行程・コース
天候
初日:曇り時々晴、2日目:小雨後晴れ
利用した登山口
登山口へのアクセス
電車
その他:
新宿から松本を経由し新島々まで電車移動の後、上高地バスターミナルまでバス利用。マイカー規制で一般車は上高地バスターミナルにまで入ってくることができません。マイカー利用者は沢渡というところに車を駐車して、上高地バスターミナル行きの路線バスを利用することになります。
この登山記録の行程
【1日目】
上高地バスターミナル(12:34)・・・河童橋(12:40)・・・明神(13:23)[休憩 5分]・・・徳沢(14:27)[休憩 5分]・・・横尾(15:30)
【2日目】
横尾(05:10)・・・本谷橋(06:33)・・・涸沢(08:09)[休憩 5分]・・・ザイテングラート取付(09:56)[休憩 15分]・・・穂高岳山荘(11:29)
【3日目】
穂高岳山荘(05:57)・・・奥穂高岳(06:59)[休憩 10分]・・・最低コル(08:25)・・・紀美子平(08:52)[休憩 5分]・・・前穂高岳(09:44)[休憩 3分]・・・紀美子平(10:10)[休憩 5分]・・・岳沢パノラマ(11:00)・・・岳沢小屋(13:41)[休憩 30分]・・・河童橋(16:50)・・・上高地バスターミナル(17:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
涸沢の美しい紅葉で混雑する体育の日の連休を避けて奥穂方面へ行ってみました。新宿を早朝に出発し昼ごろの上高地入りとしました。初日はきれいな梓川沿いを横尾まで進みます。1泊し翌日は涸沢を経て穂高岳山荘まで登ります。ここで2泊目を過ごし、3日目に奥穂高岳と前穂高岳にチャレンジし岳沢経由で上高地に戻ってくるコースです。後半ほどコースの難易度があがるので体力的にも厳しいプランでした。同じルートでも逆回りの方が良かったかもと思っています。2日目の夜中に雨となったようですが、幸いにも滑落しそうなほどの危険な部分はありませんでした。今回のが教訓となり、以降の山行きは標準コースタイムの1.1~1.2倍で計画を立てることにしました。また長距離下りルートでの膝への負担を軽減するためトレッキングポールを導入しました。
撮影機材:Nikon D100+18-35mm f3.5-4.5D
フォトギャラリー:38枚
上高地バスターミナル。環境保護のためハイブリッド仕様のバスとなっています。標高1500mからのスタートです。
美しい梓川沿いの遊歩道を進んで行きます。
所々川沿いから離れて森の中を歩きます。
梓川とともに少しずつ高度を上げていきます。
やがて徳沢園に到着します。
新村橋を通過します。
まもなく横尾に到着です。正面は今日の宿泊場所、横尾山荘です。山小屋としてはめずらしくお風呂に入ることができます。
横尾山荘前の吊り橋です。明日はここを渡って涸沢方面へ向かうことになります。標高1620mです。今日の標高差はわずか120m程度です。
翌日、横尾山荘を後に少し行ったところにある屏風岩です。
涸沢に向けて高度を上げていきます。ここは本谷橋です。
ナナカマドが赤い実をつけています。秋ですね。紅葉が進むと涸沢は燃えるように赤や黄色に染まっていきます。
足元の悪いガレ場を進みます。
涸沢のテント場が見えてきました。
上の方に見えるのは涸沢小屋です。
小屋前に到着しました。少し休憩します。左手の斜面は涸沢カールという氷河浸食でできた地形です。ここのおいしいソフトクリームを食べながら眺める景色は最高です。標高は2350mで、朝から700m以上登ってきましたが、まだまだ先があります。
ここも歩きにくいガレ場です。
「ザイテングラート」という岩場に向かって斜面をトラバースします。
右手の盛り上がった岩場が「ザイテングラート」です。一部鎖の助けを借りながら慎重に登ります。
ここまで来ればあと一息です。
無事、穂高岳山荘に到着しました。「白出のコル」上にある山小屋で、標高2996mです。移動標高差は1370mになりました。今日はここに宿泊します。
早めに到着できたので、すこし周辺からの眺めを見てましょう。こちらは今登ってきた涸沢方面です。カール地形の底の方に小さく見えるのは涸沢ヒュッテです。
こちらは反対側の白出沢方面です。下の方は雲に隠れていますが、新穂高方面へ下ることができます。
こちらが明日向かうことになる奥穂高岳方面となります。まずはこの絶壁のような岩場をクリアしないといけません。鎖や梯子がありますが、ほぼ垂直です。岩場を登っている人が写っていますので、高低差の参考にしてください。
まもなく日没です。
これだけ雲が広がっていると上空の雲に太陽の光が反射するので、少しの間ですが日没後にもう一度明るくなるのです。
写真ではお伝えするのが難しいのですが、まさに息を飲むほど美しい光景が広がります。
さて、翌日です。雨ですね。みなさん奥穂高岳方面に向かうか、涸沢方面に下るか迷っていました。どちらを選択しても危険な岩場を通過しないといけないので、私は予定通り奥穂高岳を目指すことにします。
装備を整えている間に雨はあがりましたが、上の方はガスがかかっていてよく見えませんね。
危険個所が多くて途中の写真撮影を控えました。この写真は奥穂高岳山頂すぐのところから西の方にみえる「ジャンダルム」という岩山です。雲間から巨人か衛兵が現れたかのようにも見えます。
こちらが奥穂高岳山頂。3190mで日本第3位の標高です。
先を急ぎますが、ガレ場で足元が悪いだけでなく道幅が狭く、足を滑らせようものなら遥か谷底に滑落してしまうので慎重に進みます。落ちたらまず助からないでしょう。
おぉ、無事に「紀美子平」に到着しました。ここから1時間弱で前穂高岳山頂を往復できます。
ということで、前穂を往復してみましょう。岩にペンキで書かれた〇印を頼りによじ登っていきます。ほぼ垂直です。
着きました。前穂高岳山頂、こちらは3090mです。
ちょっと分かりにくいですが、涸沢方面だと思われます。
再び「紀美子平」です
岳沢に向かって、この先「重太郎新道」という大変な急坂を下っていきます。3日目で体力、脚力ともに消耗しているの、この先はしばらく写真を撮る余裕がありませんでした。
という訳で岳沢ヒュッテ到着です。疲労困憊もいいところで、まさに泳ぐようにして小屋の中に入り、しばらく口もきけませんでした。注文したうどんを食べたら少しだけ元気が出ました。ここは2170mなので920m一気に下ってきたことになります。
さあ、気を取り直してスタートですが、遠くに梓川が見えますねぇ。あそこまで下って行かないといけません。この先もペースを上げることができず、上高地バスターミナル到着は17時となってしまいました。
もちろん写真なんて撮る余裕はありませんでした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | 医療品 |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 |
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