行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
中房・燕岳登山口(07:45)・・・第2ベンチ(08:48)[休憩 7分]・・・合戦小屋(10:55)[休憩 60分]・・・燕山荘(13:15)[休憩 35分]・・・燕岳(14:23)[休憩 7分]・・・燕山荘(14:55)
【2日目】
燕山荘(05:50)・・・合戦小屋(06:30)[休憩 10分]・・・第2ベンチ(07:50)[休憩 5分]・・・中房・燕岳登山口(08:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
災害クラスの雨の可能性があるなら、諦めるしかないと思っていた、今季三度目の燕岳です。
嬉しいことに、週の半ば頃から天気予報は次第に良い方向へと変わり、10日・土曜日の朝、早起きして向かった第1駐車場は、午前7時過ぎでほぼ満車の状態になりました。
やはり、これからの本格シーズンは、前泊もしくはバス利用などを考えた方がいいかもしれません。
燕岳は、今季始めに「(比較的軽い)高山病」、二度目の時は腹痛に苦しみ、「酸欠」や「目眩」なども…。
このままだったら、今年はこれ以上高いお山には登れないかもしれないと、かなりナーバスになっていましたが、三度目となった今回は、安曇野の青い空に大いに励まされたように思います。
いつものように、第二ベンチまでは順調。 休憩と水分補給に気をつけながら、大汗かいて歩きました。
しかし、第三ベンチから先で、今回もまたほんの少しお腹が痛くなってきた…。
前回は、それをそのまま我慢して、かなり辛くなってきた頃にどんどん呼吸が乱れ、次第に酸欠状態のような、気分的にはパニックに近いような状況になってしまったのでした。
今回は、我慢せずにすぐに服薬(詳細は後述しようと思います)。
一年以上ものマスク生活で、心肺が万全でないことも間違いなさそうなので、歩くスピードは控えめに。
合戦小屋でも十分に休息をとった結果、そこから先は順調に進むことが出来た気がします。
燕山荘から山頂までの往復も、先週はグルグル目が回る感じで、ザレた坂道にじっと立っていることさえ難しかったのですが、今回は、全く問題なし!で、楽しく歩くことが出来ました。
梅雨明けを前に、心身ともに少しずつ準備が整っていく感じがするのは、嬉しい限り…!
あ、…でも、問題は寧ろ懐具合…の方かも…?
実は、今シーズンの小屋の予約は、全て夫がしてくれています。 この、三週連続の燕山荘もそうです。
「〇日の燕山荘とれたよ」 「…え…?」 「あ?嫌だった?…じゃ、やめとく??」
……いや、…嫌ってことはないんですけど………
夏山予算は、冬の間に頑張って貯めてはありますけど…そんなにポンポン使っていいんだろうか?と、やはり、そこは不安になります。 …かといって、今の私にテン泊提案の自信はありません。
初日の天気は、曇り時々晴れ一時雨、のち本降りの雨…といった感じで、めまぐるしく変化しました。
合戦尾根の登りでは、前日までの雨が足下にも草木にもしっかり残り、それでいて時折日差しがあり、夏空がのぞき、湿度は高めなのだけど、不意に冷たい風が吹く瞬間もある。
また、午後の森林限界から上では、冷たく強い風に手が凍えたかと思うと、雲間から夏の日差しが射るように照りつけ、足下の花崗岩の白さもあって目がくらむような真夏の感覚です。
そういう瞬間は、ああ、やっぱり、ここは北アルプスの一角なんだな…と、実感させられます。
初日、夕方から夜にかけては、やや強い雨となりましたが、夜明け前には止んだようです。
翌朝、燕山荘からの出発時は、視界もきかない濃い霧の中。
それでも、最後までレインスーツの出番はなく、途中からはお日様を浴びての下山でした。
