行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
七倉山荘(04:50)・・・船窪小屋(10:55)
【2日目】
船窪小屋(05:25)・・・船窪乗越(06:00)[休憩 5分]・・・船窪谷(06:48)[休憩 22分]・・・南沢出合(09:17)[休憩 5分]・・・平ノ渡場(10:03)[休憩 47分]・・・奥黒部ヒュッテ(12:37)
【3日目】
奥黒部ヒュッテ(04:00)・・・2/8標識・・・4/8標識・・・6/8標識・・・赤牛岳(11:07)[休憩 5分]・・・温泉沢ノ頭(14:02)[休憩 28分]・・・水晶岳(黒岳)(15:25)・・・水晶小屋(16:02)
【4日目】
水晶小屋(04:25)・・・東沢乗越(05:05)・・・竹村新道分岐(06:18)[休憩 7分]・・・南真砂岳(07:17)[休憩 13分]・・・湯俣岳(08:48)[休憩 7分]・・・槍見石展望台(10:13)[休憩 5分]・・・湯俣温泉晴嵐荘(10:35)[休憩 55分]・・・高瀬ダム(13:45)・・・七倉山荘(14:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
【1日目】
・七倉の駐車場で仮眠の後、軽食を摂り5時前に出発。山ノ神トンネル入口を右に登山道に入る。登山道は最初から急登、体慣らしの為にゆっくりと登る。いつもよりコンディションが良く、足取りも軽かったが、息の抜けぬ急登に途中からペースダウン。天狗ノ庭に着く頃にはかなりバテバテ…。しかし、天気も良く大景観に気分上々。憧れの船窪小屋にはコースタイム通りの約6時間で到着した。小屋じまい間近のこの時期は、殆ど登山客も居ずノンビリと大展望を満喫しながら小屋前のベンチで昼食を摂り、夕食までの長い時間をベンチでボーと過ごしたり、七倉岳まで足を延ばしたりして、非日常的な過ごし方をした。ランプの灯るこの小屋は1年前に主人の松澤氏が亡くなっており、名物女将も高齢で今年は主人の1周忌供養でヘリコプターで夏に小屋を訪れたそうだ。本当は主人が元気なうちにこの小屋に泊まりたかったなあ…。結局この夜は私の他に客は1名のみ、後は小屋番と小屋じまいの応援のおじさんの計4名であり静かな夜を過ごせた。
【2日目】
・この日は奥黒部ヒュッテまでの行程なので珍しく山小屋の朝食を摂り、船窪小屋名物の小屋番の鐘による見送りを受け5時半頃の出発となった。船窪乗越から針ノ木谷出合までは一部ブッシュが多い箇所もあったが迷わず、小屋から1時間20分程度で針ノ木谷に下りることが出来た。ここからが今回の一番心配していた針ノ木谷の渡渉が連続するコースだ。ウォーターシューズに履き替え出発するが最初の渡渉地点からコースが分からず適当なところで渡渉した。その後、適度にあるピンクテープを探しながら進む。所々ブッシュが密生している箇所もあったが、何とかピンクテープを探し当てては進んだ。しかし出会いから約1時間弱進んで谷から離れたガレ場でコースを見失い、あらぬ方向に進んでしまったが、GPSで場所を確認しコースに戻ることが出来た。その後は何度も谷の渡渉を繰り返したが迷うことなく順調なペースで歩くことが出来た。谷の水も気持ちよい冷たさで、バシャバシャと楽しみながら歩け、平ノ渡場には予定より2時間半も短縮することが出来た。この場所で昼食タイムをゆっくりと50分かけ、奥黒部ヒュッテに向けラストスパート、湖岸沿いのコースも一部改修がされたようで、歩きやすく1時間40分程度で小屋に着くことが出来た。12時半過ぎには到着できたのでノンビリと小屋のTVをビール片手に見たり、小屋番が早々に沸かしてくれた風呂に入ることが出来た。この日の泊り客は私の他は読売新道を下ってきた2名のみで、部屋も1人1部屋与えられ、個室状態であった。この日の天気は曇り時々晴れで予想より天気は良かった。
【3日目】
・この日は今回のクライマックス、読売新道からの赤牛岳登頂だ。水晶小屋までの約11時間弱のロングコースの為、早朝4時に小屋を出発。しかし、最初から雨降り、読売新道の急登を黙々と進むしかなかった。途中からの天候回復を信じて…。明るくなってからは時々小雨になり烏帽子小屋も見え期待させたが、森林限界を過ぎた辺りからはホワイトアウトと強風が吹き、久しぶりに体験する最悪のコンデションとなった。流石に9月末ともなると寒さも半端なく、消耗が激しく歩くペースも落ちてしまい、漸くたどり着いた憧れの赤牛岳山頂には予定より30分多く時間がかかってしまった。山頂も完全なホワイトアウト状態で、じっとしているだけで体温を奪われるため、ほんの5分で出発し水晶岳に向う。途中、風を避けられる場所で30分程昼食タイムをとり体力の回復を図り、本来なら天空の稜線歩きを期待していた水晶岳までのコースを寒さで震えながら黙々と歩いた。漸く到着した水晶岳の山頂もホワイトアウトで寒いだけなので休憩せずそのまま進み、水晶小屋には予定より1時間遅れの午後4時に到着した。流石に疲れ果て、小屋の名物である夕食のジビエカレーもなかなか喉に通らなかった。しかし、人気の山小屋らしく多くの登山客が宿泊しており一緒に山の話しで盛り上がり、久しぶりに充実した時を過ごした。
【最終日】
・この日も七倉まで予定コースタイム12時間半のロングコースなので朝は4時半に出発。東沢乗越までヘツデン頼りに一気に下る。天気は前日と打って変わって快晴!こんな日に下山とは…、と恨めしく思う。足取りも軽く、100高山最後の目標であった南真砂岳には朝日輝く午前7時17分に到着。たった一人の山頂で目標達成をしみじみと感じる。山を始めて55年、100高山を意識し始めて約20年、限られた休暇と小遣いの中、年2.3回の山行で少しずつ制覇し漸く目標達成した。15分程の山頂滞在で360度の展望を満喫し、湯俣温泉へと紅葉の始まった尾根道を一気に下る。槍見石展望台で最後の槍ヶ岳を見納めし、湯俣温泉晴嵐荘には10時13分に到着。予定より1時間40分短縮できた。晴嵐荘で約1時間昼食タイム、時間があれば噴湯丘の見学をしたいところだが、七倉まではまだ先が長いので11時半に出発、高瀬ダムへの湖岸道を黙々と歩き、2時間強でダムに到着。タクシーは使わずにそのまま約1時間かけマイカーのある七倉に午後2時50分に到着、七倉山荘で日帰り温泉に入ってから自宅までの長い帰路についた。
フォトギャラリー:74枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 | コンパス |
ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 |
健康保険証 | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 |
テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 | ライター | カップ |
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