行程・コース
天候
曇り時々雨、のち晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
奥多摩周遊道路の途中の都民の森がスタートです
この登山記録の行程
都民の森(08:15)・・・西峰(10:30)・・・都民の森(12:40)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
台風が来ている中、昨晩の曇り予報に一縷の望みをかけて出かけてきました。場所は、毎度おなじみの三頭山です。
今回の目的はロープの実地練習です。4月の末に登り詰めた谷を今度は降りてみようという算段です。下りとなると全く勝手が違い、ロープが必要不可欠な傾斜でした。その時の経験から、6月にロープの講習を受けたので、今回は成果を確認する意味合いの山行でした。
まずは普通に鞘口峠経由で西峰まで登頂したあと、同じルートで見晴らし小屋まで戻りました。今日は曇ったり、軽い通り雨もありましたが、時折お日様が差し込んできて気持ちよく歩けました。
頭山には6月下旬にも来ていたのですが、その時は全くのガスガスな天候で、同じ谷を登山道から見下ろすと霞がどんよりたまっていて底が見えず、ビビってしまってました。今日、下りで向かっている時もその時のことを思い出して若干ビビッていました。
さて、見晴らし小屋からコンパスで谷の方向を確認して移動し、確かに前回の谷筋と間違いない事を確認。今回は奇跡的に天候が大崩れせず、ちゃんと底の方まで見えました。
その時点で確か午前10時過ぎでした。ザックに外付けしていたスリングでチェストハーネスをつくり、カラビナも装着。で、おろしたザックからロープを取り出して下降準備をしていると、ご年配の一団が登ってこられました。私のしていることを目にし「何してるんですか?」と奇異の眼差し(笑)
簡単に話をしてお別れすると、早速下降していきます。今月初旬に傾斜で一度だけ実践し、どれほどの安定性かは確認できていたので、あとは恐怖心との戦いです。大小さまざまな障害物があるので、ロープはよく落ち着いて投げ下ろさないと普通に引っかかって非常に面倒でした。
で、動作を1サイクルするだけならまだしも、これを何度も繰り返します。地形図確認で標高差が150mあるので、持ち込んだ30mロープを2つ折りに使うと、1サイクルで稼げる距離は計算上15mのみ。何度もサイクルすのが心身ともに修行でした。
ヒィヒィ言いながら下りて行く途中のことです--私は下方には背中を向けながら動いているので、一呼吸置いたときに振り返るとそこにはビックリな光景が。
野 生 の カ モ シ カ に 遭 遇 し ま し た
(;゜◇゜)
カモシカを生で見ることも、ましてやそれを野生で目撃するのも初めての経験だったので、何よりもまず驚きでいっぱいでした。振り返ったら、カモシカが私をじっと見ているんです。
一瞬、思考が停止しました。以前動画で、テリトリーに入りそうになった人間に威嚇行動をとる様子を見ていたので、これはマズイのでは?とまずそう考えました。ただ、下りて行った先、小さなコブを挟んで谷筋が二股に分かれていたので、反対へルートをとればなんとかなりそうだと結論づけました。
ただ、すぐ次の不安が頭に浮かんできました。私がいる谷と言うかエリアは、四方を登山道で囲まれている場所なので、野生の動物が入ること?はあまりないだろうと勝手に想像していました。が、現に目の前にカモシカがいるので、もしかしたら熊も?!と肝を冷やしました。
すぐに辺りを見渡し、それらしい存在は確認できなかったので、まずはホッとしました。ただ姿を隠しているだけかもという可能性はあったので、用意していた熊鈴を目いっぱい鳴らして、もし付近にいれば注意してほしいアピールをしました。
私がこうしている間も、カモシカは身体を横に向けながら私や周りの景色に頭を巡らしていました。で、常に私のことは視界にとらえて、様子を伺っているような印象でした(最後には余裕な感じで草を食んでいましたが)。
まずは落ち着いて、カモシカから離れるように進路をとって下降を再開します。私は私であえてマイペースで下降を続け、カモシカはカモシカで私に対して一定の距離を保つように小さく移動を繰り返していました。結果的に私とは反対側の谷筋に入っていったので、心からホッとしました。
しばらくして姿が見えなくなったと思ったら、私とは反対側の少し上の方、崩れてテラス状になっている岩場の上で私を見下ろしていました。
とりあえず動物の危険性がなくなったことに安心し、あとは滑落に気を付けながら下りて行き、その後は間もなくして登山道に復帰しました。
あとは整備された登山道がいかに恵まれているかを味わいながら、駐車場まで足取り軽く戻っていきましたw 谷筋はとにかくガレていて、また木の枝もそこかしこにあり、今日がデビュー戦だった登山靴を相当にいじめる結果となったことを少し反省しました。
同様に、ロープのことも考えていました。今日だけで何サイクルも同じ使い方を繰り返したので、ロープの特定の部分にテンションがかかっていたので、帰った後の手入れ、今後の使用についても大切に扱わなければと強く思いました。体重を受け止め、また回収する時は木の幹にズズッと擦り続けるので。
帰った後は夕飯も後回しに、ロープの手入れと登山靴の掃除に時間を費やしました(分からないことはグーグル先生に聞きながらですが)。
改めて今日を振り返って見ると、天気が味方し、予定の練習も消化できて、カモシカに出会えた、というラッキー続きな1日だったと思えました☆
そういえば昼食は初めて奥多摩の島勝さんにてかつ丼を堪能してきました。私の近所にもかつ丼を出してくれる店があるんですが、多すぎ&味濃すぎで食べきれずーーが、島勝さんのはやさしい味わいで、食べながら幸せな気分になれました。
フォトギャラリー:6枚
装備・携行品
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カラビナ | スリング |
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