行程・コース
天候
昼まで晴れ、昼過ぎから一時濃霧
登山口へのアクセス
電車
その他:
長野駅まで電車・新幹線。長野駅から扇沢まで特急バス。扇沢からは電気バス、ロープウェイ、ケーブルカー、トロリーバスの乗り換え。
この登山記録の行程
みくりが池温泉(06:37)…立山室堂山荘(06:48)…室堂山展望台(07:19)[休憩 5分]…浄土山(07:56)[休憩 12分]…一ノ越山荘(08:26)[休憩 5分]…雄山・雄山神社(09:07)[休憩 31分]…大汝山(09:54)[休憩 16分]…富士ノ折立(10:21)[休憩 10分]…真砂岳(10:56)[休憩 5分]…別山(南峰)(11:32)[休憩 3分]…別山(北峰)(11:40)[休憩 21分]…別山乗越(剱御前小舎)(12:26)[休憩 5分]…雷鳥平(13:20)…エンマ台…みくりが池温泉(13:46)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回は北アルプス立山連峰の主峰!立山の立山三山を周回登山してきました!
室堂まで公共交通機関を利用して、日本最高所の温泉があるみくりが池温泉に前泊、翌日の朝から立山三山(浄土山~立山(雄山、大汝山、富士ノ折立)~別山)を反時計回りに周回してきました。
2日間とも天気に恵まれ、北アルプスの大絶景を堪能出来ました!^^v
登山拠点である室堂は、森林限界になっていてどこから見ても360度絶景が楽しめます。周りの山の景色だけでなく、カルデラにあるミクリガ池、ミドリガ池ではコバルトブルーの美しい池を見たり、地獄谷の火山ガス地帯や、緑豊かなカール、透き通ったキレイな水が流れる浄土沢等見どころたくさんあります。
立山三山を周回するとカルデラの周りの山を歩くことになるので、終始立山のカールと奥大日岳・大日岳、富山市、富山湾が見渡せます。
浄土山山頂と展望台から五色ヶ原と飛騨山脈立山連峰の薬師岳、その奥に黒部五郎岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳・穂高岳が見え、立山の雄山からは薬師岳側と手前に後立山連峰の針ノ木岳から荒沢岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬三山が一望でき、眼下に緑色の黒部湖が見渡せます。
別山まで足伸ばせば、目の前に大迫力の剱岳を間近で見ることもできます。この日は天気が良く、まさに絶景尽くしでした!
室堂は標高2450mあり、いきなり森林限界です。下界と比較するとかなり気温差があります。日本海側から風が吹き、夏でも寒く感じるかもしれません。立山の山頂付近は標高3000m以上あるため、高山病にならないよう室堂でゆっくり休憩しておくと良いと思います。
室堂付近は石畳や石階段等、よく整備されていますが、各登山道はガレ場が多くサンダルやスニーカーは危険です。
雄山だけであれば初心者向きで、室堂ターミナルから約4~5時間程度でピストン登山できます。アクセスが良く山頂の景色は最高レベルなので、登山初心者誘って登ってみるのも良いと思います。立山(雄山~大汝山~富士ノ折立)を周回しようとすると、約6~7時間程度掛かります。また、大汝山と富士ノ折立はガレと岩場が多くて歩きにくく、落石や滑落に注意しないといけません。富士ノ折立は、踏み慣らされていますが明瞭な登山道がなく滑落要注意箇所です。
立山含む三山全部周回しようとすると時間を要するので、かなり早い時間に出発しないといけません。また、夕方になると急に冷え込むので危険度が増します。時期によっては落雷や雷雨もあります。立山登山は特に早出早着が原則です。三山を周回するのであれば、室堂で前泊して翌日早朝からスタートして夕方前までに下山するのが良いと思います。
立山は日本海に近く標高3000m以上あるので天候かなり荒れやすいです。晴れれてもいつの間にか一面ガスまみれになったり雷鳴ったり雨降ったりと、特にこの時期は天候の変化に気を付けないといけません。
また初夏や秋終盤だと雪が降ってきます。豪雪でも有名なところです。8月下旬でも風が吹くと寒く感じます。この日は気温が低くなって、途中で防寒着やグローブ着けた時もありました。
有名な観光地にもなっていて軽装でも行きやすいところですが、天候の変化や気温差はしっかり対策しておくと良いと思います。
▼アクセス
今回は長野側から室堂まで公共の交通機関を利用して行きました。
JR長野駅から扇沢まではアルピコ交通の特急バスを利用します。長野駅東口にバス乗り場があり、手前のお土産屋さんでバス券購入できます。往復だと割引になるので、ここで事前購入しておくと良いと思います。なお、クレカは利用できません。
扇沢からは色んな乗り物を乗り継いで室堂まで行きます。扇沢から電気バス、黒部ダムから黒部湖までは徒歩、黒部湖から黒部平までケーブルカー、黒部平から大観峰までロープウェイ、大観峰から室堂までトロリーバスを利用します。
立山黒部アルペンルートのサイトに時刻表や運賃載ってるので、事前に調べておくと良いです。このチケットも事前に購入しておくと割引になります。
https://www.alpen-route.com/timetable/
▼~浄土山(じょうどさん)
浄土山の登山口は、室堂山荘から少し歩いたところに雄山方面の分岐があり、この分岐から浄土山・五色ヶ原方面側に進んだところにあります。突き当りに展望台があり、展望台から五色ヶ原や薬師岳の絶景が見れます。奥に笠ヶ岳や槍ヶ岳も見えました。登山口は分岐点と展望台の間くらいにあります。登山口に「浄土山登山口」と書かれた道標があります。
南峰の山頂まで距離は約1.7km、標高差約400m、時間にすると約1時間程度掛かります。ガレ場から大きな石がゴツゴツした岩場になり、山頂付近ではは小石のザレ場と変わっていきます。
