行程・コース
天候
【一日目】晴れ時々曇り、【二日目】曇りのち晴れ、【三日目】快晴、【四日目】快晴
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
バスタ新宿から穂高駅行のバスに乗り、穂高駅前から出ている中房温泉行のバスでアクセス。帰りは上高地から松本駅前までバスで移動、松本駅から大糸線に乗車し穂高駅に向かい、穂高駅からバスタ新宿へ
この登山記録の行程
【1日目】
中房・燕岳登山口(00:00)
【2日目】
中房・燕岳登山口(10:01)・・・第2ベンチ(10:45)・・・合戦小屋(12:10)[休憩 10分]・・・燕山荘(13:13)[休憩 97分]・・・燕岳(15:35)[休憩 10分]・・・燕山荘(16:10)
【3日目】
燕山荘(05:50)・・・大下りの頭・・・切通岩(08:03)・・・大天井ヒュッテ(08:52)[休憩 10分]・・・ヒュッテ西岳(11:15)[休憩 44分]・・・水俣乗越(12:44)[休憩 15分]・・・ヒュッテ大槍・・・槍ヶ岳山荘(16:22)
【4日目】
槍ヶ岳山荘(08:10)・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ・・・グリーンバンド・・・天狗原分岐・・・水俣乗越分岐(10:00)[休憩 10分]・・・ババ平(10:25)・・・槍沢ロッヂ(10:45)・・・一ノ俣・・・横尾(11:46)・・・徳沢(12:31)[休憩 21分]・・・明神(13:25)・・・河童橋(13:52)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
当初の予定では、初日は移動日で中房温泉に一泊、二日目は燕岳を登り大天荘で一泊、三日目は東鎌尾根経由で槍ヶ岳山荘で一泊、四日目は大キレット経由で穂高岳山荘で一泊、五日目は前穂を登り上高地に下りる予定だった。初日は行程通り、中房温泉でテント泊をした。
次の日(31日)、燕岳と大天井岳上空の風が強く、「てんきとくらす」では晴れではあったものの風速は20mの予想であり、登山指数はCであった。行程を短くして中房温泉に停滞することも考えたが、テント場が東向きにある燕山荘まで行き、風が強く幕営できなさそうなら中房温泉に引き返してくることにして燕山荘に向かった。燕山荘では東向きのテント場で幕営をし、午後まで様子を見たが予想通り風をしのぐことができて、ほぼ無風で一夜を明かすことができた。
三日目、風は穏やかになり(たまに軽いのが西側から吹くくらいで、松本側は無風)、大天井経由で槍ヶ岳を目指した。燕山荘では大天井岳より先は雪が本格的に積もっており、かなり厳しい登山状況になっていることを言われた。元々無理して槍ヶ岳山荘まで行く予定だったため、コースタイムの9時間10分を加味して出発したが、雪の状況と時間次第で、大天井岳を巻き直接大天井ヒュッテに向かうことも考えた。実際に大天井岳の分岐に来た時、時間的に少し押していたため今回は大天井岳を諦め直接大天井ヒュッテに向かうことにした。大天井岳のトラバースルートは、普段では歩きやすいはずだが、雪がかなり積もっているのと、午前中は日陰であることが重なり、通過にかなりの時間を要した。(雪は降ったばっかりの新雪が溶けずに積もっているため、大きく踏み抜きやすく、地面を捕えづらい。アイゼンも効かず、進むのに一苦労した)。大天井岳の分岐からトレースはなく、自分たちで踏み歩いたため大変であった。大天井ヒュッテからは比較的歩きやすく、ビックリ平からの稜線は歩きやすかった。西岳前の常念側に切れたったトラバース道は、太陽熱で少し溶けた雪とパウダースノーがかなりあり、膝の高さくらいまで積もっており、もし谷側に踏み抜いたら滑落するほどであった。その後おおまかな登山道状況が分かったため、ヒュッテ西岳でビバークするか迷ったが、ここの時点で12時前であった為行くことにした。ヒュッテ西岳からの下りは、この山行のなかで一番多く雪が積もっており、多いところでは腰の高さまで埋まった。下りは比較的下りやすかったが、新雪の下に一枚岩などがあり、そこに乗ってしまうと滑って転ぶため、慎重に進んだがかなりの回数滑った。水俣乗越からは新雪よりもアイスバーンがかなり多く存在し、アイゼンなしには歩けなかった(新雪を踏み抜きながら、アイゼンが効いたり効かなかったりするトレースが無い場所を、ただひたすら登っているため、ヒュッテ大槍まではアイゼンを付けずに進んだ)。ここの上りがかなりきつく、ピークを迎えては大休憩を挟むほどであった。またヒュッテ大槍からは、シャリバテのせいでふらふらになりながら登り、最後の300mはかなり時間がかかった。この日はテント泊予定だったが、肉体的にも精神的にもかなり疲れたため、槍ヶ岳山荘に泊まった。
四日目、槍ヶ岳に登るはずであったが、下りてきた人からは12本爪が無いと下りが怖いと言われ、槍ヶ岳をあきらめ、上高地ルートで下ることにした。大曲まではトレースはあるものの雪がそこそこ積もっており、踏み抜く個所も多く存在した。また所々雪が溶け岩が露出しているため、アイゼンよりかは軽アイゼンがかなり役に立った。水俣乗越の分岐にて軽アイゼンを外し、そこからはスピード下山をした。上高地ルートは、日陰の部分が所々凍結しており、特に木星の橋など、凍結した部分を歩くと滑り、川に落ちかねなかった。上高地はこの時期、紅葉と雪山の景色が楽しめるということで、大勢の観光客が訪れていた(夏ほどではない)。
今回かなり前から天気や登山道状況、山小屋のブログなどを見てきたが、それでも予想通りいったのは二日目の上りのみで、他は雪の状況やトレースの有無が確認できなかった為、かなり賭けた登山をしてしまった。登山道の状況がつかめないときは、もしもに備えてエスケープルートでの即時撤退できる行程を組むか、冬期小屋などの利用をするかなどいくつか方法はあるが、それらを全て整えてから向かうことにしないと、いつかは大きく失敗すると感じた。しかしもしもに備え、山小屋に泊まれる用のお金を用意する事や、いつもの予備よりも多めの食料を積んだおかげで、全体的には良い登山であったと感じる。
フォトギャラリー:6枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | 軽アイゼン | GPS機器 |
テント | シュラフ | シュラフカバー | テントマット | スリーピングマット | ストーブ |
燃料 | ライター | カップ | クッカー | ローソク・ランタン | アウターウェア |
オーバーパンツ | ハンマー | ハーネス | ヘルメット |
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