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槍穂高半縦走~穂高一周

穂高連峰( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (遊歩道 さん )

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行程・コース

天候

初日:雨のち曇、2日:晴時々曇り、3日目:雨のち晴

登山口へのアクセス

バス
その他: ALPICO:上高地バスターミナル

この登山記録の行程

【1日目】
横尾・・・涸沢ヒュッテ

【2日目】
涸沢ヒュッテ(06:25)・・・北穂高小屋(09:43)・・・A沢のコル(12:20)・・・北穂高小屋(13:59)

【3日目】
北穂高小屋(05:48)・・・涸沢のコル(06:22)・・・涸沢岳(08:16)・・・穂高岳山荘(08:36)・・・奥穂高岳(09:40)・・・最低コル(10:40)・・・紀美子平(11:24)・・・岳沢パノラマ(13:26)・・・岳沢小屋(13:51)・・・河童橋(16:00)

コース

総距離
約12.0km
累積標高差
上り約1,866m
下り約2,659m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今年も次田経雄登山スクールに参加。計画のコースは、槍ヶ岳に登り、南岳~大キレット~北穂高~涸沢岳~奥穂高~前穂高~岳沢~上高地の計画だった
参加者は、リタイヤ組の脳外科ドクター、ソロ女子の全体4名

【概要】
23日に早く出発するため、22日は横尾泊まり。その日から雨
23日に早朝から大雨のため、槍沢が危険となるかもしれず、涸沢ヒュッテに向かうことにした
涸沢につくと雨はやんでいた。
天気図からも判断がしにくい天気で、結果としては北穂高まで行くこともできた。
その日は、涸沢を各自散策。雪渓はまだ残っていた。
北穂沢から洪水のように水が流れる様子を初めて見た。午後にはかなり落ち着いた様子。

24日は北穂高に向かい、到着するとキレットへ降りることにした。
南岳までは時間的にも難しいので、キレットの底を目指す。
最低のコルではなくA沢が最も低く、開けているため休憩しやすかった。
キレットのルートのうち、難所と呼ばれるのがHピークのナイフエッジ、飛騨泣きの垂直癖、
南岳からは緩やかな下り坂が続くため、北穂向きは後半が厳しくなる。大キレット縦走より
A沢往復の半キレットのほうがよく考えれば、技術的には高い
その後、北穂高小屋へ戻り宿泊
よく考えると、北穂に登りキレット下りでさらに登り返しのため、体験しがたいコースだった。

25日は、朝から雨。但し1時間ほどで止む。この雨は昨日の天気予報では想定されていなかった。
涸沢岳のコースに進むと、歩いて15分ぐらいで稜線に出る。視界が悪く滝谷からの冷たい風が吹いていた。先生から、山行を続けるかどうかの決を求められたが、可とした。
雨は一時的だと判断し、今後は天気が回復すると予想したからだ。
鹿島槍あたりに着くと、天気がようやく回復する。途中何組かのパーティを見かけた。
予想天気の話をしたが、まともな話が出来たのは1組だけ。
涸沢岳の手前で、少し休憩。よく見ると涸沢岳にグループが入っているため、落石事故防止のため。
涸沢岳のコースはキレットと同レベルで、少し緊張する。
涸沢岳の下りから重太郎新道から岳沢までは特に緊張するところもなかったが、きつく長い下りのため、あまり好んでいくところではない。
朝に出発が1時間遅れたため、到着は1時間遅れの16時ごろとなった。

【ポイント】
大キレット:全員が南岳からのコース。飛騨泣きを下る場合、足のステップをどうするかで迷いが生じる。そして、登りと飛騨泣きのフルコース。また、斜面を歩く場合に岩が脆い場所が多い。高度差が400メートルあるため
荷物が多いと負担がかかる。北穂に荷物を預けてよかったと思う。山行記の書き方も、足を滑らせれば的なものが多く、確かに油断は禁物だが、肩幅程度の道幅があれば恐怖心は感じにくくなる。三点支持を行うためのガバも豊富で、岩をまたぐ場所もあるが滑落する危険は少ない。
ペンキが豊富にあり、ルートファインディングも容易。
・所詮一般道であるが強い精神力が必要
・天気が良ければソロで縦走は可能(ただし、ソロで縦走するため普段からソロ泊などの訓練をすること)

涸沢岳:滝谷、涸沢からの風が全く異なり、滝谷の風は冷たい。朝は8℃だった
レベルとしてはキレットと変わらないような印象。涸沢岳の鎖場は長いが、落石の危険が高く他の登山者と離れて歩くため、渋滞しやすい。

吊尾根、重太郎新道:山雑誌の前評判を気にし過ぎたのか、実際は殆ど難所もなく緊張せず。むしろ、印象が薄い。(鎖場、梯子は普段通り)

【まとめ】
悪天候のなか、これだけの山行が出来たのは、引率力のおかげと思っている。
荷物も、暑さ対策、寒さ対策、雨対策を強いられる中で縦走向けの軽量化を図る必要があった。
個人的には、食料をあと2食分、ウエアを1着減らすことは可能と思われる。

大キレットに関する情報を色々探したが、結果論としては、かなり違ったと思う。国内最難関とかという評判がかなり独り歩きしている。(一般登山道の難易度はリスク度にあるのではと思う
捻挫は非常に厄介で、一旦捻挫すると動けなくなる。こういったときに対応が困難になるのがキレットの難しさと考えている)
大キレットを登るのに登攀用具は不要。3000メートル稜線での体感は、耳で聞くだけではわからない。自分が体験したことしか役には立たない。
天気が悪いときに引き返すことも必要。天気予報だけでは実際の山頂とは違う天気となる。
遭難原因は行きたい気持ちが危ない気持ちを上回るときに発生する。

【宿泊】
涸沢ヒュッテは唐山学校ではないにもかかわらず、非常に歓迎していただいた。
北穂小屋も混んでいなければ、こじんまりとしてスタッフも感じよく、無茶ぶりにも快く応じていただいた。料理もおいしく、感謝と共に大変お勧めできる小屋である。

【その他ツアー】
同時期に神戸より奥穂高3/4日ツアー11万円と宿泊が一緒だった

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 ノート・筆記用具 腕時計
カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 健康保険証 医療品
行動食 GPS機器

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登った山

北穂高岳

北穂高岳

3,106m

涸沢岳

涸沢岳

3,110m

奥穂高岳

奥穂高岳

3,190m

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