行程・コース
天候
初日:晴れ、二日目:晴れのち曇り雨、強風、三日目:曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路)小海町営バス、松原湖駅南口1126→稲子湯1151、
復路)アルピコ交通、美濃戸口1120→茅野駅1157
この登山記録の行程
【1日目】
稲子湯(12:06)・・・みどり池入口(12:19)・・・こまどり沢(13:18)[休憩 5分]・・・みどり池(13:46)[休憩 30分]・・・中山峠分岐(14:25)・・・みどり池分岐(15:15)・・・本沢温泉(15:20)
【2日目】
本沢温泉(06:00)・・・夏沢峠(06:54)[休憩 10分]・・・硫黄岳(08:03)[休憩 10分]・・・大ダルミ(08:35)・・・横岳(09:42)[休憩 10分]・・・赤岳天望荘(11:16)[休憩 15分]・・・行者小屋(12:53)
【3日目】
行者小屋(08:00)・・・美濃戸(10:07)・・・美濃戸口(10:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
八ヶ岳は稲子湯から入山し夏沢峠から南八ヶ岳方面を縦走してきました。
2018年9月台風24号は八ヶ岳に倒木や登山道の崩落など爪痕を残しました。今回歩いたルートを見ると、みどり池は氾濫して、中山峠・本沢温泉方面へはみどり池沿いではなく手前のテント場から迂回するルートになっています。稲子湯から先の林道は水の流れで地面があちこち抉れていましたが、重機が入って修復作業中でした。本沢温泉入口から本沢温泉へ続く林道は崩落で通行止めです。一方登山道は根こそぎ倒れたしらびそなど痛々しい有様でしたが、大半の倒木はすでに撤去されていて問題なく歩けました。
しらびそ小屋はうわさに違わず雰囲気の良い山小屋です。みどり池に面していてこじんまりとした山小屋からは大きな窓からみどり池とそこに写る天狗岳を一望できます。そこに紅葉も入って素晴らしい景観を作ってました。訪れたのが平日ということもあって、静かな落ち着いた雰囲気をつかの間味わうことができました。
本沢温泉のテント場は小屋から遠いです。テント場にトイレは無く温泉小屋の外トイレを使うのですが、余裕をもって向かわないと間に合わないでしょう。途中二つの小さな沢を越えるし(一つは橋が架かっているけど…)、夜は真っ暗なのでちょっと無理かな。水場はテント場脇の沢水を煮沸するか(我慢できなくなった人が用足ししていないことを祈って…)、温泉小屋の外のバスタブの所に出ている水を汲む以外にありません。2018年版山と高原の地図33(旺文社)の本沢温泉にあるテント場マークは場所が間違ってます。地図は本沢温泉に対して沢向こうにテント場マークが付いてますが、これは古い情報。その昔、沢が増水するとテント場と温泉宿を行き来できなくなったとか。今のテント場は林道沿いで、みどり池分岐寄りにあります。
もう一つ、名物の野天風呂は温泉小屋から更に硫黄岳寄りに位置するので、テント泊の人で野天風呂目的の人は、ほとんど期待を打ち砕かれることでしょう。ちなみに野天風呂と夏沢峠の分岐道標が温泉小屋より硫黄岳寄りに在りますが、この付近がわりと平地で露営できそうです。つまり本沢温泉と野天風呂の中間地点にテントを構える位置関係になりますが、本沢温泉としてはそれは困るということでした。水の流れの有る所でわずかに硫黄臭もあり、安全面からの配慮かもしれません。
テント前提で野天風呂や天狗岳目的の人は、しらびそ小屋に拠点を構えて往復するのが良いと思います。
夏沢峠にはヒュッテ夏沢と山ひこ壮の経営母体の異なる二つの山小屋があります。ヒュッテ夏沢の方は8/24に今期の営業は終了だそうです。山ひこ壮も平日のこの日はシャッター閉まっていて営業してなさそうでした。その点、硫黄岳山荘や赤岳展望荘は10/10の平日でも営業中で心強かったです。
午前中、天気は良かったのですが稜線上は南の風が強く、更に硫黄岳から横岳にかけて体調が急に悪化。吐き気が酷くなり足も上がりません。なぜだか理由は今もって不明ですが、硫黄岳を過ぎたあたりから行動食も喉を通らなくなり水も受け付けません。無理して飲んだ水も横岳付近で吐いてしまいました。結局、赤岳越えは断念して地蔵の頭から行者小屋へ降ることにしました。行者小屋には昼過ぎに到着。テントを張って13時半頃から携帯カイロを抱えて2時間ほど睡眠。少し回復したところで無理して夕食。皆さん、そのような経験ありませんか?
行者小屋はテント泊の人に優しいですね。外テーブルでも屋根付きの場所があるし、小屋の中にも自炊場があって使わせてもらえるようです。トイレは洋式で臭いもなく清潔でした。
行者小屋から美濃戸口へは南沢を下ります。台風の影響で沢沿いの道はずいぶん荒れていました。美濃戸と赤岳鉱泉を繋ぐ北沢ルートは、旧登山道を使って迂回するルートを通ります。また美濃戸と美濃戸口を結ぶ林道にかかっていた橋は流されてしまい、急ごしらえの木橋が設置されていて人は通行できますが車両は通行できません。目下重機が入って工事真っ最中でした。
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