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(小川谷右岸上段道)酉谷山(七跳尾根)ワンデイハイク

小川谷右岸上段道(上段歩道)、鳥居谷、四間小屋尾根、滝谷、下ッ滝、喜右衛門小屋窪、酉谷旧登山道、酉谷山、石橋尾根、七跳尾根、小川谷林道( 関東)

パーティ: 1人 (加藤キーチ(モンターニャ) さん )

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行程・コース

天候

晴れて暑い、昼過ぎまで心地よい風あり。

登山口へのアクセス

バス

この登山記録の行程

(地点名称はおもに吉備人出版の『登山詳細図』から)
.
09:13~小川谷林道ゲートをスタート
09:20~右岸上段道の取り付き
09:47~(co960m付近)~10:01
11:09~鳥居谷左俣~11:14
11:33~四間小屋尾根~11:42
12:22~滝谷左又に降りる
12:41~滝谷本流・下ッ滝に降りる
14:15~喜右衛門小屋窪
14:28~酉谷旧登山道に着地し、右岸上段道を終える~14:38
14:56~コツ谷出合い~15:04
16:08~酉谷山~16:27
17:04~七跳尾根分岐
17:32~犬麦林道に降りる
18:07~小川谷林道崩落地点を通過
18:43~東日原バス停フィニッシュ

コース

総距離
約23.1km
累積標高差
上り約2,460m
下り約2,460m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

【小川谷林道で大きな法面崩落あり】
場所はハンギョウ尾根の水道局の森林管理単軌道格納庫から下流へ200m付近、4枚の写真を参照。検索をかけても記録を探せず、保安柵(バリケード・カラーコーン等)など一切なく、月曜火曜の雨で崩落したのかもしれません。いちおう乗り越せましたが落ち着いておらずガラガラ、通過要注意。
奥多摩駅の交番には届け出済です。
【「歩行者を含む通行止め」になりました】
5月18日水道局
https://www.mizufuru.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/info/2304cedb25f28017915ac9f2228b0126.pdf
5月19日東京都
https://twitter.com/tochokankyo/status/1659514337185218562?s=20
.
///////以下本文///////
.
10日前に時間切れで引き上げた右岸上段道の「四間小屋尾根から先」を歩きとおし、途中径路の不明を解き明かしたかった。靴ズレをおこしながら酉谷山に這い上がることはできたが、滝谷本流を渡ったあとのルート不明個所は不明のままで終わってしまった。
ルートは短いが、難しく危険が多い。北ア・ジャンダルム周回や秩父・辺見尾根と比較すると、同等の難易度に感じる。しかしなにしろ記録がない※。馬ノ背の通過はシーズン中なら日に3ケタを超すのだろう「みんなが歩いている」安心感がある。人影薄い辺見尾根でも記録をあたれば「難所と通過のしかた」を事前に予習できる。記録・情報なしの難場を手探りで通過するのは骨が折れた。その程度の力量だということだ。
概略は本文を、詳細は写真のキャプションを参照。
/前回5月6日の記録は以下/
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=266840
.
〇 四間小屋尾根まで
鈴坂窪手前の桟道が落ちた窪は高巻くが、サインなく踏み跡もさほど明瞭ではない。鳥居谷左俣手前では下り(前回)・上り(今回)ともにしばらく迷った。山慣れたハイカー向けの道だと思う。
.
〇 四間小屋尾根から先
繰り返すが高度感のある難所が続き危険が多い。参考程度に眺めていただきたい。
以下備忘録として。
最後の小尾根から左又(二ノ沢とも)に降りるルートを誤った。前回明瞭だった踏み跡を特定できずに手がかりの中途半端な斜面を降る。次回は選択しないこと。左又の両岸にわたる倒木の「上」に降りる踏み跡が安全だし正しいと思われる。
左又から本流の下ッ滝の頭に至るまでは、比較すれば迷う場所はない。
下ッ滝の頭を渡って崖上を馬蹄形にまわりこむ踏み跡も、高度感はあるがたどりやすい。
崖の上の馬蹄形を終えて乗越す小尾根からのルート取りが難しい。大石とノッポ岩の尾根。これも前回明瞭だと記憶する踏み跡を探せず、強引に降り、地形図でわかるはっきりした「水流のない窪」に降りる。大石とノッポ岩から標高を下げ、大きくまわりこんで窪に降りるルートがないか確認すること。
最後は長倒木の窪を降ってからの登り返し。踏み跡は急斜面でほぼ途切れ、そのとき上に踏み跡がある。無理やり上がったが危険、上方の踏み跡に至るルートが未解明。
左又手前から旧酉谷登山道に降りるまでチェーンスパイクを着用。
.
【動画】滝谷本流に降りて。
上流の両門ノ滝→太い木の根の横がこの先の進路→(移動して)下ッ滝の落ち口から下方→太い木の根の先に続く絶壁上の馬蹄形ルートを遠望→下ッ滝に至る狭いバンド状を振り返る/
https://youtube.com/shorts/y_NPKy5nNE8?feature=share
.
● エピローグ
林道の取り付きから歩き始めてすぐに左カカトに違和感があり、朝食をとった地点・鳥居谷付近・左又手前でスパイクをつけるとき、3回靴下を脱ぎ履きなおし慎重にシューズを履いたつもりだ。なのに靴ズレをおこしてしまう。酉谷に降り、歩行ピッチを上げようとしてからが辛かった。時間がおしていたので縦走路と七跳尾根は小走り、小川谷林道に降りてからは痛みで走れなくなった。ごまかして脚を動かしたせいか左足にふだん感じない筋肉の重さが残る。久しぶりに足を通した靴下に、変な癖がついているのかもしれない。
.
20230617追記・メモ
首筋をダニに刺された。虫除けネットをかぶっていたが、食事後にかぶりなおしたときにきちんと下ろさずスキマができていたらしい。そこをやられた。
しばらくダニとは気づかず、一週間たってもしこりが残るので皮膚科へ。刺しているあいだに死んでしまったらしく、血を吸って大きくならなかったので気づかなかったらしい。「珍しいケース」とドクター。血液検査の結果はすべてマイナスで感染症の心配なし、ひと安心。
.
※毎回書きますが他の記録をきちんと当たれていない。該当する先行記録があれば、ぜひお知らせください。
.
(20230521 本文・キャプションともに了)

