行程・コース
この登山記録の行程
瑞牆山荘(06:46)…富士見平小屋(07:21)[休憩 10分]…大日小屋(08:26)[休憩 5分]…大日岩(08:46)[休憩 10分]…砂払ノ頭(09:16)[休憩 5分]…金峰山(10:12)[休憩 60分]…金峰山小屋(11:21)…八丁平分岐(12:16)…八丁平(12:50)…富士見平小屋(13:44)[休憩 10分]…瑞牆山荘(14:16)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
奥秩父名峰巡り2日目は金峰山に登ってきました!
金峰山は3年前に大弛峠からピストンで登りました。今回は瑞牆山荘を基点に1日目に瑞牆山、2日目に金峰山に登る計画だったため、大日岩方面から登り八丁平側からぐるりと周って瑞牆山荘に戻ってきました。金峰山は複数のコースがあり、大日岩側のルートは人気のある大弛峠と逆側ですが、アプローチが良いためこのコースも人気があります。
この日は早朝から雲と霧が多く、展望は期待出来なそうな状況でしたが、山頂の岩稜に出てから雲海と標高2000m越える山々がキレイに見えました!
薄っすらと霧が掛かった幻想的な富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、八ヶ岳とさらにこの日は北アルプスも見えました!八ヶ岳・北アルプスの右側には雲海の先に浅間山も見え、近くの北奥千丈岳と国師岳、瑞牆山、小川山もキレイに見えました!
山頂にある五丈岩は言わずと知れた金峰山の名所ですが、他にも鷹見岩や大日岩など迫力のある岩がたくさんあります。特に大日岩は巨大な岩でかなり見応えあります!
また、瑞牆山と同じく沢の水がとても豊富で、沢の底が見えるほど透き通ったとてもキレイな水が流れています。
ただ、五丈岩・大日岩以外のスポットは登山道から外れてところにあり、メインルート以外は道迷いしやすく中~上級者向きです。鷹見岩も登山道から少し外れたところにあり、登山道はあまり整備されていません。なお、鷹見岩は晴れていれば岩の上から絶景が見れます。
八丁平側にキレイな沢がたくさん流れていますが、八丁平分岐から八丁平、八丁平から大日岩・富士見平までの登山道は人気が全くなく、かーなり不明瞭です。連日の悪天候で倒木が多く、目印のテープが吹き飛ばされていました。この日は平日で人気がなく、さらに濃霧で視界も悪い状況だったため、道迷いしないよう注意しながら進みました。目印のテープとGPS登山アプリがなかったら道迷いしていたと思います。余程の理由がない限りこのルートは通らない方が賢明です。
台風の影響について、金峰山はあまり影響受けていないようです。登山道から外れたところは倒木多かったですが、メインルートの登山道自体は大きな影響なかったようです。山頂で他のハイカーさんにも聞きましたが、大弛峠や廻り目平等の他のメインルートも大きな影響なかったようです。
ただ、八丁平方面は沢付近が崩落していたり、大きな木が倒れていたり、沢が決壊して登山道まで溢れ出ているところもありました。難易度が高いルートがさらに酷くなっています。
▼アクセス・アプローチ
瑞牆山荘から100m先にある無料駐車場を利用しました。
前日に瑞牆山に登り、瑞牆山荘で前泊してスタートしました。
詳細は前日の瑞牆山の登山記録をご覧ください。
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=178785
なお、瑞牆山荘から富士見平小屋まで前日の瑞牆山と同じコースを通ります。
こちらも瑞牆山の登山記録をご覧ください。
▼~鷹見岩・大日岩
このコースは金峰山のメインルートのひとつで、よく歩き慣らされていて整備されています。気になる台風影響も殆どなかったです。
富士見平小屋から金峰山方面に登り、しばらく登ると尾根に出ます。尾根に入ってもしばらくの間、樹林帯の中を歩くことになり景色はほぼありません。
