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大東岳(表コース往復/山頂付近の霧氷)2019

大東岳( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 二口登山口に10台程度駐車できます。

この登山記録の行程

登山口(7:18)・・・立石沢(8:13)・・・五合目(9:03)【休5分】・・・標高点(9:26)・・・鼻こすり(10:41)・・・山頂(11:28)【休・周辺散策60分】・・・八合目(12:56)・・・五合目(13:42)【休5分】・・・立石沢(14:18)・・・登山口(15:12)

コース

総距離
約9.3km
累積標高差
上り約1,031m
下り約1,031m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 この5,6年は、山開き前のゴールデンウィークに大東岳に登ることが多い。地味な山ではあるが、登りごたえがあり、周回すればブナの新緑や花も楽しめる。この時期の尾根歩きは眺めもよく、残雪を踏みしめての登りもなかなか歯ごたえがある。

 今日は、いつもの二口登山口から山頂を目指し、山頂付近の積雪の状況によって、往復にするか、周回にするかを決めることにした。昨日は平野部でも雨が降ったが、山頂部では雪になっていたようだ。馬場から見る大東岳は、山頂部だけが小さな雲で囲まれている。
 秋保ビジターセンター手前から三方倉山が見えてくる。新緑は山裾にわずかに広がるだけで、中腹にまでも届かない。ビジターセンター付近の数本の桜は今が見頃である。

 登山口にも桜が咲いている。桜を入れて三方倉山を撮り、7時18分に歩き出す。土手を上って杉林に入る。ここをしばらく進んで左手に小行沢を見、さらに行くと渡渉点である。昨夜の雨で増水していないか心配だったが、何とか渡ることができそうである。
 対岸にはニリンソウが咲き始め、小さなミヤマキケマンも見つけた。タチツボスミレがあちこちに咲いている。大東岳の春もようやく始まった。

 沢沿いの道を進み、沢を詰めると左手の杉林に入る。ここから登りが始まる。杉林を抜けると沢を見下ろすようになり、ブナとミズナラの林を行くとそこが立石沢である。キャンプ場のような広場で、見上げると桜が咲いている。
 8時14分に立石沢を過ぎ、沢を渡って杉林に入る。ジグザグの登りで、途中に三合目の石がある。杉林はよく手入れがなされていて美しい。杉林を抜けると小さな沢に出会い、ここからブナの二次林となる。ここから急登が始まり、およそ20分で五合目に着く。途中の登山道は,昨日降った雪でうっすらと白くなっていた。登山道から対岸を見ると、カラマツ林の向こうに三方倉山が見える。

 五合目からの尾根道は、夏道である。途中にスギの木が3本立っているが、それ以外は落葉樹で、大半がブナである。9時26分に標高に至る。ここから正面に大東岳が見える。道は雪道に変わり、雪庇を右手に見ながらブナの大木の間を歩いていく。右手のブナの樹間に白く船形連峰が見える。
 途中、夏道を踏んでいくが、7合目から先はすっかり雪に覆われている。東清水分岐点で軽アイゼンを付けた。緩斜面を登って8合目に着くと、ここからが急登である。傾斜は30度を越えている。ピッケルを使い、斜めに登って折り返す。周囲はブナの大木で、斜面の向こうに船形連峰が覗く。

 鼻こすりの標識が見え、雪塊を越えて夏道に出る。10時41分。ようやく危険な箇所を過ぎ、一息入れた。ここから夏道を数分歩くと、道はまた雪に覆われる。雪は深くなり、周囲は冬景色のようだ。
 ブナの木を見上げると、枝が白くなっている。芽吹きの時には枝全体が白くなるのかと錯覚したが、よく見るとそれは霧氷だった。登るにつれ白が濃くなり、雪原に立つブナの萎縮林は真っ白な枯れ木林となって、その向こうに遠く蔵王連峰が連なる。蔵王連峰と雪原の間の山々は青く沈んでコントラストが素晴らしい。
 雪原をあちらこちらに寄り道し、船形連峰、朝日連峰、飯豊連峰、月山、葉山,神室連峰など、東北の名だたる山々を目に収める。鳥海山付近には、雲がかかっているようだ。南の吾妻連峰も同定できる.栗駒山も小さく顔を出しているようだ。

 11時28分に着いた山頂は、ほとんど雪で覆われていた。縁の方の土が、幅50センチメートルほどの帯状に露出している。ここに荷物を降ろし、周辺を探索した。春限定、縦横無尽のルートである。山頂では4名の登山者と会った。

 12時28分に下山を開始する。雄大な雪原を下り、鼻こすりから下の急斜面を慎重に下りた。雪が緩み、崩れやすくなっていて、時々足が滑る。ここはピッケルの支えが必要だった。
 8合目に下ると、もう難所はない。7合目から下は夏道で、快適に下った。5合目から下にはカタクリが咲き出している。ショウジョウバカマも咲いている。もう風も収まり、ヤッケは必要なくなった。

 立石沢から先で高校生の一団に会う。これから登るには時刻が遅すぎるのではと思ったが、立石沢でキャンプをするのだろう。
 沢沿いの道には、タチツボスミレ、エンゴサク、ニリンソウ、ミヤマカタバミが咲き、ここにも遅い春が巡ってきたことを感じさせる。
 登山口には15時12分に戻る。下山した夫婦の登山者が、ちょうど車を出すところだった。 

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登った山

大東岳

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1,365m

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最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
7時間20分
難易度
★★
コース定数
30
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