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2014〆の甲斐駒直登ルート 親子3人旅

甲斐駒ヶ岳( 南アルプス)

パーティ: 3人 (ワカドシヨリ さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

初日:晴れ  2日目:晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 仙流荘までマイカー
仙流荘から北沢峠まで林道バス

この登山記録の行程

【1日目】
北沢峠(14:50)・・・長衛小屋(15:03)・・・仙水小屋(15:55)

【2日目】
仙水小屋(05:00)・・・仙水峠(05:37)ご来光(05:55)・・・駒津峰(07:58)・・・直登コース分岐(08:58)・・・甲斐駒ケ岳山頂(09:55)休憩(10:21)・・・巻き道コース・・・摩利支天分岐(10:54)・・・直登コース分岐(11:17)・・・駒津峰(11:53)・・・二児山(12:48)・・・北沢峠(14:55)

コース

総距離
約7.9km
累積標高差
上り約1,188m
下り約1,188m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

コースの特徴
日本三大急登の黒戸尾根登山道を有する甲斐駒ケ岳ですが、北沢峠からの登山道は、北沢峠自体が2030mの標高があるため、勾配も緩やかで比較的容易な道となっています。今回は北沢峠を起終点に仙水小屋に1泊し、反時計回りのコースを選びました。各コースの概要は以下のとおりです。

【北沢峠~仙水小屋】
南アルプスらしいと言っていいコースでしょう(勝手な個人の感覚です(^^;))
沢沿いの登山道を森林浴よろしく楽しんで歩けます。
北アルプスは樹林帯を黙々とつづら折りに上がっていくイメージですが、南アルプスの場合は「森とせせらぎの道」とこれまた勝手にイメージしています(^^;)
そんなイメージにピタリとくるのが仙水小屋までのコースです。沢の水の音を聞きながら上がっていく道はモチベーションも上がります。北沢峠から途中、長衛小屋を経由して沢の源流部に建てられた仙水小屋まで約40分の行程です。

【仙水小屋~仙水峠】
仙水小屋からの道は沢こそ無くなりますが、引き続き谷あいを進む道です。小屋を出発してしばらくは森林の中です。早朝の出発で周囲が暗いときは、登山道を見失いそうになるので注意が必要です。光量のしっかりあるヘッドランプで、周囲を確認しながら進みましょう。高度を上げるにつれて大きな岩がゴロゴロした道になってきます。まるで水のない河原を歩いているような感覚です。ただ、勾配は割と緩やかなので、仙水峠までは体力的にも余裕のあるコースとなっています。

【仙水峠~駒津峰】
仙水峠からは本格的な登山道となります。勾配も1ランクアップです。前半は樹林帯、後半はハイマツの中を進みます。登山道には、それなりに大きい石が転がっており、駒津峰に近付くほど石の量が多くなります。ただ、両手を使ってと言うほどの所はありません。標準時間で1時間30分のコースですが、写真を撮りながらタラタラ歩いて2時間ほどかかりました。

【駒津峰~直登分岐】
駒津峰から直登分岐までは稜線歩きとなります。岩峰のアップダウンとなります。ところどころ痩せた部分があり、切れ落ちているところもありますが、小学生でも十分可能です。駒ヶ岳に近付くにつれて、それまで粘板岩が主流であった岩が花崗岩に変わります。甲斐駒ケ岳が夏でも雪が降ったように白く見えるのは、この花崗岩が風化して砂礫となったためです。よって、山のイメージも森と黒い石の山から展望のいい白い山に変わります。岩峰のアップダウンなので、小柄な子供だとリーチが短く、ホールドする部分に届かなかったり、見えなかったりする場合がありますが、大人が先行して導いていけば問題ありません。ちなみに娘の身長は135センチです。約1時間の行程です。

【直登コース】
大人の背丈以上の花崗岩が積み重なった急こう配コースです。鎖やはしごなども設置してありません。ただ、穂高の岩峰のような難易度ではありませんので、ある程度は登りやすいと思います。理由は二つです。ひとつは花崗岩のため、岩の表面がザラザラしておりグリップが効きくのでスタンスがとりやすい。もちろん風化して表面に砂礫が浮いているようなところは滑るので要注意です。二つめに高度感があまりない。切れ落ちた尾根筋の登攀ではないので気分的に楽です。とは言っても落ちれば怪我をしますので、十分に注意を。
今回、最初は巻き道コースの往復を考えていましたが、分岐まで来て娘に、どっちがいいか聞くと「直登!」と答えました。実は娘、変化なくダラダラ上がっていく道が大嫌い。駒津峰までもブーブーと子ブタ状態。ところが駒津峰以降は岩峰のアップダウン。本人的にはフィールドアスレチックスの延長のような感覚のようです。ただし、小さな子の背丈では届かない個所が2箇所ほどあるので、そこは大人のサポートが必要です。子供をサポートしながら約1時間の登りです。

