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202307荒川三山

荒川三山( 南アルプス)

パーティ: 2人 (かえる隊長 さん 、ほか1名 )

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行程・コース

天候

1日目:くもり 霧 時折小雨
2日目:くもり後晴れ
3日目:晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:毎日アルペン号→伊那大島で丸茂タクシー乗換→鳥倉ゲート。連休初日ゲートのかなり手前から路駐車多数。
復路:椹島→送迎バスで畑薙第一駐車場→毎日アルペン号。大井松田から33km大渋滞のため箱根新道迂回にて21:00に東京駅着。

この登山記録の行程

【1日目】
鳥倉林道ゲート(05:40)・・・鳥倉(豊口山)登山口(06:40)・・・豊口山間のコル・・・塩川ルート合流点・・・三伏峠(09:30)[休憩 60分]・・・烏帽子岳(11:30)・・・小河内岳(13:25)[休憩 20分]・・・大日影山分岐・・・板屋岳(16:15)[休憩 5分]・・・高山裏避難小屋(17:15)

【2日目】
高山裏避難小屋(06:07)・・・前岳(10:33)[休憩 5分]・・・中岳(11:00)[休憩 5分]・・・悪沢岳(東岳)(13:10)[休憩 30分]・・・丸山・・・千枚岳(15:23)[休憩 7分]・・・千枚小屋(16:00)

【3日目】
千枚小屋(06:25)・・・駒鳥池・・・見晴岩(07:32)[休憩 8分]・・・蕨段・・・清水平(08:05)[休憩 5分]・・・小石下・・・鉄塔下(10:06)・・・滝見橋(10:56)・・・椹島ロッヂ(11:02)

コース

総距離
約31.7km
累積標高差
上り約3,554m
下り約4,083m
コースタイム
標準19時間45
自己23時間40
倍率1.20

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 南アルプス南部縦走。いつかは行きたいと計画はしていたもののコロナ禍で延期していたのを今年決行。休暇と体力との兼ね合いで2回に分けて3000m峰を狙うことにした。7月はその第一弾。
 一日目:5:40鳥倉登山口より登山開始。霧、小雨。小屋の連泊予約が取れなくてテントと小屋泊りのハイブリット登山。同行者のペースが全く上がらず登山口を過ぎ三伏峠まで3/10の標識地点で休憩してもらい、三伏峠で合流することにして先行。9:30三伏峠到着、気温10度、息が白く寒い。待つこと45分、やっと同行者が到着するも「ごめん、高山裏まではとても行かれない」といきなり敗退宣言。久々のテント装備でザックが重く早く歩ける気がしないとのこと。下山も考えたが、夕方から天候も回復する予報だし話し合ってとりあえず小河内小屋迄行って様子を見ることに。その後は徐々にペースを取り戻し順調に進む。烏帽子岳を過ぎたあたりから稜線は半端ない強風。登山道右(西)側は崩落個所が所々あり、ガスで下まで見えないのが幸いだったが緊張しながら通過。13:25予定よりも1時間半遅れで小河内小屋と縦走路の分岐に到着。昼食。同行者も復調しどうやら高山裏まで行かれそうだ。トイレに寄ろうかと小屋方面へ行こうとしたが分岐に「小河内避難小屋はトイレ閉鎖中」の張り紙がありスルー。(後から聞いたのだが、トイレは使用できたとのこと。張り紙撤収してよ!)回復の気配のない天候の中小河内岳~板屋岳を経て17:15高山裏のテン場に到着。さすが連休、かなりの数のテントが設営されていた。18時夕食。明日の天候回復を祈って19時半就寝。
 2日目:3時テントの外を見ると周囲はガス。気温13度。空は雲一面で星は全く見えない。気分は盛り下がるが天候回復を信じて6時過ぎに出発。マルバダケブキやタカネコウリンカの花畑を抜けてダケカンバの森へ。ここから前岳まで標高差550mの急登。森林限界を超え時折強風にあおられながら岩場を通過する。ここは地図では通行注意の破線コースだが、それにしても登山道の荒れ方が激しい。登山道西側はつい最近崩れたてのような崩落跡があり、かろうじて根を張っているハイマツのギリギリ内側に踏み跡が続いている。超コワイ!これって本当に登山道なの???と思いながらも必死で進む。みなぎる緊張感。後ろから「どっちにすすめばいいのよー!」と半ば泣き声のような女性の叫び声。同感。恐る恐るハイマツの上を乗り越えるとまともな登山道に復帰。やっとの思いで荒川前岳に到着するも、ガスで眺望無し。地図で方角を確認し中岳へ向かう。11時中岳着。眺望無し再び。本当に天気は回復するのだろうか。中岳避難小屋を過ぎた辺りから高山植物が続々と登場。さすが花の荒川三山。タカネツメクサ、ミネズオウ、シコタンソウ、イワベンケイ、ミヤマダイコンソウ、タカネヤハズハハコ、テガタチドリ等々夏の花がずらり。最高峰の悪沢岳まではいったんぐっと下ってじわじわと登り返す。稜線上に上がったと思うとその向こうにまた道が、、、これを何度繰り返したことか。予定よりも1時間以上遅れて13時過ぎ悪沢岳登頂。3000mを越えてからが長かった~!疲労困憊、シャリバテのフラフラ状態。但しいいこともあって、天気が回復しガスが晴れて広大な山々が眼前に。こんな景色の中を登っていたのかと感激。徐々に雲も少なくなり青空が広がりまさに”THE 夏山”。予定通りの登頂だったらこの景色は見られなかった。がしかしここから泊地千枚小屋まではまだ約2時間。時刻はすでに13時半を回っているため、山頂滞在約30分で下山開始。行く手にこれから通過する丸山、千枚岳が見えている。
 下山開始から間もなく巨大な荷物を背負ってものすごい勢いで進んでくる男性とすれ違い。おや?なんか見覚えのある顔。ドローン撮影で有名な山岳写真家の西田省三さんでは・・・超スピードで登って行ったので二度見する間もなかったが、放送で見たのと同じ黒い撮影機材のバックパックを背負っていたので間違いないでしょう。
 千枚岳の登り返しに苦しみながらもたくさんの高山植物に励まされながら何とか16時に千枚小屋に到着。放心状態。受付を済ませて戻ってきた同行者曰く、山小屋のひとに高山裏~前岳の登山道の状況を聞かれたとのこと。もともと道はガレの縁ぎりぎりについていたのだが、昨年西側がさらに大きく崩落しそれから現地を見に行っていないので、ちょうど通過してきた我々に状況を聞いたのだという。どおりで崩落跡がフレッシュだったわけだ、、、夕食まで外のベンチで乾杯。夕食後は死んだように眠りに落ちた。
 3日目:4時過ぎに目が覚める。下山日。椹島13時発のバスになんとしても乗らなければならない。朝食前に支度をほぼ完了し、6時の朝食後すぐに出発。とにかく下る下る下る、駒鳥池通過、見晴岩と清水平で小休止の後、何度が林道を横切って道がなだらかになったと思ったら、なんと岩場の登り返しが。これはないだろう~!疲れ切った脚を約40分の岩登りでさらに酷使。鉄塔通過、吊橋通過、最後の力を振り絞って11時椹島到着。約2時間の余裕を残して下山完了。水をたっぷり飲んでロッジ別館でシャワータイム。無事13時のバスに乗り込む。14時に沼平であるぺん号に乗り換え予定が、送迎バスの手違いで畑薙第一乗換に急遽変更。復路途中停車の白樺荘で静岡限定醸造の生ビールで乾杯。あるぺん号は大井松田から33kmの大渋滞を箱根越えでかわし、21時に東京駅到着。(さすがプロ!)
 予想外の遅れや登山道の崩落など事件もあったが、後半は天気も回復し第一弾はまずますの山行だった。小屋に連泊できれば装備をぐっと減らせるのに、小屋が完全予約制になってしまったので、予約できない日はどうしても間にテン泊を挟まなくてはならない。テントは予約不要、先着順の設営のため場所の争奪戦が激しくなっている。テン場の確保のため朝2時にスタートして午前中に泊地まで行くとかいう話も。。。今回高山裏では運よく設営場所を確保できたが8月の山行では大丈夫だろうかと不安に思う。