大日小屋の手前、丁度真ん中くらいに鷹見岩の分岐点があります。鷹見岩は行き止まりになっていてこの分岐まで戻ってくる必要があります。往復で約20~30分程度掛かります。今回は岩巡りということもあり、折角なので寄って行きましたが登山道は木が生い茂っていて、ちょっと不明瞭な感じでした。急坂もあり滑りやすいです。鷹見岩には鎖があります。鎖を伝って登ると絶景が見れます。この日は残念ながら霧が多い日だったので、絶景は見れませんでした。体力と時間に余裕あったら寄ってみても良いと思いますが、景色堪能ってだけなら無理に行かなくても良いかと思います。
大日岩の手前にある大日小屋は、無人の小屋で素泊まりとテント泊のみ利用可能な小屋です。本当になーにんもない山小屋です。特に用もなく、人気がなかったのでスルーしました。ここで休憩するのであれば、もうちょっと進んで大日岩まで行った方が良いと思います。沢の音が聞こえてたので、近くに水場があると思います。今回はあまり水を消費してなかったので水場には寄りませんでした。
大日小屋からちょっと下りに入ります。また坂を登って少し進むと大日岩に着きます。大日岩手前に鎖場がありますが、ここは鎖使わなくても登れます。大日岩は写真に入りきらないほど大きな岩でとても見応えがあります。頑張れば岩の頂上まで登れそうでしたが、今回は天候も悪いし無理はしないよう止めときました。大日岩は八丁平との分岐点にもなっていて、鎖場過ぎると比較的広めの広場に出ます。
▼~砂払ノ頭
大日岩から砂払ノ頭まで長い樹林帯を登っていきます。なだらかな坂もありますが、途中から傾斜が急になりゴロゴロとした大きな岩が増え手を使って登るところもあり登りにくくなってきます。この先の岩場のことも考えてグローブ着けて登った方が良いです。
砂払ノ頭に着くと森林限界になり、一気に見晴らしが良くなります。砂払ノ頭は大きな岩が積み重なったところです。高所恐怖症の人は岩の上に登らない方が良さそうです。砂払ノ頭からは目の前に南アルプス、左に富士山、右側には八ヶ岳と眼下に瑞牆山が見えます。さらに右側に浅間山も見えました。
ここから金峰山の山頂までは岩稜地帯で岩を伝って登っていくことになります。森林限界で見晴らしが良く絶景見ながら登ることが出来ますが、落石や浮石と滑落しないよう気を付けて登っていきます。
目の前に金峰山の山頂が見えてくると思います。山頂に五丈岩があるのでとても解りやすいです。山頂まで近いように見えますが約1kmあり1時間程度掛かります。焦らず慎重に岩場を登っていきます。
▼~金峰山
山頂手前に金峰山小屋に向かう分岐点があります。金峰山小屋から金峰山の山頂に直接登るコースもあるので、トイレ等で先に山小屋に寄る場合はこの分岐から行くと良いと思います。
金峰山の山頂はとても広く、五丈岩から反対側の賽の河原手前までが山頂部になっています。三角点と山頂標は真ん中の大きな岩が積み重なったところにあります。足場は悪く狭いので特に団体の場合は長い時間居座らないように注意しましょう。五丈岩の手前辺りが広くて休憩しやすいです。
五丈岩は近くで見ると圧倒されるくらいとても巨大な岩です。とても自然に出来たと思えない形をしています。頑張れば岩の上まで登ることもできますが、鎖や補助用ロープ等は一切ないので、無理だと思ったら素直に諦めましょう。登れたとしても岩から降りる方が怖いと思います。
この日は早朝からずっと霧ぽかったですが、山頂に着く頃には雲の上で360度雲海の大絶景でした!富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、八ヶ岳、北アルプス、浅間山が良く見えました。目を凝らすと北アルプスの槍ヶ岳も見えました。手前には瑞牆山と小川山が見えました。大弛峠方面は北奥千丈岳と国師岳もキレイに見えました。北奥千丈岳と国師岳は大弛峠から近くよく整備されているのでとても登りやすいです。山頂から見える富士山がとても素晴らしいので、大弛峠から金峰山登る場合はぜひ立ち寄ってほしい山です!
