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赤石・悪沢周回縦走

赤石岳、悪沢岳( 南アルプス)

パーティ: 2人 (shiro さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

9/23 登山1日目:曇のち晴れ
9/24 登山2日目:快晴
9/25 登山3日目:快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 9/22にマイカーで藤沢経由で畑薙第1ダム夏季臨時駐車場に向かい車中泊、9/23朝7時15分の東海フォレストの送迎バスで椹島まで移動し、登山開始。

この登山記録の行程

9/23登山1日目
送迎バス降車(08:08)・・・椹島ロッヂ(08:11)・・・樺段(09:59)・・・赤石小屋(12:24)赤石小屋泊
9/24登山2日目
赤石小屋(06:45)・・・富士見平(07:14)・・・北沢源頭(08:32)・・・赤石小屋分岐(09:14)・・・赤石岳(09:39)休憩35分(10:15)・・・赤石小屋分岐(10:33)・・・小赤石岳(10:50)・・・大聖寺平(11:51)・・・荒川小屋(12:22)荒川小屋泊
9/25登山3日目
荒川小屋(06:18)・・・前岳(07:41)・・・中岳(07:58)・・・悪沢岳(東岳)(09:14)・・・丸山(10:06)・・・千枚岳(10:44)・・・千枚小屋(11:13)休憩25分(11:38)・・・駒鳥池(12:03)・・・見晴岩(12:36)・・・蕨段(12:45)・・・清水平(13:15)・・・小石下(13:56)・・・鉄塔下(14:45)・・・滝見橋(15:28)・・・椹島ロッヂ(15:40)椹島ロッジ泊

コース

総距離
約26.1km
累積標高差
上り約3,198m
下り約3,199m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