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フォトギャラリー:62枚

ゴゼンタチバナ

あと200歩

三伏峠 ほとんどの人がここにテントを張って塩見にむかう

分岐を右に

シャクナゲ

烏帽子岳

眺望無し

縦走路と小河内小屋の分岐 標柱の根本近くにトイレ閉鎖の張り紙が

小河内岳

雷鳥のつがいに遭遇

板屋岳

タカネコウリンカのお花畑

一瞬ガスが晴れた

西側の崩壊地

高山裏避難小屋 水場は往復20分だが、荒川方面に30分進んだ登山道沿いにも水場あり

翌朝、登山道沿いの水場

森を抜けて森林限界へ

ガスっているが花はたくさん

コケモモ

イワウメ

イワカガミ

壊れかけの登山道を経て前岳 途中恐ろしすぎてカメラを出せず

さらに地図で方角確認

中岳避難小屋

ミネズオウ

タカネヤハズハハコ

シコタンソウ

イワベンケイの雄株と雌株

ガスが晴れて景色が見えてきた

山頂手前 あと少しなんだけど遠い

晴れた!

控えめな頂上

名残惜しいが下山開始

天気も回復しアルペン気分満載です

丸山より赤石(右)聖(左)

富士山 雲の隙間から剣が峰が

千枚岳への登り返し(2回あります)

千枚岳

小屋到着

翌朝小屋出発

おお!富士山サイコー!

見晴らし岩より赤石岳

昨日登った悪沢岳~丸山~千枚岳

ひたすら下る

疲れ切った脚に岩頭見晴がつらい 

鉄塔

吊橋 揺れて超コワイ

滝見橋

下山 ロッジにてシャワー

畑薙第一駐車場

白樺荘にて サッポロ静岡限定醸造

ビールとアジフライとイカフライ 美味しかった!

悪沢岳山頂にて

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール ストーブ 燃料 カップ
カトラリー

登った山

烏帽子岳

烏帽子岳

2,726m

小河内岳

小河内岳

2,802m

大日影山

大日影山

2,573m

板屋岳

板屋岳

2,646m

東岳

東岳

3,141m

中岳

中岳

3,084m

前岳

前岳

3,068m

千枚岳

千枚岳

2,880m

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