• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

不忘山・屏風岳・水引入道(花街道を周回)2020

( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

濃霧のち曇り、晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 白石スキー場の駐車場には数百台止められます。この日は100台を超える車が止めてあったそうです。

この登山記録の行程

白石スキー場(5:56)・・・コガ沢渡渉点(7:48)・・・大日向(8:40)・・・【休20分】・・・水引入道山頂(9:20)・・・水引平(9:50)・・・屏風岳山頂(10:35)【休10分】・・・南屏風岳(11:19)・・・【写真撮影40分】・・・不忘山山頂(13:00)【休30分】・・・白石スキー場(15:02)

コース

総距離
約13.7km
累積標高差
上り約1,541m
下り約1,543m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

  不忘山のハクサンイチゲは、例年、6月の第一週に見頃を迎える。今年も、そのシーズンが巡ってきた。 聞くところによれば、今年の開花は遅いけれども、6月初旬の今、もう咲き始めているようだ。
  不忘山は花の山として名高く、宮城県内ではもっとも花の種類が豊富である。特に6月は、ハクサンイチゲ、ユキワリコザクラ、ミヤマキンバイ、コイワカガミ、アズマシャクナゲ、チングルマなどが一斉に咲き出し、美しい花園を歩くような稜線歩きが楽しめる。私は、ここ10年、2年に一回ほどこの時期に不忘山を訪れているが、まったく飽きることがない。

  一般的なコースは、白石スキー場から不忘山の往復である。もっと深く楽しみたい人は、白石スキー場から水引入道、南屏風岳、不忘山と周回するコースがオススメだ。私はたいてい、後者を歩いている。
 水引入道手前の大日向というザレ場には、小規模だが、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、イワウメ、タカネバラが咲き、水引平にはチングルマの群生地がある。また、大日向から見る南屏風岳の深い襞は、残雪をまとっている頃に素晴らしい山岳風景を見せてくれる。
 難点は、2度の急登である。コガ沢渡渉点から大日向までは、かなりの急斜面で両手を使って乗り越える箇所がある。また、水引平から屏風岳稜線への登りもじっくり汗を絞られる。このような難所を越えると、花の稜線歩きが始まる。

 今日は、朝方は濃霧注意報が出ていて天候は芳しくないが、次第に回復してくるということだ。水引入道に着く頃には晴れてくるだろうと予想して、6時前に歩き始めた。
 白石スキー場のゲレンデを詰め、樹林帯に入り、起伏のあるコガ沢沿いの道を歩く。ここも、木の根を掴んで登る箇所もあって、なかなかワイルドである。道端には、コイワカガミ、マイヅルソウ、ミツバオウレンなどが咲いている。周囲はブナとミズナラの大木が主体で、幽玄な雰囲気だ。

 1時間40分ほど歩いてコガ沢渡渉点に着いた。今日は水量が多いようだ。
 ここから急登が始まる。一番の難所である。つづら折りに登っては振り返るものの、ガスで不忘山の山頂は見えない。
 1時間弱の登りで大日向に飛び出た。ここで風景がパッと広がるのだが、今日はガスで、不忘山も南屏風岳もほとんど見えない。晴れるかなと粘ってみたが、山形側からガスが大量に流れ込んできて、とても晴れそうにない。

 仕方なく水引入道に登り、休まずに屏風岳を目指した。
 登山道にはたくさんの花が咲いている。ミツバオウレン、コイワカガミ、アズマシャクナゲが目立つ。水引平手前にはチングルマも咲いていた。

 水引平の池塘を過ぎると、今日の二番目の難所が現れた。屏風岳稜線への急登である。
 アオモリトドマツまで乗り上げ、ここからが急な斜面となりる。立ち止まると、カッコウ、ホトトギス、ウグイスの鳴き声が聞こえてくる。道端のスミレやコイワカガミに癒されながら、ようやく稜線に乗り上げた。

 今日は屏風岳まで足を伸ばす。山頂からさらに進んで、1825m地点まで行くことにした。山形県側のガスは相変わらずだが、宮城県側のガスは薄くなって、南屏風岳から不忘山へのラインが見えるようになってきた。

 屏風岳の山頂から南屏風岳に向かう。
 この稜線歩きは最高に気分が良く、晴れていれば朝日連峰から飯豊連峰、月山、鳥海山と東北の名だたる山々を見ることができる。今日は、生憎とガスで展望は効かない。
 南屏風岳に着く頃には、ようやくガスが晴れ、宮城県側では青空が顔を覗かせた。

 南屏風岳から不忘山までは県内随一の花街道が続く。
 花に気持ちを奪われ、写真撮影に時間を取られ、30分ほどで不忘山山頂に着くところを1時間半もかかった。稜線上のハクサンイチゲ、ユキワリコザクラ、ミヤマキンバイは、まさに見頃である。花が痛んでいないため、白、ピンク、黄色が鮮やかだ。

 不忘山からは、白石方面の広がりを眺めながら、白石スキー場に向かってまっしぐらに下りていく。ここの登山道にもたくさんの花が咲いていた。

続きを読む

フォトギャラリー:81枚

すべての写真を見る

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

屏風岳

屏風岳

1,817m

不忘山

不忘山

1,705m

水引入道

水引入道

1,656m

よく似たコース

屏風岳 宮城県

県内最大規模の湿原を訪ねる稜線コース

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
4時間5分
難易度
コース定数
16
不忘山 宮城県

連峰南端に美しく裾野を広げるコニーデ火山

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
4時間20分
難易度
コース定数
20
屏風岳 宮城県

刈田峠から屏風岳、不忘山へ南蔵王縦走 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
5時間15分
難易度
コース定数
18
登山計画を立てる