【巻き道コース】
下りは巻き道コースを使いました。砂礫の下り坂のため油断すると滑ります。歩幅を小さくして、こまめに足を運びましょう。山頂から摩利支天分岐まで30分、摩利支天分岐から直登分岐まで25分ほどです。

【駒津峰~双児山~北沢峠】
駒津峰(2752m)からは一旦下り、双児山(2469m)に向かって登り返します。双児山のピークは2つありますが、通過するのは北側のピークのみです。双児山通過後は北沢峠までひたすら下りです。少々勾配もあるので足腰に負担がかかります。膝が弱い人はストックなどを使うことをお勧めします。


甲斐駒ケ岳の見どころ
何と言っても山頂からの展望は素晴らしい。360°の大パノラマ。近くの中央アルプスはもちろん、御嶽山から槍・穂高連峰、北は八ヶ岳、西には地蔵岳のオベリスク越しの富士山、北岳、間の岳と日本のワン・ツー・スリーが一望できます。甲斐駒ケ岳自体も花崗岩の白さが際立ち、気高さを感じます。
また、広葉樹としては桂、ダケカンバがありますが、それほど多いわけでもないので、紅葉時期でも北アルプスほど込み合わないのも嬉しいところです。

仙水小屋について
定員になり次第締め切りの完全予約制の山小屋です。ですので、ゆっくり過ごせる山小屋です。食事はとても美味しいです。刺身などの海鮮が売りのようです。施設はプレハブなので、必ずしも綺麗とは言えませんが、寝るのにはこれで十分です。また、トイレは常に水が流れており、臭いは全くありません。どのような仕組みになっているのか分かりませんが快適です。朝食時間は仙水峠でのご来光時間に合わせて4時と早いです。なお、アルコールは缶ビール(¥500)だけなので、その他の物が欲しい時は持っていくことをお勧めします。

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フォトギャラリー:39枚

さすがに3連休です。第2駐車場まで結構埋まっています。

時間が時間だけにバスの中もゆったりです。臨時便が増発していました。

戸台口行の北沢峠のバス停です。結構降りる人がいます。

山梨県側に歩いていくと登山口です。左折れると長衛荘から仙水峠方面、右の桟橋を渡ると仙丈ケ岳方面です。

10分ほど歩くと長衛小屋です。

沢沿いを歩いていきます。沢の水は冷たいねぇ~

木漏れ日の登山道をゆっくり進みます。

こんな橋も渡ります。まるでトトロですなぁ

これ何?クモ・・・?

ちょっとした岩場も越えていきます

おぉ!これは渡り甲斐がある

仙水小屋に到着です!

夕飯は外で食べます。海鮮が豊富です。

早朝4時の朝ごはん。まだ眠たい・・・

外は真っ暗だけどスタートだ!ヘッドランプもOK!

仙水峠に着きました。すっかり明るくなっています

地蔵岳のオベリスクのシルエットが格好いい!

出ましたぁ!素晴らしい~

さて、駒津峰に向けて出発です。紅葉もきれい!

おぉぉ、甲斐駒だぁ!感動・・・

結構、勾配もついてきたなぁ。ヨイっしょ!

雪のように見えますね

ママ、頑張って!

あっ、御嶽山だ・・・噴煙が真上に登ってる

駒津峰到着です。結構な登りでした

なんか結構なアップダウン。岩も花崗岩に変わってきました

尾根の途中で、ちょっと休憩。それにしても大きな岩がたくさんあります

直登コースと巻き道コースの分岐まで来ました。ここで直登をチョイス!

うひゃぁ、結構な登りだねぇ

岩にへばりつきながら、よじ登ります

甲斐駒ケ岳登頂です!直登コースから登ってくると皆さんがビックリしてました。娘はドヤ顔でした

オベリスクの向こうに富士山です

帰りは巻き道コースへ。こんな感じの下りです

写真の中心が直登コースです

駒津峰まで戻ってきました。ここからは双児山方面に下ります

ハイマツの中の登山道を下ります

双児山山頂です。

登山道の傍らの隠れミッキー!

ようやく、こもれび山荘到着です。おつかれさまでした

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック ヘッドランプ タオル グローブ
サングラス 着替え 地図 ノート・筆記用具 腕時計 カメラ
登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 健康保険証 医療品 虫除け
熊鈴・ベアスプレー 行動食 トレッキングポール GPS機器

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登った山

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

2,967m

駒津峰

駒津峰

2,752m

双児山

双児山

2,649m

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