▼~八丁平分岐
山頂で1時間近く休憩していましたが、さすがに寒くなってきたので景色を惜しみつつも下山準備します。ピストンで戻らず、山頂から金峰山小屋まで下山して八丁平分岐まで下る計画です。特に用もなかったので金峰山小屋には立ち寄っていませんが、外から見てもキレイな小屋でした。
このルートも金峰山のメインルートのひとつで良く整備されてとても歩きやすいです。おそらくピストンだろうと思われるハイカーと何組かすれ違いました。廻り目平もアクセスが良いので人気があります。
近くにいくつか沢が流れていて水が豊富です。中間地点手前に瑞牆山と八ヶ岳が良く見えるポイントがあります。そのすぐ先に中間地点の道標があります。さらに下って下って下ると八丁平分岐に着きます。すぐ目の前に堤防があり、沢の水が豊富に流れ出ています。なお、分岐の道標は八丁平側にあります。
▼~八丁平・桃太郎岩(分岐)
八丁平の分岐から八丁平、八丁平から大日岩、反対の小川山、瑞牆山方面の登山道は荒れていて不明瞭です。GPS付きの登山地図アプリ見ながら、テープと足の踏み跡追いながら進みました。ただでさえ解りにくい道が台風の影響で倒木、崩落でテープも飛ばされ道迷いしやすくなっています。何度か道迷いしそうになり不安になりました。また、200m近い登り坂もあり滑りやすい急登な坂もあります。
余程の理由がない限り、このコースは通らない方が賢明です。山深いところにあり、携帯電話の電波も通じません。非常に道迷いしやすいので、少なくとも単独でなく複数人の方が安心だと思います。初心者連れて行くとか論外です。
道迷いと不慮の事故が起きないよう、細心の注意を払いながら何とか瑞牆山登山道の桃太郎岩手前の分岐まで辿り着きました。ちょっと急ぎめで歩いてたので、予定より早く着きましたが、危険な道を抜けた安心感もあり、どっと疲れが押し寄せてきました。
▼~富士見平小屋(下山)
富士見平小屋まで辿り着き、最後の下山準備します。早朝に立ち寄った時は山小屋は営業していませんでしたが、この時間は数組のハイカーが居て小屋は賑わっていました。
山小屋から少し下ったところに名水が汲める水場があり、水を汲んで下山します。ここの名水は冷たくて軟らかく、とても美味しい水です!
この時間になると辺り一面霧全開で幻想的な景色になっていました。気温も下がり始め少し寒さも感じました。登山道は連日の悪天候で滑りやすくなっていました。また、この道は林道の分岐が多いので、間違わないよう最後まで注意が必要です。
登りの時はあっという間に着いた感じがしましたが、下りの時は疲れもあったせいか長く感じました。
前回の大弛峠からと今回の大日岩とで、金峰山のメインルートを巡ることが出来ました。
次回金峰山に登る時は、もうひとつのメインルートの廻り目平方面から登ってみようと思います!
1日目の瑞牆山登山記録はこちらからご覧ください。
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=178785
写真はこちらからご覧ください。
https://photos.app.goo.gl/wBo6K7WE28gzGcz1A
フォトギャラリー:1枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | トレランシューズ |
| バックパック | ヘッドランプ | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス |
| 地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 健康保険証 |
| ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
| トレッキングポール | GPS機器 | ||||
| 【その他】
水 2.0ℓ+ペットボトル550m 昼食、ウィダーインゼリーx1(非常用)、プロテインゼリーx1(下山後用) ※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ ※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用) |
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