行程・コース
天候
ほぼ晴れときどき曇り、夕方雷雨
登山口へのアクセス
バス
その他:
JR小海線八千穂駅より千曲バス麦草峠行き(無雪期土休日のみ運行)
八千穂駅前にレストランと日本画の奥村土牛美術館があり、時間調整も苦にならない。但しコンビニと駅に飲料自動販売機はないうえ、バス停白駒池入口にも自販機はないため、山小屋まで飲料は手に入らないことに留意してください。
この登山記録の行程
【1日目】
白駒池入口(15:10)・・・白駒池分岐(15:25)[休憩 5分]・・・白駒荘(15:30)
【2日目】
白駒荘(07:50)・・・白駒池南岸(08:00)[休憩 5分]・・・にゅう(10:36)[休憩 25分]・・・にゅう分岐(12:22)[休憩 10分]・・・中山峠(12:55)[休憩 5分]・・・黒百合平(13:05)
【3日目】
黒百合平(09:05)・・・中山峠(09:12)[休憩 5分]・・・東天狗(11:20)[休憩 45分]・・・根石岳(12:41)[休憩 5分]・・・箕冠山(13:08)
【4日目】
箕冠山(06:55)・・・夏沢峠(07:40)[休憩 18分]・・・本沢温泉(08:58)[休憩 32分]・・・みどり池分岐(09:40)[休憩 3分]・・・中山峠分岐(11:03)[休憩 2分]・・・みどり池(11:10)[休憩 64分]・・・こまどり沢(12:41)[休憩 4分]・・・みどり池入口(13:58)[休憩 12分]・・・稲子湯(14:25)[休憩 95分]
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
梅雨明けの遅れと台風の遠い影響による午後の雷雨、新型コロナウイルスによる自衛的抑制行動の登山という、例年とは違う夏山となった。とくに山小屋での過ごし方は顕著で、できる限り静かな会話を最低限に、大部屋も個別化対策された山小屋では手指消毒しながら過ごすという、人との関わりを遠慮がちにしなければならないことが多くあった。しかし山の風や湧き立つ雲、朝日と沈む夕日、森のかおりと生き生きした苔やキノコ、高山で生きる花の姿には、いつもと同じに迎えられて山を楽しむことが出来た。だが全てが自己責任である厳しい条件を受けるため、下山後の生活にも慎重さが求められていることを念頭に置かなければならない。
一日目;一度火災で焼失した白駒荘は復活し、再び山を訪れる人のための宿として機能しており安心した。自家栽培の野菜や県産食材の料理を愉しむ。石けん・シャンプーは使えないが、男女別風呂があり、さっぱりと汗を流すことができます。今回はチェックインが遅かったことからケーキセットなど喫茶利用が出来なかったことが残念であった。家族総出で皆で盛り上げる姿、あと2年後に100年を迎える歴史のある山小屋としての責任感が感じられた。
二日目;前日夕方の雷雨により木道と大きな石や巨木の根が濡れていたことから、白駒湿原からニュウまでのあいだで思いのほか時間を要した。黒百合ヒュッテでは予想を超えてテント場の人数が多く、昼過ぎ到着でも良い場所はすでに埋まっていた。テン場については事前予約ではなく当日受付で、テントに番号札を付けておくことと翌日は受付の箱に返却することになっている。テン泊者向けの水は玄関風除室にタンクが設置され、いつでも汲んでよいことになっている。トイレの利用に関しては、立ち寄り利用者は1回200円だが、テン泊・宿泊者は宿泊料に含まれる。軽食利用は15時までとなっていたので、急ぎ昼抜き空腹の対処でコケモモケーキとビーフシチューで落ち着く。今度もやっぱり美味しい。夜は雷雨で、テント内は若干の結露発生をみる。しかしそれ以上に困ったのは、テント本体とフライの隙間に入って出られなくなったハエがブンブンとあまりにウルサく気になったことであった。
三日目;ヒュッテより中山峠を経由して東天狗岳へ上がる。この区間では灌木帯あり、ハイマツ帯あり、岩稜ありと変化に富んでおり楽しかった。両手両足3点支持も必要な場面もさることながら、岩にペンキのマークのない箇所もありルートこそ見定めつつ登るのだが、霧や雨で岩が濡れていたり暗かったりすると、岩の色の判別が出来ずルートを見間違うだろうと思われる場所もあった。また、天狗の奥庭経由の道と合流するまでは崩落迂回箇所があり、灌木帯に入る場所は踏み跡が浅く、赤テープを探しながら歩く必要もあった。山頂からは花も多く、見つけながら下ると楽しいがザレ場が多いため時間を要した。この日宿泊の根石岳山荘では、大部屋に衝立を置きコロナ対策をしていた。展望風呂は至福の時間であったことや、食事も研究を重ねていることがわかる。揚げ物の苦手な妻が、軽く揚がっていて美味しいトンカツと喜んでいたくらいであった。味噌汁や魚の味噌煮も美味しく、小屋番の努力に拍手を送りたい。味噌は先輩から引き継がれている自家製とのこと。夜間は発電を止めるため、廊下を含め灯りはない。
四日目;根石岳から箕冠山・夏沢峠・本沢温泉・みどり池経由で下山する、行程中で最も距離をかせぐ1日です。途中夏沢峠で山びこ荘のトイレ借用。ヒュッテ夏沢は休館であり、山びこ荘も事前申し込みで定員減、食事提供なしと出入口に掲示されていた。夏沢峠~本沢区間はやや急なつづら折もあるが難しい箇所はなかった。むしろ昨年の台風による倒木が多い本沢温泉~みどり池区間において、赤ロープを見逃さないで歩かなければならない箇所があったことから注意が必要であった。写真を参考にしていただきたく思う。みどり池増水のため、しらびそ小屋には迂回区間がある。またコロナ対策で、月・木曜は宿泊・テン場とも受け入れをしないため注意が必要である。軽食はケーキセットやマフィンなどあるが、蕎麦やカレーライスなどは休んでいる。当日も、次から次へとリスがよく顔を出していた。ここから「みどり池入口」バス停までは1時間30分もあれば歩ける距離ではあるが、滑りやすい石や木道にエネルギーを使いすぎたせいか疲労感を抱えての下り道となり時間がかかった。そのため乗車予定バスを変更して稲子湯まで行き、日帰り温泉に入浴してから小海行きバスに乗ることとしたものの、バス乗車時は雷雨のため旅館玄関からバスまでは雨具を着込んでの乗車となった。なお、温泉は冷鉱泉で、熱い湯が循環している浴槽に源泉である冷鉱泉を流してぬるくして入浴する方法である。二酸化炭素硫黄泉というものらしいが、確かに炭酸水の味で硫黄硫化水素臭のあるものでよい温泉であった。
総じて妻の足腰を留意し、上りに岩稜歩きが入り、苔むした大岩のぼりとキツめの内容で、下りは比較的無理なく歩けるルートをとった。確かに逆コースでは妻の歩行に負担が大きいと納得できるルートであり、時間を使い花や苔・キノコや樹木を愛でながら歩く人にはよいルートであったと思う。
フォトギャラリー:94枚
装備・携行品
アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | 修理用具 | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | 非常食 | 行動食 |
トレッキングポール | GPS機器 | ストーブ | 燃料 | カップ | カトラリー |
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