温泉でゆっくり汗を流し、地元の方に教えていただいた美味しいお蕎麦屋さんに立ち寄って、私たちとしてはいつもよりのんびりの帰り道でしたが、大きな渋滞にも遭わず、家に帰り着いた頃に雷鳴が聞こえ始める…という、絶妙なタイミングの締め括りとなりました。
雷と土砂降りの雨音を聞きながら洗濯機をまわしつつ、自宅で、ささやかなお疲れ会。
当分、外食も中食も予算はかけられませんが……日々の色んな怒りや疑問や悔しさの分も含めて、ありったけのエネルギーを、お山に注ぎたい!と、今改めて強く思っています。
■個人差はあるでしょうが、加齢による「高度」への不適応と思われる体調変化について。
※いつもながら誠に申し訳ないのですが…また、トイレ的な話を含め、書かせていただきます。
先週、第三ベンチより上で段々お腹が痛くなり、「お腹こわしたかも?」と思いました。
合戦小屋にはトイレがあるけど、それまでもつかな…?という焦りも少々。
大きな段差を登れば、お腹にもぐっと力が入る感じなので、痛みとともに色んな我慢を強いられる状態になり、それで次第に呼吸のコントロールがきかなくなり、半ばパニックとなりました。
合戦小屋に着いて、服用したのは「トメダイン」という小さなフィルム状の下痢止めの薬。
軽くて小さく、持ち歩きに便利なので、お山ではもっぱらこのお薬に頼っています。
効き方には個人差があるかもしれませんが、私の場合は、かなり即効性があるように感じられ、服薬後は痛みなどに悩まされることもなく歩けるようになります。
ただ、腸の動きが止まってしまうので、多用は禁物。 効き目の持続は3~5時間位でしょうか。
縦走の時なども、次の目的地まで十分にたどり着ける余裕が出てくるので、助かっています。
今回は、この「トメダイン」を、迷わず直ぐに服用し、その後は痛みもなくなりました。
…しかし、前回の時もそうだったのですが、実際は「下痢」というのでもなかったような…
また、同様のことは、昨秋のパノラマ銀座の3日目の朝、常念岳への登りでもあったのです。
あと少しで山頂というときに、お腹が痛くなり始め、「一旦、小屋に戻ろうか?」と、迷う状況があり、そのときにやはり、この薬を服用して、何とか持ちこたえました。
今になって、ふと思うのは、一定以上の高所で「お腹が痛くなる」…体質?
あるいは、過敏性腸症候群のような状態になりやすい?…のかもしれません。
標高が高くなるにつれ、「おなら」が出やすくなるという話もよく聞きますし、同様に腸が異常に活動したり、痛みを引き起こしたりすることもあるのかな?という気もします。
…だとすると、過剰にビビって、気分的に強度のストレスに陥らないように気をつけるべき…?
そんなことを考えました。 いずれにしても、若い頃には感じなかったことではあります…。
「快食、快眠、快〇、スタミナがあって、手足が直ぐに冷たくならなくて、心身ともにタフであること」は、安全なお山歩きに必要なことだと、再度しっかり自分に言い聞かせて…。
梅雨明け間近のこの時期に、とりあえずどこも痛くならずに帰ってこられたことに感謝。
次の週末も、その後の連休も、しっかり歩くぞ!と思っています。
フォトギャラリー:25枚
先週も先々週も見た、同じ場所のギンリョウソウ。
青空が見える瞬間が、何度もありました。
コマクサもどんどん咲いています。
クモマスミレ…なのかな?
翌朝は、こんな感じで視界なし。
コバイケイソウは、「無線連絡し合って」いるそうで…
咲く年は、全国で咲くのだそう。
しっかり咲いて、綺麗ね。
ありがとう。 おかげで少し不安が消えました。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー | |||||
【その他】 携帯トイレ、予備マスク類、除菌グッズ、ゴミ用チャック付ポリ袋、座布団、顔汗シート、日焼け止、体温計、インナーシーツ |