行程・コース
天候
1日目:曇り、2日目:快晴、3日目:晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
仙流荘までマイカー、駐車場に停め(5日間まで¥1000)、南アルプス林道バスに乗る。手荷物を2つ分の支払いをしたため、下り時は2席分を割り当ててもらえた。
この登山記録の行程
【1日目】
長衛小屋(11:50)・・・栗沢山(13:05)[休憩 10分]・・・長衛小屋(14:20)
【2日目】
長衛小屋(05:50)・・・北沢峠・・・巻き道分岐(06:20)・・・五合目(大滝ノ頭)(07:00)・・・小仙丈ヶ岳(07:55)・・・仙丈ヶ岳(08:40)[休憩 25分]・・・仙丈小屋(09:20)・・・馬の背ヒュッテ(09:55)・・・藪沢小屋・・・五合目(大滝ノ頭)(10:35)・・・巻き道分岐(11:00)・・・北沢峠・・・長衛小屋(11:30)
【3日目】
長衛小屋(05:30)・・・仙水小屋(05:55)・・・仙水峠(06:20)・・・駒津峰(07:25)・・・甲斐駒ヶ岳(08:25)[休憩 20分]・・・駒津峰(09:40)・・・仙水峠(10:20)・・・仙水小屋(10:45)・・・長衛小屋(11:05)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
これほどの晴天に連日恵まれることは滅多にない、そんな南アルプスの2泊だった。
9/30) 金曜日のため、北沢峠までのバスも混雑はなく、時間通りに到着。徒歩10分かからず、長衛小屋のテント場へ。まだ空いていて、好きな場所にテントを出せる。ここはバス停からすぐなので、拠点としてキャンプできるため、普段は削ってしまうようなプチ贅沢品まで持ち込める。
さて、少し甲斐駒ヶ岳に雲がかかっているが、正午なので栗沢山まで足慣らしを兼ねて登る。最初は森の中だが、頂上直下まで森を抜けず、きつい直登だった。途中から見えた甲斐駒ヶ岳はみるみる雲に隠れ、振り返った仙丈ヶ岳も雲に消えた。ひと汗かいて登った2714mの山頂からは、アサヨ峰までの稜線だけが見える。アサヨ峰は諦めて下る。
10/1) 明るくなり始めた5:50に仙丈ヶ岳を目指し、歩き出す。視界がはっきりしているので、長衛小屋からのショートカットのルートもよくわかる。2合目で北沢峠からの道と合流し、整備された尾根を歩く。陽が当たり始めるが、5合目を過ぎた6合目手前まで暫く森が続き、暑さは気にならない。ほとんどがモミなどの針葉樹で、紅葉は見当たらない。そして6合目から急に視界が広がる。振り返ると甲斐駒ヶ岳、正面は小仙丈ヶ岳、そこまで一気に登る。そして小仙丈ヶ岳からの眺めが圧巻だった。360°のブルースカイ、雲一つない快晴。目指す仙丈ヶ岳と小仙丈沢カールの奥に、南アルプス南部の山々、塩見岳の左に間ノ岳、北岳、奥に富士山と、日本3・2・1が横並び。その左に鳳凰三山、アサヨ峰と栗沢山、白く光る甲斐駒ヶ岳、隣に鋸岳、奥に八ヶ岳、北アルプスも御岳も中央アルプスも。存分に楽しむ。そのままの勢いで仙丈ヶ岳まで、特に危険な個所もなく、途中で雷鳥の親子に遭遇しながら到着。山頂は狭く人も多いが、大仙丈ヶ岳の先の仙塩尾根のアップダウンも明確に見える。そして直下北側は藪沢カール。ここは紅葉が進んでいる。下りは仙丈小屋を経由し、馬の背ヒュッテから藪沢小屋経由で5合目まで。この間は、往路の尾根沿いのカラッとした開放的な風景とは異なり、広葉樹が混ざり紅葉も垣間見れ、沢もあり、初夏は高山植物も豊かと思われるバリエーションに富むルートだった。5合目ではこれから登る人と下る人で混み合っていた。一気に下り、昼前にはテントに到着。早々にビールで乾杯。
10/2) 少し薄暗い5:30に出発し、甲斐駒ヶ岳を目指す。仙水小屋まで、沢ありロープあり、前日の仙丈ヶ岳とはスタートから違う。仙水峠までも圧倒的な露岩帯を、ルートを何となく探して飛び跳ねながら乗り越える。仙水峠で朝日を浴び、甲斐駒ヶ岳と摩利支天の巨大な岩壁を見上げる。峠から暫くは針葉樹の森の中の急登。栗沢山に登っているので、その感覚で登っていける。森林限界を超え、駒津峰が見え、背後には鳳凰三山と北岳、暫くすると富士山も見え始めた。そして駒津峰から正面に圧倒的な甲斐駒ヶ岳。近いがどのようにルートをとるのか、想像がつかない。振り返ると前日登った仙丈ヶ岳。小仙丈ヶ岳からの稜線が美しいカールの外壁を担っているのが良くわかる。一旦下り、登り、下り、鎖場のある岩稜を進み、巨大な六方石を過ぎたところで、直登ルートから離れ、巻き道を進む。傾斜は緩やかだが、ザレているので、足が取られる。滑らないように一歩ずつ進む。摩利支天との分岐を過ぎ、砂場のようなザレ場を過ぎ、ようやく登頂。甲斐駒ヶ岳の山頂は、仙丈ケ岳と異なり思ったより広く、そのため、一点から360°見ることはできないが、前日同様にブルースカイの下での眺めは圧巻だ。甲府盆地と八ヶ岳が近い。日本3・2・1の並びは同じだが、バランスは小仙丈ヶ岳からが一番良かった。下りはザレ場で転ばないよう、慎重に進む。鎖場のあたりで登りと下りで渋滞する。登りは太陽の向きで陽がささなかった駒津峰からの下りは、昼近くなると陽が当たり、この時間の登りには辛そうだ。仙水峠からの露岩はケルンを目当てに道を失わないよう歩き、仙水小屋で冷たい水を一気飲みし、この日も昼前にテントに到着。
テントをたたんで、北沢峠へ。この週末は天候に恵まれたため、バスはピストン操業状態で、定時ではないバスに乗ることが出来、昼過ぎには仙流荘まで下りることが出来た。
帰りの道中、伊那から見上げた仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳は、一点の雲もなく、輝き続けていた。
フォトギャラリー:18枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
| コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| 修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー |
| ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
| ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
みんなのコメント
登った山
関連する登山記録
関連する山岳最新情報
よく似たコース
小仙丈尾根から南アルプスの女王・仙丈ヶ岳に登り、小薮沢コースで大平山荘へ 1泊2日
- 最適日数
- 1泊2日
- コースタイプ
- 周回
- 歩行時間
- 6時間40分
- 難易度
- ★★
- コース定数
- 28






















