行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
都民の森(09:53)・・・森林館(09:58)・・・大滝休憩小屋(10:17)・・・三頭山避難小屋(11:00)[休憩 4分]・・・三頭山西峰(11:18)[休憩 17分]・・・鞘口峠(12:31)・・・風張峠(13:35)[休憩 10分]・・・月夜見山(14:04)[休憩 16分]・・・小河内峠(15:08)[休憩 5分]・・・惣岳山(16:27)[休憩 7分]・・・分岐(16:40)・・・御前山(16:56)[休憩 7分]・・・御前山避難小屋(17:10)
【2日目】
御前山避難小屋(07:42)・・・藤倉(09:27)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回のテーマは「宿泊装備でトレーニング」です。
4月末の3連休で丹沢を泊まりで縦走しようと考えていまして、同行者とそれに向けたトレーニングをしようというわけです。
ぼく自身はこの間の三つ峠山もトレーニングになっているわけですが、
同行者は新たに大きいリュックを買いましたし、泊まりで行くのは彼は久しぶりだからです。
どちらかというと同行者のトレーニングでしょうか?
とはいえ、暖かくなって登山シーズン真っただ中です。目先の週末に小屋を予約なんてできません。
なので、避難小屋を使ってやってみようと思いました。
そこで目を付けたのは、御前山避難小屋です。
「奥多摩三山」は大岳山しか行ったことがなく、三頭山と御前山は未経験です。
これを制覇しつつトレーニングしようという思惑です。
どのコースにしようかという検討ですが、都民の森から三頭山を登り、御前山に向かえば12.5km程度。これにします。
我々車は無いので、08時10分武蔵五日市駅発、9時15分頃都民の森着のバスが一番早いです。
下りは、体力次第で鋸山の方に行くか、小沢バス停に降りるかの2択。
標準タイムより早い14時台に御前山に到着できるのなら日帰りで降りてしまい、15時台後半なら泊まることを決めます。
泊まるパターンも考慮すれば、当然荷物は重いです。
寝袋、マット、食材、バーナー、多めの水を持つので普段より3倍以上重いでしょうか?
ただ三つ峠山にソロで行ったときはそれなりの荷物でも標準タイムの0.85でいけていたので、日帰りパターンもあるなという個人の体感です。
まあ、問題は同行者の体力なのですが。
【1日目】
13日朝8時、武蔵五日市駅に到着し、バス停は…なにこの行列…
人気の山とは知っていましたがバス2台あっても乗れるのかこの多さはというくらいの行列です。
09時発のバスにまわされた際の代替案も検討します。
幸い、臨時便もきて2台になりましたが、ギリギリ座れず。あと3人前に並んでいれば…
60~70分のバス工程ですから、しんどいです。
途中乗り物酔いで途中下車してしまった人もいるくらい揺れの激しい道を進み、09時過ぎには到着しました。
ぼくも今日は睡眠時間は短く週中の仕事の疲れも相まってか、乗り物酔いでふらふら。
30分ほど休憩し体調が落ち着いてから登ることにします。
三頭山まではとても簡単です。
歩きやすいし登山道もめちゃくちゃきれいに整備されていてポカポカ陽気で気持ちがいい。
大滝を経由して三頭山避難小屋横の尾根に出て西峰に上がります。
小さい子どもを連れたファミリーやワンちゃん連れのファミリーも。
山頂からの景色はなかなか良く、富士山や振り返れば奥多摩秩父の方も見えます。
広くなっていて混んでいますがゆっくりできます。
スタートが25分遅れくらいでしたが、この時点では15分遅れくらいに巻いています。
この調子なら日帰りでもいいくらいです。
鞘口峠へ向かいます。
道中は人がぐっと減りますがなお歩きやすい道が続きます。
景観はあまりなく退屈と言えば退屈。
荷物が重いぶん脚への負担も考慮して若干ゆっくり歩きますが、鞘口峠には標準より1.3くらいかかっています。
単純にコースタイム設定が厳しいような…?
