行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
目印としてはカーナビには「西明禅寺」をセット。 西明禅寺の手前にバス停の駐車場があり、綺麗なトイレもある。登山口の駐車場は西明寺の前のバス停を右に折れて、道なりに500mほど進んだところに綿向山用の御幸橋駐車場がある(西明禅寺手前で登山口の看板を見落とさなければ直接、駐車場に右折して行ける)。御幸橋駐車場は大きく、その少し上にも駐車場があるので、全体的にかなりの台数が駐車可能。
この登山記録の行程
御幸橋駐車場(07:54)・・・夫婦松・・・ヒミズ谷出合小屋(08:10)・・・一合目・・・二合目(08:33)・・・三合目(08:41)・・・あざみ小舎・・・・・・四合目(08:50)・・・五合目小屋(08:59)・・・六合目(09:08)・・・七合目・行者コパ(09:15)・・・冬道九合目(09:33)・・・冬道分岐(09:37)・・・綿向山・山頂(09:40)・・・幸せのブナ(09:56)・・・竜王山下分岐(10:10)・・・ 綿向山冬道分岐(10:20)・・・七合目・行者コパ ・・・五合目小屋(10:50)(昼食~11:32)・・・四合目・・・あざみ小舎・・・三合目・・・二合目・・・一合目・・・ヒミズ谷出合小屋(12:08)・・・夫婦松・・・御幸橋駐車場(12:23)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
12月31日、一年の締めとして山に登る。
2018年は、振り返ると総じてろくなことがなかった。特に諸事情が重なり計3ヶ月ほど、山に入れず、とても辛い時期があった。山から離れれば離れる程、改めて山の有難さと素晴らしさを感じた。そんな山に感謝しつつ、また、来年の幸せを祈って選んだ今年最後の山は「綿向山」。
今年は暖冬で樹氷は無理か、と半分諦めていたが、前日辺りからいろんな山サイトで、綿向山からの樹氷の便りが届くようになってきた。ソロで行こうか考えつつ、試しにリーダーに声をかけたところ1つ返事で快諾。かくして2018年の山納めは2人で挑む綿向山となった。
駐車場には、想像以上に積雪があった。スタッドレスタイヤなので全然問題はないが、福井より滋賀の方が積雪があった事に驚いた。
天気が回復することを期待してやってきたが、山頂方面は白いガスの中。上に着く頃には晴れてくれると良いが。。。
林道を上がっていくと暫くしてヒミズ谷出合小屋にたどり着く。立派で綺麗な小屋だ。ここから沢を渡ると九十九折の道が始まる。綿向は意外に急登な山だ。1合目、2合目と看板を数えながら5合目まで進む。一瞬開けたところに赤いメルヘンチックな屋根の避難小屋がある。いつもであれば反対側に竜王山が見えるが、今日は山がある事さえ想像できないほど真っ白な霧の世界。
5合目からは徐々に樹氷をまとった樹々が増えてくる。
7合目で不動明王の石像にご挨拶。雪の中でも凛々しく立って登山者を見守っていた。ここからは尾根沿いに一気に高度を上げて行く。と同時に綿向山で一番の樹氷ゾーンに入っていく。数年前のお正月(1月3日)に登った時は、ほとんど雪がなくて泥だらけの斜面で、ずり落ちる人が続出だった。暖冬の今年も同じ状態だと想像していたが、むしろ豪雪だった去年よりも積雪があるような気がする。
アイゼンは持ってきていたが、そのまま登ることにする。降ったばかりなのか、パウダースノーで全く踏ん張りがきかない。きっとアイゼンでもさほど効果はないだろう。
山頂に到着。残念ながら眺望は相変わらず霧の中だった。ケルンの前で少し待ってみるが回復する様子はなかったので、ブナの変木、通称「幸せのブナ」の方へ回ってみる。
ところが、登ってきた冬道から竜王山方面にかけてはトレースが無く、しかも、尋常じゃないくらいの積雪がある。二、三歩踏み込んだら、ズボッズボッと腰まで埋まってしまう。やはりワカンを持って来れば良かったかと一瞬思ったが、積もりたてのパウダースノーで、ここまで柔らかいと膝で固めようにも力が逃げてしまい、動くたびに逆に身体が沈み込んでしまう。ワカンもスノーシューも役に立たない1番厄介なパターンだ。
この調子だと幸せのブナも雪の下か?と心配したが、幸い幸せの輪っかはしっかり露出していた。「来年こそは良いことがありますように。いっぱい山にも行けますように。海では大物が釣れますように。。。」賽銭もないのに、願いは山ほど唱えて、輪っかをくぐる。これで一安心。
ラッセルに戻って、竜王山の下り分岐までなんとか行ってみる。1m進むのも難儀する。また、ラッセルをしていて気づいたが、負荷をかけると明らかに右足が痛い。普段の登山では何事もなく歩けていたが、先の肉離れがきっと完治していないに違いない。これから雪山というのに、ちゃんと治さないと、雪の中でスタックしたら大変だ。
竜王山の雪の状態もあまり変わりがないようなので、素直に来た道を戻ることにする。樹氷と別れるのは心残りだが、晴れ間の気配もないため5合目まで降って避難小屋で昼食とする。
雪景色の中であったかいものを食べようと今日はおでんを持ってきた。コッフェルにおでんを移し、コトコトと煮込む。ダシの良い香りが小屋の中に広がった。練り辛子をつけて、リーダーと二人で「おでんパーティー」。ダイコンに箸で切れ目を入れてだっぷり辛子をつけて頬張る。ホクホクと身体の芯まで温まった。最後にコーヒーを飲みながら、今年の登山を振り返る。1年は本当にあっという間だ。来年もいろんなことにチャレンジしていこう。
















