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大東岳(新緑・青空・花咲く登山道)2023

大東岳( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 駐車場には7、8台駐車できます。秋保ビジターセンター付近にも数十台止められます。

この登山記録の行程

大東岳裏コース登山口(06:48)・・・五合目への登り口(休憩20分)・・・八合目(休憩10分)・・・大東岳(10:03)休憩10分・・・見晴台(休憩10分)・・・樋の沢避難小屋(11:50)昼食25分・・・梯子滝(13:54)・・・(休憩10分)・・・大東岳裏コース登山口(15:13)

コース

総距離
約13.7km
累積標高差
上り約1,543m
下り約1,544m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■今年最初の本格的な山歩きは、どの山から始めようかとしばらく悩んでいた。候補にしていたのは、寒風山・白髪山、須金岳、大境山で、悩んだものの、結局、例年のように大東岳からスタートすることにした。
■駐車場から杉林を歩いて渡渉点に出会い、ここから沢沿いの道を沢が二手に分かれる辺りまで進む。そこから左の杉林に入ると傾斜が急になり、ブナの森に抜けてしばらく歩くと立石沢である。広い平坦地を横切って沢を渡り、再び杉林の登りを凌いで五合目への登り口に着く。ここからはブナとミズナラの急登をジグザグに登っていく。
■五合目から山頂まではアップダウンのある稜線上の道を行く。六合目から七合目にかけて、正面に大東岳の頂稜を見ながら進むと残雪が現れたが、今年の残雪は極めて少なく、雪をほとんど踏まずに八合目に着く。ここから「鼻こすり」まで、例年ならばアイゼンをつけて雪の急斜面を登っていくのだが、今年は八合目から十数メートル、雪を歩くだけで、あとは夏道を登るようになった。
■九合目から先には雪があるものの、それもほとんど消えかかっていて、夏道と雪道を交互に進んで山頂に着いた。山頂からは月山、葉山、船形連峰がよく見えている。鳥海山は、肉眼で微かに見えていた。
■山頂から弥吉転ばしまでは、笹藪がうるさく、刈り払いが必要なレベルである。ダケカンバの大木を過ぎるとあたりは雪原になり、雪原を突っ切って夏道に戻った。ここから湿地を抜け、笹藪の繁茂した道を登り降りして展望地に到着した。ここで小休止したが、虫がうるさく付き纏い始める。
■弥吉転ばしからの下りも、すっかり夏道になっていた。いつもは雪で難儀する箇所にも全く雪はない。その代わり、つきまとう虫がどんどん増えてきた。
■下りの急斜面を過ぎ、ブナの矮小林からブナの大木に変わり、カタクリやスミレ、ショウジョウバカマの咲いている道を歩いて、ガクリ沢に着く。この辺りにはまだ雪が残っていて、夏道を覆っていた。周囲のブナ林の緑が濃くなり、キクザキイチゲやニリンソウ、エンゴサクが現れると樋ノ沢避難小屋は近くなる。ここまで、虫の総攻撃に悩まされながら避難小屋に飛び込んだ。
■小屋で昼食を摂り、周囲の沢を探索してから、裏コースを歩いて出発点に戻る。裏コースは一部、小さな崩落があったりするものの、新緑が美しく、虫もまったくいなくなった。スミレが見頃で、スミレサイシン、タチツボスミレ、アオイスミレ、ヒナスミレなどがあちこちに咲いていた。ニリンソウは終盤だが、シラネアオイ、フデリンドウ、イカリソウなど、裏コースは花の種類が本当に豊富で楽しめる。大行沢の渓流の音を聴きながら、いくつかの沢を横切り、滝を見たりして、ゆっくりと歩いた。
■雨滝に着き、滝が落ちる辺りまで登っていくと、動物がいた。こちらには気づいていないようで、一心に水を飲んでいる。タヌキのようだが、ちょっと違う。アナグマだろうか。十数秒後、こちらの気配を察したようで、目が合うと、件の彼は一瞬固まり、その後、脱兎のように逃げていった。
■雨滝から駐車場までは30分ほどである。ここも新緑が美しく、晩春の日差しを浴びながらゆったりと歩いて登山口に戻った。

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装備・携行品

登った山

大東岳

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1,365m

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最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
7時間
難易度
★★
コース定数
30
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