日本百名山 仙丈ヶ岳 間ノ岳 北岳 夏の二泊三日テント泊縦走
小仙丈ヶ岳、仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳、伊那新倉岳、独標、横川岳、三峰岳、間ノ岳、中白根山、北岳( 南アルプス)
パーティ: 1人 (カズパパ さん )
小仙丈ヶ岳、仙丈ヶ岳、大仙丈ヶ岳、伊那新倉岳、独標、横川岳、三峰岳、間ノ岳、中白根山、北岳( 南アルプス)
パーティ: 1人 (カズパパ さん )
[一日目]快晴 [二日目]晴れ後くもり [三日目]晴れ
マイカー
その他:
芦安駐車場までマイカー
[往路]芦安→広河原 乗合タクシー、広河原→北沢峠 バス
[復路]広河原→芦安 乗合タクシー
【1日目】
北沢峠(07:00)・・・大滝ノ頭(08:25)[休憩9分]・・・小仙丈ヶ岳(9:28)[休憩9分]・・・[途中休憩3分]・・・仙丈ヶ岳(10:35)[休憩 34分]・・・大仙丈ヶ岳(11:35)[休憩9分]・・・[途中休憩5分、10分、10分、10分]・・・伊那荒倉岳(14:12)[休憩4分]・・・[途中休憩7分]・・・野呂川越(15:55)・・・両俣小屋(16:30)
【2日目】
両俣小屋(05:50)・・・野呂川越(06:43)[休憩3分]・・・[途中休憩10分、5分、7分]・・・三峰岳(10:08)[休憩13分]・・・[途中休憩3分]・・・間ノ岳(11:09)[休憩6分]・・・[途中休憩5分]・・・中白峰(12:15)[休憩2分]・・・北岳山荘(12:40)
【3日目】
北岳山荘(05:40)・・・北岳(06:45)[休憩10分]・・・北岳肩ノ小屋(07:23)[休憩5分]・・・小太郎尾根分岐(07:45)[休憩2分]・・・[途中休憩5分]・・・大樺沢二俣(09:04)[休憩9分]・・・[途中休憩5分、3分]・・・広河原(11:05)
お盆休み、後半は家族旅行を計画しているので前半に山行です。9日会社から帰宅後に夕食、風呂を済ませ20時半、マイカーで出発、芦安駐車場へは23時半に到着、バス、タクシー乗り場に一番近い第2駐車場にぎりぎり停めることができました。
うつらうつら仮眠を取り2時過ぎにトイレに行ったところ、タクシー乗り場前にザックだけが既に10数個並んでいました。この手があったかと自分のザックを車から取り出し列の最後に並べ仮眠継続します。4時前に外を見ると既に後方には人が並んでおり、タクシーも何台か準備され始めていたのでザック脇にスタンバイしました。しばらくして配車係りの人の指示に従い、タクシーに乗りこみ出発を待っていると、4時半過ぎには係りの人が「タクシーは満員なのでバスに乗って下さい」と後から来られた方々に話していました。今回タクシー(9人乗り)は11台準備されたそうですので、99名がこの時間で既にタクシーに並んだ計算です。バスも乗り場に5~6台既に到着、更に準備されているようでした(お盆前、台風前の山日和で大繁忙日なのでしょう)。
タクシーは5時少し前に出発し15分程で夜叉人峠まで到着しましたが、ゲートは5時半オープンなので、ここで少々の待ち時間。その後、広河原へは6時前に到着しましたので、トイレに行き、ザックを北沢峠行きバス乗り場に並べてから、チケット売場へ。北沢峠行き始発バスの定時は6時50分ですが、定員なり次第ということで6時20分に出発。釣り人も多く野呂川出合で6~7人程は降りたでしょうか。北沢峠には6時45分と定時より30分程前倒しで到着しました。身支度を整え山歩きをスタートします。二日テント泊の荷物に水3/5Lで18Kg強の荷物に加えて、6月から7月にかけて週末雨で山行にほとんど行けなかった筋力低下により初めから足取りが重く感じます。それでも空は快晴、気持ちは軽く大滝ノ頭まではいつも通りのペースで歩いてきました。一休止後、更に標高を上げて森林限界を越えると素晴らしい眺望が開けてきます。甲斐駒ヶ岳、鋸岳、北岳、間ノ岳、鳳凰三山と名峰が周囲を取り囲む眺望は最高です。小仙丈から仙丈までの間でライチョウとの出会いもありました。真っ青な空のもと昨年9月の初登頂時は雨で全く景色が見えなかった仙丈ヶ岳山頂に10時35分到着です。これから歩く仙塩尾根の稜線も素晴らしい。