ここから砥山までは少し登りますが、はやくも同行者がガス欠気味。
総合で1時間遅れていたので、日帰りは諦めますが暗くなる前までに御前山につかないといけません。
下りに入っていくので脚を早めたい所です。
風張峠に到達するとしばらく道路と並走します。
10mくらい上をしばらく歩きますが少しずつ並んでいき、たまに道路を歩くことになります。
大型トラックは通っていませんがバイクはたくさん通っています。
道路との並走区間の終点月夜見山に到着。景観無し。
遅れをまくほどではないですが1時間遅れは維持している状態。
ただぼくの左足が攣る3歩手前みたいな張り方をし始めます。疲労でしょうねぇ…
マッサージをしてから再開します。
月夜見山から小河内峠方面への入り口がよく分かりませんでしたが、月夜見山第2駐車場という駐車場の敷地内にあります。
しばらくは多少のアップダウンはあるものの小河内峠すぎあたりまではほとんど平坦です。
しかし、この辺から同行者が遅れ始めます。
多少のピークでも少し休む感じで進むので遅れが広がっていきます。
もとの予定は御前山に15時10分着が理想でしたが、小河内峠到着時点で15時08分。
日没後に歩くのは勘弁なので、16時半までにはつかないといけないと話しつつ重い脚を進めます。
1200mピークをすぎるころには同行者は完全に足が止まっていました。
ここらへんでぼくから提案します。「ぼくが2人分の荷物を持って歩くか、この場で30~1時間休憩して足が回復してから暗い中を歩くか」
初見の山で日没後歩きたくないです。暖かくなってきたし熊とかに挨拶されようもんなら…と考えると急ぎたいのです。救助を呼ぶつもりもありません。
結果、惣岳山まではひとまずぼくがリュックを2つ前後に背負って登ります。同行者は集中力も切らしていたのでルートロストしないようにぼくが前を歩きます。
いつもそうなんですが、ぼくは体力筋力は人よりあるとは言えないですが疲労がたまってきたときの根性はあると思います。
ツラい登山の終盤は根性だけで歩ています。
両足痛くてもがんばって歩きます。
そして16時27分、惣岳山に到着!景観無し!
すっかり西日ですが気温は低く感じません。日陰は少し肌寒いです。
同行者は即ベンチ寝。
パンをかじりつつ残り20分の区間をどうするか考えます。
2人分のリュックを背負うのはかなりキツい。しかし同行者が17時前までに到着できるか分かりません。
なので、ぼくが自分の荷物を先に運んで手ぶらで戻り同行者の荷物を持って同行者と登ることを提案。
休憩もほどほどに歩き出します。
分岐まではあっという間で、自分の荷物を持っていくためジョギングで進みます。
御前山の登りに入ったところで、意外とすぐ目の前な感じです。
さきほどのフォローで同行者も回復したようで、普通に進むことにします。
そして17時前、御前山に到達!!奥多摩三山制覇!
時間は1時間40分遅れ、西日からしてもギリギリだったと思います。
山頂は広くベンチ複数あり。景観は奥多摩秩父方面のみです。
南側は木がありますがむしろ日陰になって日中は気持ちが良さそうです。
ここでの休憩はせず写真だけ。避難小屋に向かいます。
小屋に着くと話し声が。ほかの登山者もいました。
小屋はきれいで、小屋前は少し開けていて大岳山を間に東京方面が見えます。トイレと水場もあります。
寝床を確保し、夕食を食べます。思ったより消耗したので多めに持って行った食材に助けられます。
夜8時にはみんな足並みをそろえて消灯しました。
【2日目】
朝5時台に起床。朝日を拝みます。
山から夜景と朝日を見れるのが宿泊登山の醍醐味だと思っています。
曇り予報と異なり晴天で気持ちのいい朝です。
がっつり朝食を食べてから出発します。
小屋に居た皆さんは鋸山→大岳山と降りるようですが、我々は小沢バス停に直降りします。
標準タイムは2時間ですが絶対もっとかかります。歩きやすいですが距離結構あります。
ずっとスギ林で景観はなく、退屈する感じです。花粉ヤバいです。
ここからが問題なんですが、湯久保山からの分岐を間違いました…
湯久保山頂手前に標識があって、湯久保山頂へのまっすぐな道と、左にも道があります。標識はどっちにも向いているように見える角度…
頭の中では湯久保山を通過し尾根伝いを降りるという認識だったので、湯久保山から直進します。
しかしこれが間違い。地図をよく見ると直進は藤倉バス停方面で、小沢バス停に行くなら曲がらないといけなかったです。
ただこの先、チェックポイントや看板・標識が全くないんです。
小沢バス停に向かうと仏岩ノ頭横という地点を通過しますが、「横」と言っているくらいなので標識とかないんだろうと考えてそのまま降りてしまいました。
地図のコースに反する曲がり方をしてるし景色もなんかおかしいと思いましたが、そのまま進みます。
700mまで降りた時に登山者グループとすれ違いましたが、「藤倉から来ました」と言われてそこで初めて予定コースを外れていると気が付きました。
さらに降りるとようやく看板が出てきてここで藤倉に下るルートを踏んでいると確信します。
これから400m登り返すより、小沢バス停で乗る予定だったバスと同じものに乗れそうなのでそのまま降りることにします。
これはやってしまったと後悔しつつ。
750m下になると一部ひらけていて向かいの浅間尾根や桜なんかも見えます。景色はいいです。
川沿いのバス停に降りるとちょうどバスがきました。
ちょっとズルしましたがゴールです。お疲れ様でした。
今回はトレーニング目的でしたが、その意味では良かったんじゃないでしょうか。
一泊分の避難小屋泊荷物であれば標準の1.1倍くらいでは少なくともいけそうです。
有人の小屋であればもう少し荷物は減らせるので、テン泊でもない限りは大丈夫そうです。
山自体は、歩きやすいですが景観を考えるとどうでしょうか。バス激混みですし…
自家用車アリなら時間に縛られないので楽しめると思いました。
ぼくですか?ぼくはもういいかな…
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