真を撮ろうとカメラを構えたら「メモリがありません」のメッセージ。そういえば、パソコンに取り込んだままだった。何たる失態。仕方がないのであとは携帯でカバーすることにする。ただし、バッテリー温存のため最低限の撮影に留める。
「アダムとイブ」の木に到着。看板が新しいくなってからはよく目立つようになったが昔は何がアダムで何がイブかよくわからなかった。
保月山から牛岩へ入る。徐々に、紅葉した樹木が増えてきた。しかし、今年の紅葉は気持ち鮮やかさに欠いているような気がする。周囲は、いつしか雲に入ったようで、すっかり真っ白な世界に変化していた。
杓子岳から中岳へ。ここから先は切窓へといったん下って、いよいよ楽しみな山頂手前の一番の急登。これが、経ヶ岳が福井三大急登の一つと呼ばれる所以か。
風が出てきて霧雨も振り出したが、かえってクールダウンで歩きやすい。失速することなく登っていく。
山頂手前で今日初めての登山者に出会う。駐車場に1台停まっていた方だ。「赤兎まで縦走したい」と言われたので、「今の時期は笹が覆い茂っていて止めた方がいいですよ。」と答える。更に「あなたはどちらまで?」の問いに「法恩寺から周遊します。」と答えると「そんなルートがあるのですか?」と興味を持たれた様子。「よければ一緒に行きますか?」と喉まで出かかったが、自分も道中の車で急きょ設定した初めてのルートなので、ましてや今日のような霧で先が見えないコンディションの時に他の人を誘う訳にはいかなかった。
「濡れているので気を付けてください。」と挨拶をして、山頂へ。ここまで1時間30分。止まると体が冷えるので、そのまま歩き出す。背丈ほどの笹とススキをかき分けて進んでいく。踏み跡はあるが、気を抜くと道を見失いそうになる。
山頂から少し下って北岳へ。道が無くなるのではという不安よりも未踏のルートに対するワクワク感の方が大きい。北岳の山頂には看板が立っていて、真っすぐ「赤兎山」とある。いつか歩きたいと思っているコースだ。さすがに笹の密度が数段レベルアップしていて、踏み込みには相当の覚悟が必要だ。一方、法恩寺側も笹に覆われているが、こちらはまだ踏み跡がはっきりしている。そのまま稜線沿いに縦走を続ける。経ヶ岳が一番高いピークとなるので、基本、残りのコースは緩やかな降りとなる。
暫く進むと笹を突き抜けてようやく登山道らしい道に合流する。気持ちの良い稜線ルートだ。本来であれば、右手には赤兎や大長、そしてその先には白山を楽しみながら歩くことが出来るのだろう。そう思うとなんと贅沢な縦走ルートか。
伏拝に到着。伏拝は白山を崇拝した場所。雲の世界から下ってきて、ようやく周囲が見渡せるようになってきたが、肝心の白山はやはり雲で見えない。
法恩寺山の手前で、スキー場のリフトを見かける。雪がないとすっかりイメージが異なるが、昔よく来たスキージャムの一番高いところにあるリフトだ。リフトの上から見下ろすと、確かに冬に見た風景の面影がある。
法恩寺山の山頂に到着。展望台の上に腰を下ろし、昼食をとる。完全に雲に隠れていた白山も一部姿を覗かせている。目の前には、経ヶ岳の側面がはっきり見て取れる。保月山から牛岩、杓子岳、中岳へと変化していく稜線がよく観察できて楽しい。また、経ヶ岳から歩いてきた伏拝までの稜線もよく見える。歩いてきた軌跡が一望できる縦走ルートは、達成感を感じることができるから大好きだ。
法恩寺山からは、いよいよ本格的な降りとなる。整備中なのか、ところどころ作りかけの石畳の登山道が延びていた。ブナ林を楽しむなら経ヶ岳より法恩寺山の方が良いかも知れない。
中ノ平避難小屋へ到着。とても立派な小屋だ。中には入らなかったが、トイレも整備されいて、外にあった水道もちゃんと機能していた。
ここから先は林道と交差しながら登山道が延びていく。暫く降ってから分岐で「弁ヶ滝」へと左に折れ急斜面を降っていく。「弁ヶ滝」の看板が朽ち果てかけているので見落とさないよう注意が必要。右手側に林道が見えたら分岐も近いので目印にするとよい。
弁ヶ滝へは斜面をぐっと降ってからトラバース気味に進んでいく。見失うことはないが、ずり落ちそうな悪路が続く。この周遊コースで、注意が必要なのは、経ヶ岳と北岳山頂付近の笹とこの弁ヶ滝付近の2か所だ。
登山道を降り切ると、林道に合流。滝はその合流点にある。意外に見どころのある見事な滝だった。また、ありがちだが、この滝には身投げをしたカップルの恋の悲話が伝えられていて、入り口の看板には解説があった。
さて、ここからは出発地点までをひたすら林道歩きで戻ることになる。山なら何km歩いても平気だが、林道はどうも苦手。しかも、舗装道路となると一層テンションが下がる。
深い山間を歩いていく。人どころか、車も通らない。途中、心が折れそうになる度に、ガードレールに身を乗り出して、大きな声で「ヤッホー」と叫んでみる。これが意外に効果的で心がスッキリする。そういえば、山と言えば「ヤッホー」だったが、最近言っている人を見かけたことがない。いつから言わなくなったのだろうか。平成ももう終わろうとしているが、「ヤッホー」は更に前の昭和スタイルなのか??とバカなことを考えているうちになんとか銚子ヶ口展望広場に到着。
林道は車を配置する等の対策が必要だが、この周遊は変化に富んでいて実にいいコースだ。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 次は「ひやっほー」の時代ですかね。宙と海の区別がつかないですね。

  • 平成の次のステージでは「ひやっほー」と叫んでみます。

  • スキーシーズンによく行きます
    冬以外のゲレンデは雰囲気が違うので良く考えないと分からないです
    冬以外の季節も一度行って見たいです

    福井県は避難小屋の設備が整っていますね
    滋賀は小屋自体少ないし羨ましいです

  • 福井の山も大好きですが、自分から見ると滋賀の比良山系や鈴鹿山系はとても素晴らしい山々だと思います。いわゆる、隣の芝生は青く見えるってやつでしょうか。(^^)
    頭の中の県境を取っ払って、ぜんぶ、自分の庭にしてしまえば良いってことですね。(^^)

登った山

経ヶ岳

経ヶ岳

1,625m

法恩寺山

法恩寺山

1,357m

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