昼食休憩後、ほとんどの方が小仙丈もしくは仙丈小屋へ向かう中、ぽつんと大仙丈方面へ向かいます。美しいカールを見下ろす稜線を歩いていくと、二回目のライチョウとの出会い(二日目にもう一度出合いがありましたが、ここが手に触れる位一番近くにいた)。感動も束の間、標高は3000M近くですが太陽が照りつけ気温が25度近くある中を歩き、遮るものが無い山道で体力を消耗し始めます。大仙丈に到着する頃には注意力が散漫になっていたのか、標識もリボンもあるのに別尾根に向かって数百M進んでしまいました。明らかに道がおかしいため大仙丈まで戻ります。正規ルートに戻り伊那荒倉岳へ向かいますがペースがあがりません。普段は1.5~2時間休憩無しで歩くことも出来るのですが軽い熱中症の恐れがあり、30分おき位にゆっくり休憩を繰り返しながら進みます。大仙丈から伊那荒倉の半分位を過ぎた所から樹林帯に入り周囲の気温が少し下がり楽になってきます。伊那荒倉直前の倒木に座り休憩をしていると久々の登山者が2人組、ソロと続けて抜かれていきましたが、両組共に熊ノ平まで行くとのことでビックリ。既に時間は14時、こちらは両俣小屋まで17時前に着ければというペースなのに・・・高望池、独標、横川岳を過ぎとにかく足を前に動かして15時55分に何とか野呂川越までたどり着きました。ここから移動距離約1Kmで300M強を下り切れば両俣小屋です。結構厳しい降下を繰り返しながら足取りが重くなり、水分も不足しながら16時半になんとか両俣小屋にたどり着きました。眺望には大満足しつつ、スタートが30分早かったにも関わらず、計画の30分遅れと、都合1時間余計にかかってしまったつらい山歩きでした。
二日目は5時50分スタート、昨夕下ってきた野呂川越まで300M程を登り返します。野呂川越から三峰岳まではさらに700M程を登っていきます。最初は樹林帯、その後森林限界を越えてからは太陽に照らされる厳しい行程です。南アルプスの深さと素晴らしさを感じながら、重い足を一歩ずつ引き上げ、ようやく三峰岳分岐に10時8分到着。山頂は分岐点から少しだけ登ることになりますが、ここでは360度の大展望です。間ノ岳まで歩いていく途中、一気にガスがあがってきています。ちょうど一年前の山の日に北岳、間ノ岳、農鳥岳を縦走しましたが、その時は30M先も見えないガスの中を歩いた嫌な記憶が蘇ります。しかし、ガスは東側から立ち昇り、稜線の西側はくっきり晴れています。間ノ岳には11時9分到着、ガスも立ち込めていますが、先は見える状況です。当初の計画では二日目は北岳を越えて肩の小屋まで行くつもりでしたが、とても足が持ちそうにありません。北岳山荘でゆっくり体を休めることに決め、稜線を歩き始めると間もなく三回目のライチョウとの出会いがありました。中白根山を越え、12時40分に北岳山荘チェックイン。テントを張り缶ビールを飲みながら昼食を食べてゆっくりします。夕方まで缶ビールを2本追加し、持参の焼酎を飲みながら天候の回復を待ちましたが、結局その日は富士山どころか近くにあるはずの北岳も見えないまま夕食、就寝しました。
翌朝、天気は回復して雲海に浮かぶ富士を満喫、そして5時頃ご来光を見ることが出来て、一日の良いスタートを切ることができました。荷物をまとめ5時40分に北岳山頂に向けて山歩きを始めます。朝方ということもあり、雲海をはるか下方に控えた富士、緑鮮やかな仙丈を眺めながら岩稜帯を歩いていきます。6時45分北岳山頂に到着、既に30人程の登山者であふれいています。先程から見えていた雲海富士、仙丈に加えて、白く凛々しい甲斐駒、特徴的な鳳凰三山、八ヶ岳や遠くには槍穂高連峰などを堪能、本当に良い天気です。大満足の後は広河原まで標高1650M程を下ります。途中、大樺沢の雪渓、バットレスを前座に控えた北岳に別れを告げながら、最後は足がよろよろになりながら下山しました。広河原山荘前の自販機で南アルプスサイダーを購入し、バス停までの道のりで内部より体を冷やしながら、11時5分広河原インフォメーションセンターに無事到着。11時のバスには間に合いませんでしたが、乗合タクシーが2台程スタンバイしておりすぐに乗ることが出来ました。芦安には11時55分に到着、暦の上では3連休の最終日となるため、中央道の渋滞が心配となり食事を済ませ早々に帰路につきました。天候に恵まれた良い夏の山行でした。
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー |
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