北峰と南峰に分かれていますが、北峰は通過点で南峰の山頂が広々としています。薬師岳、槍ヶ岳・穂高岳方面の景色が抜群で、特に五色ヶ原はうっとりする美しさです。五色ヶ原方面に龍王岳があり短時間で登ることもできます。
山頂部に大学の研究所の施設があります。この施設は一般の登山者は利用できないようです。
▼~立山(雄山(おやま))
浄土山から雄山は一ノ越を経ることで縦走することが出来ます。浄土山南峰の山頂から一ノ越まで下り、雄山まで登り返します。この辺りは渓谷に雪渓が残っていて風が吹くと寒さを感じます。
一ノ越には一ノ越山荘があり、室堂から雄山に登る登山者と合流し一気に人が増えてきます。ガレた急坂で初心者の登山者や団体も多くいて、落石には要注意です。山頂からの下山者も多いです。登りは赤色のペンキ側、下りは黄色のペンキ側を利用すると良いと思います。距離は1km弱、時間は1時間程度掛かります。
山頂は後立山連峰側の景色が良く、眼下に黒部ダム、手前に針ノ木岳、赤沢岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳から五竜岳・唐松岳、白馬三山まで見渡すことが出来ます。右側は槍ヶ岳から裏銀座側、薬師岳と各北アルプスの名峰の絶景を堪能できます。
山頂中心に雄山神社があり、頂上部に行くには受付で500円払います。雄山神社峰本社で参拝、宮司さんのお話しをお聞きしてご祈祷の後に御神酒を頂きました。とても狭い山頂のため、団体等で混雑してるときは時間掛かるかもしれません。頂上から別山とその奥に剱岳が見えます。
▼~立山(大汝山(おおなんじやま)・富士ノ折立(ふじのおりたて))
雄山から大汝山は岩場の稜線を歩きます。標高差は小さいですがガレていて、滑落や落石の注意箇所です。立山のカルデラ方面に奥大日岳・大日岳と富山市、富山湾が良く見えます。
約20分弱で大汝山の山頂に着きます。大汝山の山頂は狭い岩場で、大人数で休憩するようなところではないです。景色はとても良く、雄山方面、黒部ダム、後立山連峰側、立山のカルデラ側は良く見渡せます。
実は大汝山は立山の中で最も標高が高いです。ただ、雄山に神社があるので雄山が立山の主峰になってるようです。
山頂少し下ったところに大汝休憩所があります。この日は人気がなかったですが、宿泊できる施設があります。
さらに真砂岳・別山方面に15分弱程度進むと、富士ノ折立に着きます。富士ノ折立の山頂は道標があるところから少し登ったところにあります。大汝山の山頂より狭いです。踏み跡あるので難しくはないですが、登山道が不明瞭です。特に用がなければあえて行かなくても良いかと思います。
富士ノ折立から大走り分岐まで、ザレた滑りやすい急斜面を下ります。なお、この分岐から雷鳥平に下ることもできます。
▼~真砂岳(まさごだけ)・別山(べっさん)
大走り分岐から真砂岳に登り、別山目指します。ここから比較的歩きやすくなります。真砂岳は山頂手前に巻き道があります。山頂から少し下ったところに内臓助山荘がありますが、今回は立ち寄っていません。
真砂岳の山頂は小石と砂ぽいところで広々としています。この辺りから剱岳から縦走してきたハイカーとよくすれ違いました。皆さん疲れ切ったカオされてました^^;
真砂岳を少し下って、緩やかな坂を登り返すと別山の南峰に着きます。目の前に超大迫力の剱岳が見えます。別山から見える剱岳は山容がはっきり見え、かなり見応えがあります。剱岳ファンには堪らない景観です。
別山には北峰があり、南峰から10分弱程度歩いたところにあります。行き止まりになっているため、南峰まで戻ってくる必要があります。
大迫力の剱岳を見ながら、昼食を摂り下山準備します。
▼~下山(室堂)
下山は、別山乗越にある剱御前小舎を経由して雷鳥平方面に下っていきます。丁度この辺りからガスが出始めてきました。さすがにすれ違うハイカーも少なくなってきました。
剱御前小舎で少し休憩を取り、雷鳥坂を下ります。雷鳥坂は結構急斜面の坂で岩や浮石が多く、ガレていて滑りやすいです。半分くらい進むと、キレイな高山植物がたくさん群生しているエリアに入り、傾斜も緩やかになってきます。
橋の架かった雷鳥沢を渡ると観光客も増えてきます。沢の先に石畳や石段で整備された広大なキャンプ場があります。
キャンプ場・雷鳥沢ヒュッテの建物の石段は結構キツイです^^; 最後の最後で結構体力奪われました…
この辺りは地獄谷からの硫黄ガスがたくさん湧き出ています。風が吹いていた場合、長時間居るとガス中毒になるので気を付けましょう。
石段を登り切り、地獄谷や血ノ池を巡りエンマ台登った先に、みくりが池温泉があります。日帰りも入浴可能なので時間に余裕あればぜひ寄ってみてほしいです。
後は室堂ターミナルまで戻り、公共交通機関を使って下山します。平日でしたが、室堂は多くの観光客で賑わっていました。
写真アップしきれなかったので、こちらからご覧ください!
https://photos.app.goo.gl/pnqzhvMwQPjcECVp8
フォトギャラリー:120枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | トレランシューズ |
バックパック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | |||
【その他】
水 2.0ℓ+ペットボトル550m 昼食、ウィダーインゼリーx1(非常用)、プロテインゼリーx1(下山後用) ※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ ※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用) |
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