行程・コース
天候
1日目(曇り・ガス)、2日目(曇り・ガスのち雨)
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅=本庄児玉IC=関越自動車道=水上IC=土合橋
この登山記録の行程
1日目 : 土合橋駐車場(6:10発)~松の木沢の頭(8:30)~
白髪門(9:20)~笠ヶ岳(10:15)~朝日岳(11:25着 12:00発)
~清水峠(13:45着)
2日目 : 清水峠(5:00発)~七つ小屋山(6:05)~蓬峠(6:50)~
武能岳(7:45)~茂倉岳(9:35)~一の倉岳(10:00)~
オキノ耳(11:00)~トマノ耳(11:20)~天神平山頂駅(13:10)~
山麓駅(13:35)~土合橋駐車場(13:50)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
以前から気になっていた谷川岳馬蹄形縦走に行くことにした。この谷川岳はかつて若かりし頃ロッククライミングに夢中になっていた、毎週のように通い一の倉沢の岩場をよじ登っていたのでとても懐かしい。ただ本峰のみで他の山域には全く足を踏み入れたことがない。
朝4時に自宅を出発、土合橋の麓の駐車場には6時ちょっと前に到着いつもの通り車中でコンビニ弁当で朝食、6時10分の出発となった。
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一日目(7月19日)駐車場の最奥部から登山道へ入ると、すぐに橋のたもとの所に登山カードのポストと馬蹄形の概念図が掲げてある。橋を渡るといきなり樹林帯内の急登が始ま る。コースタイムでは白髪門まで3時間30分、考えただけでも先が思いやられる。天候は曇り、山の上部はガスが懸かっているもののこの当たりはまだ視界は よい。1時間ちょっとで一息付ける平らな場所に到着、水分補給と休憩を入れることにする。
地図を広げ行く手を確認するが、木々の切れ間から若干その姿を覗 かせているピークがどうやら松の木沢の頭、そしてさらに右奥に見えているのが白髪門らしい。
先ほどの休憩ポイントからさらに1時間弱で松の木沢の頭に到着、頭上に白髪門がくっきりと見える。左手には谷川岳の岩場、マチガ沢・一の倉沢・幽の沢が まだ残雪を沢スジにたたえてその威厳を吹聴しているかのようである。松の木沢の頭から白髪門までは1時間若で到着、行く手の笠ヶ岳はガスに隠れて見えな い。
白髪門から若干下り、笹原の道を笠ヶ岳へと登り返すが時々ガスが薄れ、その山容が確認できるがまさに「笠」である。
所々にニッコウキスゲが花をほころばせ我々を出迎えてくれているかのようである。
笠ヶ岳の山頂では、先程来抜きつ抜かれつ状態だった単独行の男性登山者とふたたび一緒になり一言二言言葉を交わす。彼はここが目的地で日帰り登山だと言う。行く手すぐ下にかまぼこ形をした非難小屋が見える。
笠から一端下った小烏帽子とのコルはちょっとした平地となっていて、ニッコウキスゲの群落となっている。ガスの中うっすらと小烏帽子の山容が確認でき る。小烏帽子から先は大烏帽子を筆頭にいくつかの無名のピークが連続していてのこぎり状となっている。道ばたには各種の高山植物が咲き乱れ気を和ませてくれる。朝日岳の山頂はガスに覆われ視界ゼロ、しかも結構強い風が吹いている。窪地に風を避けて昼食休憩とする。
休憩後は清水峠を目指すが、山頂直下は高層湿原となっていて木道も設置されている。宝川温泉への道を分け、さらに15分程行くと今度は巻機山への道を分 けるが、こちらは「難路・道なし」と標識に書かれている。道が無くても難路言うのか?などとたわいもない会話をしつつ長い下りを降りていく。1時間ほど 下った時、一瞬ガスがはれ清水峠の三角屋根の小屋が確認できた。まだ遙か先ではあるが見えるとやはり安心するものである。あの三角屋根はJRの送電線監視 所に違いなかった。
湿地帯を過ぎ笹原の中に立つ大きな送電鉄塔を見上げ、その先から清水峠の二つの小屋が見える。大きな三角屋根の立派な小屋はJRの送電線監視所、小さな 小屋が白崩避難小屋である。ただこちらにもJR東日本と書かれていることから、JRの心遣いの様である。内部は薄暗くて通路の両サイドに蚕棚状に床が張ら れ、突き当たりのドアの左手奥がトイレとなっている。我々はテントを持参のため非難小屋の裏手、お宮が奉られているが、その前の広場で幕営する。
二日目
4時起床、外はまだ暗いがそれでも何となく薄明るくなり始めている。辺り一面ガスに覆われ昨日よりも天気は悪そうである。朝食を食べ5時ちょうどの出発となった。送電線監視所の前に荷物を置き、水汲みに沢まで水場は旧国道を土合方面へ数分下った所の沢だ。清水峠からはずっと笹原の中、急登と平坦の繰り返しで1時間ちょっとで七つ小屋山へと到着する。登山道脇にぽつりぽつりとニッコウキスゲや各種の花が咲いている、視界数十メートルの中で黄色が印象的な中、一段と鮮やかな赤色の車ゆりの花を見つけカメラに納める。
七つ小屋山からは殆ど平坦で蓬峠へと出る。若い頃からこの「蓬峠」の響きが何となく好きでいつにか訪れてみようと心に決めていた。やっと今日その思いが 実現した。ただガスに覆われ視界ゼロ、辺り雰囲気を味わうにはあまりにも状況が悪すぎる。蓬ヒュッテも想像していたより遙かにくたびれている。そんなに新 しい立派な小屋だとは思っていなかったが、ただ小さくて古くてもそれなりに手入れの行き届いた小屋を勝手に思い浮かべていただけなのだが、、、ちょっとイ メージが崩れたような気がする。
相変わらずの濃霧の中武能岳まではほぼコースタイム通りの55分にて到着する。地図によってはコースタイムの0.7か0.8がけ位で歩けるものもあるが、私の持っている2003年版の山と高原地図・谷川岳は昨日からほぼコースタイム通り、結構厳しい設定かもしれない。
武能岳と茂倉岳の間はアップダウンが激しい。30分程激しい下りの後舟窪地形の場所を歩き、とは言っても今日は濃霧ではっきりとその様は確認できない が、、、その後1時間半程の急登が待っている。茂倉岳まで来ればこの馬蹄形縦走も終盤で、その後一の倉岳までは20分程で行ける。
晴れていればも背筋が寒くなるほどの光景が望める「ノゾキ」も今日はガスのため何も見えない。
双似峰・谷川岳のオキノ耳、標高はこちらの方が高く、言わば最高地点である。先程来ぽつりぽつりと雨が降り出していたが、ここで一気に本降りとなり雨具 を着用する。今までは全く登山者に会うことはなかったが、さすがにここは登山者が多い。若者から中高年まで幅広い世代の登山者がこの悪天候の中群れてい る。
もう一つのピーク「トマノ耳」へ到着、当初の予定ではここから西黒尾根か巌剛新道を下る予定だったのだが、かみさんがロープウェーにする。と言うので負けて天神尾根へ向かう。まだ続々と登ってくる登山客がいる。




