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谷川岳馬蹄形縦走

谷川岳( 上信越)

パーティ: 1人 (VAN さん )

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行程・コース

天候

1日目:午前ガス一時晴れ。午後曇り夕方よりガス。北東の風。2日目:未明晴れ。午前ガスのち晴れ。午後晴れ時々曇り。北西の風。

利用した登山口

土合口  

登山口へのアクセス

電車
その他: 往路:JR土合駅下車。
復路:関越交通バス 谷川岳ロープウェイBS〜水上温泉BS

この登山記録の行程

【1日目】
土合橋(04:26)・・・松ノ木沢ノ頭(06:29)・・・白毛門(07:22)[休憩 23分]・・・笠ヶ岳(08:50)[休憩 19分]・・・朝日岳(10:26)[休憩 30分]・・・ジャンクションピーク(11:19)・・・清水峠(13:00)[休憩 10分]・・・七ツ小屋山(14:16)[休憩 10分]・・・分岐(15:06)・・・蓬ヒュッテ(15:18)

【2日目】
蓬ヒュッテ(05:10)・・・武能岳(06:07)[休憩 8分]・・・茂倉岳(07:57)[休憩 28分]・・・一ノ倉岳(08:44)[休憩 10分]・・・オキの耳(09:55)[休憩 3分]・・・トマの耳(10:11)[休憩 4分]・・・谷川岳肩ノ小屋(10:20)[休憩 30分]・・・ガレ沢のコル(11:54)・・・土合口(14:00)

コース

総距離
約23.3km
累積標高差
上り約3,162m
下り約3,105m
コースタイム
標準17時間35
自己16時間47
倍率0.95

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

紅葉は稜線付近で始まったところ。見頃は来週(10月4日〜)か。


コース概況
土合橋〜白毛門:木の根の多い樹林帯の急登。下りで使うにしてもウンザリしそう。山頂手前、岩場、クサリ場あり。
白毛門〜蓬峠:危険個所特になし。朝日岳周辺にホソバヒナウスユキソウの群生あり。ジャンクションピークから巻機山へのバリエーションルートは藪深くほぼ獣道。
蓬ヒュッテ:テント泊代(トイレ使用料として)500円。ただしトイレは20時〜翌朝4時までの利用はご遠慮願いたいとのこと。水場は土樽方面の登山道を降りると小さい沢がある。往復20分。テント場は草地か土。広さは15張くらいか。
蓬峠〜茂倉岳:急登あり。登山道は刈り払いなく腰まで藪深い個所あり。ゲイター、雨具ズボンなど必要。登山靴の防水対策は万全に。武能岳山頂手前の尾根に、武能沢側に落ちる風化した花崗岩のザレ場が何ヶ所かある。通過は慎重に。
茂倉岳〜谷川岳:危険個所なし。紅葉は西側斜面に多いので、午前中は影になってあまり映えない。昼前以降が良好。
西黒尾根:核心部は岩場の下降。時間をかけて慎重に。黄色いペンキの指導標識があるので従うこと。樹林帯内の登山道は傾斜に緩急あってそれほどキツくない。


今年初めての県境を越えた登山は、一度やってみたかった馬蹄形縦走。とはいえ、ロープウェイを使ってないので「馬蹄形」ではなく実質「周回」である。
コースを時計回りにするか、反時計回りにするかで悩んだ。計画時、土合から谷川岳に安全に直登できるルートは西黒尾根のみ。(現在は田尻尾根、巌剛新道共に通行可能)白毛門のルートも樹林帯で相当傾斜がキツそうだ。
現地の登山指導センターで話を伺って検討した結果、白毛門からの反時計回りで行くことにした。西黒尾根は登りで使ったことがある。下山には向かないルートだが、疲労がたまってる状態で知らない道を下山するよりも、知った道を下山するほうがいいと判断した。計画書は2プラン用意しており、反時計回りの方を提出した。
関越交通バスはSuicaが使えるようになった。谷川ベースプラザのおみやげ売り場もSuicaで支払いできる。
下山後は水上温泉ふれあい交流館で汗を流す。600円。その後水上駅前で食事しようと思っていたが、平日のせいなのか、ロープウェイ運休のせいなのか、土産物屋も食堂も、17時前にもかかわらずすべてシャッターが下りていた。しかたなく1時間早く帰路についた。

反省点
・体力限界ギリギリの山行だった。
最後の西黒尾根の樹林帯では足元がおぼつかず普段は使わないトレッキングポール を使用して乗り切った。日々トレーニングを積んでいたつもりだったが、今年は山行回数が少なく山慣れしてなかった。新しい登山靴にまだ慣れていないのも疲労が嵩んだ一因かもしれない。