続きを読む

フォトギャラリー:78枚

0-1.
崩落地点を赤マークで示す。

0-2.
崩落地上方。もとの風景を覚えていないが、上部に残る擁壁の「部分」からすると擁壁が崩落したか?

0-3.
写真中央に林道脇の擁壁が残り、規模の大きさがわかる。崖っぷちまでガラで一杯。

0-4.
乗り越えて通過後に振り返る。

1.
奥多摩駅にて。
ググっても詳細が出てこない謎なイベント。掲示場所も貼りかたもやる気がまったく感じられない。

2.
平日だから08時10分のバスは鍾乳洞まで。

3.
お「おはようオルソくん。きょうもややこしいハイキングでスタート前からほぼ終バス確定だ。きみの任務だがマリア様とのコンタクトの確保と、いざってときは藁一本でもすがる。ヤブに引っ掛かっても当局はいっさい関知しないからな。質問ある?」
オ「……」

4.
小川谷右岸の上段道・下段道への取り付き。

5.
尾根に上がって分岐を左へ。右は下段道。

6.
お腹が空いていきなり朝食休憩。

7.
この地点、左上へ折り返すはっきりした道あり。もしかしてタワ尾根に上がる仕事道はこっちがメインかも。神社から上がる道は急な登りが続くので。以上は推測。

8.
金袋山(P1325)に上がる尾根のようだ。

9.
4月29日に無理やり横断した小窪に着く。鈴坂窪のいっぽん手前。
きょうはきちんと巻くことにし(笑、

10.
バックして薄い踏み跡をたどる。

11.
サインなし、踏み跡が明瞭なわけでもない。山慣れたハイカーむけの径路だと思う。

12.
上段道に降りて鈴坂窪。

13.
撮影地点の背後は岩壁、下を振り返って。窪状を九十九に上がる珍しいルートのとりかたをしている。

14.

15.
材木小屋尾根。

16.
辺りの雰囲気は好み。

17.
鳥居谷左俣手前のこのあたりは苦手。サインはあるがわかりにくく、4月29日に逆向きに歩いたときはいっとき迷った。

18.
写真の左から来て右の小尾根に上がるのだが高度を間違え、今回も迷う。やはり苦手。

19.
細い流れの鳥居谷左俣に着く。一服休憩。

20.
四間小屋窪。

21.
鳥居谷の出合いから四間小屋尾根のP1388に至る尾根。

22.
四間小屋尾根に着く。食べて一服。

23.
四間小屋尾根を離れると踏み跡は薄くなる。

24.
とても雰囲気が良い。斜面を見上げて。

25.
滝谷の左又まで100m、サインもなくなる。

26.
滝谷左又手前の小尾根からのルート取りで迷う。

27.
ここを降りたが、

28.
(同じく、振り返って)

