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360°ブルースカイの仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳 (2022.09.30 - 10.02)

仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、栗沢山( 南アルプス)

パーティ: 1人 (まき さん )

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行程・コース

天候

1日目:曇り、2日目:快晴、3日目:晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 仙流荘までマイカー、駐車場に停め(5日間まで¥1000)、南アルプス林道バスに乗る。手荷物を2つ分の支払いをしたため、下り時は2席分を割り当ててもらえた。

この登山記録の行程

【1日目】
長衛小屋(11:50)・・・栗沢山(13:05)[休憩 10分]・・・長衛小屋(14:20)

【2日目】
長衛小屋(05:50)・・・北沢峠・・・巻き道分岐(06:20)・・・五合目(大滝ノ頭)(07:00)・・・小仙丈ヶ岳(07:55)・・・仙丈ヶ岳(08:40)[休憩 25分]・・・仙丈小屋(09:20)・・・馬の背ヒュッテ(09:55)・・・藪沢小屋・・・五合目(大滝ノ頭)(10:35)・・・巻き道分岐(11:00)・・・北沢峠・・・長衛小屋(11:30)

【3日目】
長衛小屋(05:30)・・・仙水小屋(05:55)・・・仙水峠(06:20)・・・駒津峰(07:25)・・・甲斐駒ヶ岳(08:25)[休憩 20分]・・・駒津峰(09:40)・・・仙水峠(10:20)・・・仙水小屋(10:45)・・・長衛小屋(11:05)

コース

総距離
約22.3km
累積標高差
上り約3,215m
下り約3,215m
コースタイム
標準18時間5
自己12時間50
倍率0.71

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

これほどの晴天に連日恵まれることは滅多にない、そんな南アルプスの2泊だった。
9/30) 金曜日のため、北沢峠までのバスも混雑はなく、時間通りに到着。徒歩10分かからず、長衛小屋のテント場へ。まだ空いていて、好きな場所にテントを出せる。ここはバス停からすぐなので、拠点としてキャンプできるため、普段は削ってしまうようなプチ贅沢品まで持ち込める。
さて、少し甲斐駒ヶ岳に雲がかかっているが、正午なので栗沢山まで足慣らしを兼ねて登る。最初は森の中だが、頂上直下まで森を抜けず、きつい直登だった。途中から見えた甲斐駒ヶ岳はみるみる雲に隠れ、振り返った仙丈ヶ岳も雲に消えた。ひと汗かいて登った2714mの山頂からは、アサヨ峰までの稜線だけが見える。アサヨ峰は諦めて下る。
10/1) 明るくなり始めた5:50に仙丈ヶ岳を目指し、歩き出す。視界がはっきりしているので、長衛小屋からのショートカットのルートもよくわかる。2合目で北沢峠からの道と合流し、整備された尾根を歩く。陽が当たり始めるが、5合目を過ぎた6合目手前まで暫く森が続き、暑さは気にならない。ほとんどがモミなどの針葉樹で、紅葉は見当たらない。そして6合目から急に視界が広がる。振り返ると甲斐駒ヶ岳、正面は小仙丈ヶ岳、そこまで一気に登る。そして小仙丈ヶ岳からの眺めが圧巻だった。360°のブルースカイ、雲一つない快晴。目指す仙丈ヶ岳と小仙丈沢カールの奥に、南アルプス南部の山々、塩見岳の左に間ノ岳、北岳、奥に富士山と、日本3・2・1が横並び。その左に鳳凰三山、アサヨ峰と栗沢山、白く光る甲斐駒ヶ岳、隣に鋸岳、奥に八ヶ岳、北アルプスも御岳も中央アルプスも。存分に楽しむ。そのままの勢いで仙丈ヶ岳まで、特に危険な個所もなく、途中で雷鳥の親子に遭遇しながら到着。山頂は狭く人も多いが、大仙丈ヶ岳の先の仙塩尾根のアップダウンも明確に見える。そして直下北側は藪沢カール。ここは紅葉が進んでいる。下りは仙丈小屋を経由し、馬の背ヒュッテから藪沢小屋経由で5合目まで。この間は、往路の尾根沿いのカラッとした開放的な風景とは異なり、広葉樹が混ざり紅葉も垣間見れ、沢もあり、初夏は高山植物も豊かと思われるバリエーションに富むルートだった。5合目ではこれから登る人と下る人で混み合っていた。一気に下り、昼前にはテントに到着。早々にビールで乾杯。
10/2) 少し薄暗い5:30に出発し、甲斐駒ヶ岳を目指す。仙水小屋まで、沢ありロープあり、前日の仙丈ヶ岳とはスタートから違う。仙水峠までも圧倒的な露岩帯を、ルートを何となく探して飛び跳ねながら乗り越える。仙水峠で朝日を浴び、甲斐駒ヶ岳と摩利支天の巨大な岩壁を見上げる。峠から暫くは針葉樹の森の中の急登。栗沢山に登っているので、その感覚で登っていける。森林限界を超え、駒津峰が見え、背後には鳳凰三山と北岳、暫くすると富士山も見え始めた。そして駒津峰から正面に圧倒的な甲斐駒ヶ岳。近いがどのようにルートをとるのか、想像がつかない。振り返ると前日登った仙丈ヶ岳。小仙丈ヶ岳からの稜線が美しいカールの外壁を担っているのが良くわかる。一旦下り、登り、下り、鎖場のある岩稜を進み、巨大な六方石を過ぎたところで、直登ルートから離れ、巻き道を進む。傾斜は緩やかだが、ザレているので、足が取られる。滑らないように一歩ずつ進む。摩利支天との分岐を過ぎ、砂場のようなザレ場を過ぎ、ようやく登頂。甲斐駒ヶ岳の山頂は、仙丈ケ岳と異なり思ったより広く、そのため、一点から360°見ることはできないが、前日同様にブルースカイの下での眺めは圧巻だ。甲府盆地と八ヶ岳が近い。日本3・2・1の並びは同じだが、バランスは小仙丈ヶ岳からが一番良かった。下りはザレ場で転ばないよう、慎重に進む。鎖場のあたりで登りと下りで渋滞する。登りは太陽の向きで陽がささなかった駒津峰からの下りは、昼近くなると陽が当たり、この時間の登りには辛そうだ。仙水峠からの露岩はケルンを目当てに道を失わないよう歩き、仙水小屋で冷たい水を一気飲みし、この日も昼前にテントに到着。
テントをたたんで、北沢峠へ。この週末は天候に恵まれたため、バスはピストン操業状態で、定時ではないバスに乗ることが出来、昼過ぎには仙流荘まで下りることが出来た。
帰りの道中、伊那から見上げた仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳は、一点の雲もなく、輝き続けていた。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器
ストーブ 燃料 ライター カップ クッカー

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登った山

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

2,967m

駒津峰

駒津峰

2,752m

栗沢山

栗沢山

2,714m

仙丈ヶ岳

仙丈ヶ岳

3,033m

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