・食糧が1食分足りなかった。
1日目の夕食時に2日目朝食分の尾西のご飯が足りないことに気付く。酒は忘れないくせに。蓬ヒュッテでカップラーメンを購入、なんとか凌ぐことができた。最後まで何があるかわからないので安易に非常食には手をつけない。宿泊地が清水峠だったら詰んでいた。

・2日目の水計画に失敗した。
2日目出発時の水量が水1.2L。サーモスにコーヒー0.3L。足りなかったら茂倉岳の避難小屋まで降りて給水すればいいと考えた。茂倉岳まで来て、なんとか谷川岳まで持ちそうなので肩の小屋まで行って水を購入しよう、そうすれば小屋にもお金が落ちるしと考え、そのまま行くことに。ところが肩の小屋に行ってみると荷揚げ準備で誰もおらず水も購入できなかった。最後の西黒尾根の下りを水0.3Lで凌ぐことになった。

・スマホ、モバイルバッテリー切れ。
スマホのGPS機能を利用しているが、山行1日目の終わりにスマホ、モバイルバッテリー共にバッテリー切れに。天気予報など最新情報も得られなくなった。プリントアウトしたヤマケイのコースタイム付き地図とコンパスを持っていてよかった。ガスの中でも周りの地形と歩行時間で現在位置を推定できた。

持っていってよかったもの
紙の地図、コンパス
トレッキングポール
携帯ラジオ
ダウンジャケット

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フォトギャラリー:90枚

前日に土合に入る。

登山はすでに始まっている。

新しい施設が建設中。

ロープウェイは運行停止中だが、売店、レストランはやっている。

晴れるかと思ったが予想外の雨。

登山指導センター休憩舎で一泊する。

休憩舎で昼食をとっていたら雨が上がったので、一ノ倉沢出合までハイキングに。

マチガ沢。

一ノ倉沢。

タマゴタケ? 美味しいらしい。

指導センターの水場。

翌朝。土合橋からスタート。

ヘッドライトの明かりを頼りに進む。

夜が開ける。

松ノ木沢ノ頭。山頂標識が見当たらない。

ガスの中を登る。

白毛門。ガスでジジ岩ババ岩もわからない。

登っていると空が明るくなる。雲の上に出た。

笠ヶ岳。

ゴールの谷川岳も雲の上。

大烏帽子小烏帽子。左奥に朝日岳。

笠ヶ岳避難小屋。

振り返って笠ヶ岳。

朝日岳周辺にホソバヒナウスユキソウの群生。今度は花の時期に来たい。

朝日岳。

朝日ヶ原。

天空の庭園。

錦の絨毯。

ジャンクションピーク。

巻機山へのルートは始めの一歩からこれ。

送電線鉄塔の立つ1504mピーク。

1504mピーク通過。

清水峠。

国道291号線の切通し。

白崩避難小屋。

雲が広がる。

大源太山。

猫池(手前)と七ツ小屋山。

遭難者の碑と新しめの供物。

七ツ小屋山。

警察のヘリがパトロール中。

またもやガスの中。

五里霧中のなか蓬ヒュッテに到着。

水場まで往復20分。

ビール1本600円。豪遊。

夜中、やけに明るくて目が覚める。

蓬ヒュッテで買ったカップラーメン(500円)で朝食。

ガスの中出発。

蓬峠〜茂倉岳間は刈り払いがなく藪が濃い。

武能岳。

空が明るくなる。天候好転の予感。

茂倉岳。

ここからは知った道。

一ノ倉岳。

谷川岳までもう少し。

ノゾキ。

馬蹄形ルートを一望。

奥の院。

オキノ耳。

トマノ耳。今夏の落雷で割れたそうだ。

普段なら多くのハイカーで賑わう肩の小屋周辺も人はまばら。

去年歩いた谷川連峰主脈。

西黒尾根を下降する。

氷河跡。

慎重に下る。

何度も振り返る。

樹林帯に入る。西黒尾根の樹林帯はさほど傾斜はきつくない。

ポールを使って黙々と歩く。体力は限界に近い。

無事下山。ゴール。疲労で感慨にふける余裕もない。

谷川ベースの生ビールは冷たくて本当に美味しかった。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール ストーブ
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 モバイルバッテリー、アルコールジェル、マスク

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登った山

朝日岳

朝日岳

1,945m

白毛門

白毛門

1,720m

茂倉岳

茂倉岳

1,978m

一ノ倉岳

一ノ倉岳

1,974m

谷川岳

谷川岳

1,977m

七ツ小屋山

七ツ小屋山

1,645m

清水峠

清水峠

1,448m

蓬峠

蓬峠

1,529m

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