29.
左又の両岸にまたがる倒木の「下」に降りてしまう。

30.
備忘録的1枚。小尾根のもう少し上の踏み跡を探して倒木の「上」に降りるほうが正しいと思う。

31.
倒木の「上」に左又対岸の踏み跡。

32.
くぐり、

33.
踏み越え、

34.
2本のトラロープ地点で高度を微調整し、

35.
滝谷本流の下ッ滝20mの落ち口にでる。
滝の頭を渡るルートはドラマティック、むかしむかし祖母山〜傾山の縦走路で出会って以来。

36.
おなじ場所から対岸を眺める。崖っぷちの上に径路が続く。

37.
本流に降り、上流の両門ノ滝6mを2倍ズームで。

38.
本流対岸の小尾根に上がり、やや高度を上げ、

39.
馬蹄形の崖の反対側に回りこむ。写真右上の斜めの木の下に踏み跡が見える。

40.
このとおり。

41.
馬蹄形をたどりながら下ッ滝を眺める。

42.
次の小尾根でルートを失う。尾根で高度を上げるのか下げるのかわからず、何回かトラバースを試みて失敗し、

43.
元の小尾根に戻っている。手前に大石・むこうにノッポ岩がある特徴的な尾根だ。下流方向を向いて撮影。

44.
なんとか地形図で顕著な窪に降りようとしている。前後は初見の前回のほうが上手く歩けており、悔しい。

45.
水流のない窪に降りる。やれやれ。降雨後だからわずかな流れがある。

46.
小尾根を乗越し、長倒木。前回はこの先で苦労したので慎重にゆく。

47.
長倒木の窪を振り返り・見上げる。

48.
沢筋に降りてはいけない、が前回の教訓。

49.
らしい踏み跡を見つけ、

50.
たどるも、前回とおなじ踏み跡の途切れた急斜面に出てしまう。強引に突破し、

51.
上の踏み跡にたどり着く。なんとか安全圏、あくまで比較の話だが。

52.
傾斜が落ち着くので心も落ち着く(笑

53.
平場(写真には写っていない)のある尾根を乗越すと、あとはとにかく薄い。

54.
水流のない窪を渡る。

55.
細い流れのある喜右衛門小屋窪に着く。

56.
前回打ち切って下降した尾根の下方を撮る。

57.
久しぶりにサイン。標高からしてまだ旧酉谷登山道ではないはずで、意図がわからない。
※20230527訂正。ヤマレコ「みんなの足あと」によれば、現在の酉谷沿いの踏み跡は地形図の破線より上についている。その踏み跡に降りたと思われる。

58.
振り返ってここにもサイン。踏み跡は道になっている。

59.
振り返れば明瞭に上がってゆく道あり(右)。

60.
同地点で下方に小川谷。

61.
ランドマーク的な、沢筋の巨岩の横に生える大木。撮り忘れたが70-80m手前で石積みの上を歩き、旧酉谷登山道に着地している。

62.
酉谷に降りる。

63.
休憩後は旧酉谷登山道をたどる。コツ谷の入り口を偵察。

64.
本流に戻り旧登山道を歩く。

65.
古い小屋跡。

66.
旧登山道のザレがひどいので沢筋を歩いている。ここで水流がなくなる。

67.
道標の残りと赤テ。もしここを旧登山道がとおっていたなら、地形図の破線の入りかたはだいぶズレている。

68.
苦労して酉谷山頂。

69.
お「オルソくん、ミーティングだ。おじさんは靴ズレがひどくてもう歩きたくないんだ。たまには代わってくれる?」
オ「……」

70.
痛くたって歩かないと降りられないしビールも飲めない。春爛漫の縦走路をゆく。

71.
七跳尾根分岐。

72.
犬麦林道に降りる。小川谷林道で遭遇した崩落の様子は冒頭の写真で紹介したとおり。

73.
予定どおり、終バス13分前に東日原着。
お「きょうもブリトーも缶ビールもナシ、だ。マリア様にちゃんとお願いしてくれたのか?」
オ「……」

74.
ダニに刺された跡、治療後。

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装備・携行品

【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプターⅡ。(以下ほとんどモンベル)タイツ・半ズボン・チェーンスパイク。メリノウール薄手・ペツルのヘルメット・虫除けネット・ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・雨具・ジャージ上・ロールペーパー。ハイドレーションに水1.5L・コッペパンよっつ・カルパス・非常食。着替え一式とサンダルは奥多摩駅のコインロッカー。

みんなのコメント

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  • こんにちは。

    七跳尾根を考えていたので参考になりました。
    もしも通行中だったらひとたまりもありませんね。。。

  • ガバオさん、
    恐らく崩落して間もなく、なんの措置もとられていない現場の通過は不謹慎な表現ですが勉強になりました。

登った山

酉谷山

酉谷山

1,718m

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