9/23
送迎バス往路+赤石小屋予約済み(9/17)
バス移動:畑薙第1ダム⇒椹島ロッジ(7:15⇒8:25)、登山1日目:椹島⇒赤石小屋(5時間30分)、赤石小屋
登山1日目
朝5時起床。朝食はチーズトーストとバナナ+コーヒー、トイレを済ませ6時30分にバス待ちの列にザックを置く。予約人数が多数の為、6人乗りのバンが先行出発することになり、このバンに乗り早めの6時50分に出発する。椹島までは約1時間で7時50分に到着。トイレを済ませ、椹島ロッジの受付で登山届を提出し、8時10分に赤石岳方面の登り口に向かう。8時20分に大倉尾根(東尾根)コース登山口から登り始める。最初は鉄製のハシゴでかなりの急登。聖岳や光岳の登りと変わらずV字谷の取付きでジグザグの急登が続く。1時間30分ほど登り続けカンバ段を通過する。湿気が強く気温も高いのか、かなり汗をかく。水分を取りながら登り続ける。相変わらず急登が続き地味に足に来る。標高2300mを超えると緩やかな登りになり呼吸を整えることが出来るようになるが、赤石小屋までの最後の急登「歩荷返し」が待っている。ここを過ぎると赤石小屋が近い手作り感満載の標識が現れ、気持ちが和む。標高は2500mを超え木々の間から聖岳が見え隠れする。ずっと樹林帯を登り続け、赤石小屋前までほとんど景色を楽しむことが出来なかったが、途中この時期でも咲いているテンニンソウやコウシンヤマハッカを見つけほっとする。12時23分、やっと赤石小屋に到着。小屋前のテラスからは赤石岳・聖岳が雲間に見え隠れしている。夕方までに雲が取れることを期待して、小屋で受付を済ませ遅い昼食を小屋の食堂をお借りして食べる。いつものようにカップ麺と菓子パン+コーヒー、小屋は快適で居心地が良い。昼食後、寝床を作り荷物を整理する。それでもまだ十分に時間が余っているので、小屋所蔵の雑誌や本を眺める。小屋ではちょうど炬燵を入れたとの事で、中に入り温まりながら雑誌眺めを続ける。夕食は評判通り美味しい豚ロースのソテー、ごはんは少なめによそってくれ、気兼ねなくお替り出来る心遣いがうれしい。夕食後はテラスと小屋の上にある展望場所を散策し、赤石・聖、荒川・悪沢の峰々を眺める。まだはるか高い。19時過ぎ、早めに就寝して明日に備える。
9/24
荒川小屋予約済み(9/17)
登山2日目:赤石小屋⇒赤石岳⇒荒川小屋(5時間)、荒川小屋泊
朝5時起床、天気は高曇りで回復傾向。着替えとパッキングを済ませ、6時に朝食を食べ6時40分に赤石小屋を出発、目指すは百名山99座目の赤石岳。シラビソの樹林帯の登りから始まり、標高2700mあたりからハイマツが現れ、視界が広がる。7時20分に富士見平に到着、正面は赤石岳、右手には荒川岳と悪沢岳の荒川三山、振り返ると富士山、何とも贅沢な景色、さらに天気も回復して青空が広がってくる。富士見平でひとしきり写真を撮って先に進む。少し下ってから小赤石岳からの岩尾根の北側を巻いて西に向きを変え、しばらくすると北沢の源頭。この辺りではヤマハハコ・タカネマツムシソウがまだ咲いている。北沢源頭では水を補給がてら休憩を取る。秋になっても水が枯れずに美味しく飲めるのはありがたい。20分ほどの休憩後8時35分に出発。カール地形を実感しながら急斜面を登る。小赤石岳山頂を仰ぎながら登り、途中から南に向きを変え登り続け、9時16分に稜線の分岐に辿り着く。南は巨大な赤石岳山頂部、東は北沢源頭のカールの向こうに富士山、西は中央アルプス・御嶽・北アルプスが長い屏風のように連なっている。この分岐でザックをデポし、ウエストバックだけで赤石岳山頂を目指す。雄大な尾根をゆっくり登り9時40分に赤石岳山頂に到着、山頂からは360°遮るもののない完璧なパノラマが広がる。富士山、荒川・悪沢岳・南アルプス北部・北と中央アルプス、聖と深南部をそれぞれ写真に収め、山頂南側のくぼ地で風を避けながらおやつタイム。持参した飲み物と菓子パンを食べて眼下の避難小屋と富士山を眺める。休憩後山頂を後にして稜線分岐でザックを回収し小赤石岳に向かう。正面に荒川岳・悪沢岳を見続けながらの稜線歩き、まさに至福の時間。10時53分に小赤石岳山頂到着、次の3030mピークに向けて進む。ピークを過ぎると大聖寺平への下りに入る。振り返ると3030mピーク、小赤石、その右手に聖岳へと続く大沢岳・兎岳の稜線が同じ目線で広がる。11時52分に大聖寺平を通過、あとは荒川小屋に向け山腹のトラバースになる。高山帯から樹林が現れゆっくりと高度を下げ12時24分に今日の宿、荒川小屋に到着。受付を済ませ、小屋の外テーブルで昼食を食べる。早着きすると午後の時間をゆっくり出来るのが良い。小屋で着替えて暖房の入った食堂にお邪魔して時間を過ごす。夕食後赤く染まった富士山を眺める。ここからの富士も均整が取れ、素晴らしい。19時過ぎには就寝する。
9/25
登山3日目:荒川小屋⇒荒川岳⇒悪沢岳⇒千枚小屋⇒椹島(9時間)、椹島ロッジ泊
朝5時起床、5時30分の日の出を眺める。朝食前に出発準備を整え、6時前に朝食。荒川小屋の朝食も美味しい。朝食後トイレを済ませ、6時20分、荒川小屋を出発する。今日の行程は椹島までとかなり長いので、気合を入れて歩き出す。荒川前岳までの広い斜面はシカの食害の防止で柵が設けられている。後ろを振り返ると荒川小屋とその猛攻に小赤石岳の巨体が朝日を浴びて輝いている。東には白峰南峰のシルエットの向こうに今日も富士山が美しい裾野を広げている。今日のルートは富士山に向かって進むので、その大きさ実感できる一日になる。小屋を出て1時間20分ほどで稜線に出る。今日も快晴で中央アルプス・御嶽・乗鞍・北アルプスと北西方面のスカイラインも見飽きる事が無い素晴らしい稜線歩きを保証している。ここでザックをデポし絡みで前岳を往復、7時42分に前岳山頂到着。南側には赤石岳以南の南アルプス南部の山々、北側は中岳の左に塩見・農鳥・間ノ岳・仙丈、右には悪沢岳のピラミッドが大きく聳えている。前岳山頂を後にして、ザックを回収し中岳に向かう。前後左右の絶景を眺めながらの稜線漫歩で足取りも軽い。8時に中岳山頂に到着、悪沢岳・富士山の並び立つ姿は今日一の構図。山頂から少し下ると避難小屋、ここでトイレ休憩をして悪沢岳の登りに備える。30分ほど下り鞍部に、ここで晩秋にもかかわらずヤマハハコの花が咲いているのを見つける。悪沢岳への登りは岩場の急登で足場も悪く、逆回りだと結構危なそう。慎重に登り切り9時15分に悪沢岳山頂到着、これで百名山完登。あとは椹島までの長い下りが待っている。悪沢岳山頂からの眺めも素晴らしいの一言。南正面に赤石岳の巨体が広がり、そのすぐ後ろに聖の山頂がちょこんと顔を出している。北に目をやると塩見岳と蝙蝠尾根の向こうに白峰間ノ岳・農鳥岳と甲斐駒、塩見の真後ろに仙丈と南アルプス北部の峰々が眼前に広がり、さらに進行方向の東側は丸山の丸い頂とますます大きく見える富士山が幾重にも重なる山並の向こうに大きく映る。山頂からの下りはまず巨岩の乱立する荒々しい場所を抜ける。そのあとは丸山の山頂のような穏やかで広々とした稜線を進む。前方、富士の右手には朝日に光る駿河湾と伊豆半島も遠く見えている。10時8分に今山行最後の3000m峰、丸山山頂に到着。ここからの赤石岳は、小赤石岳・聖岳の重なりが無くなり上河内岳やさらに深南部のピークも連なり、南アルプス南部の奥深さを象徴しているようだ。丸山から千枚岳までは結構険しい道のり、特に千枚岳直下は岩場での登り返しで慎重さが必要。岩場を慎重に登り切り、10時47分、今回最後のピーク千枚岳山頂に到着。引き続き快晴で振り返ると降りてきた悪沢岳・丸山のピークが連なる。赤石岳以南の深南部の延々と連なる山並みも相変わらず健在で楽しい稜線歩きを満喫。名残惜しい山頂を後にして、千枚小屋に向け下り始める。途中、二軒小屋への分岐を通過し11時13分に小屋に到着、ここで昼食休憩を取る。外のテーブルを使わせてもらい、千枚小屋荒川小屋で受け取った弁当を頂く。千枚小屋からは樹林帯の下りに入り、雄大な景色はおしまい。途中途中に7分割の案内板が長い千枚尾根の下りの目安になる。7/7は標高2500mでシラビソ・オオシラビソの森についての内容が書かれている。駒鳥池を12時に通過し6/7案内板を12時24分に通過、相変わらず長い下りが続く。4/7清水平1900mを13時11分に通過、ここは貴重な水場があり、こんこんと美味しい水が湧いていた。2/7案内1500mを14時7分に通過。ここから突然の岩場の登りが出てきてびっくり!すでに長時間の下りで足に来ている所だったのでかなりこたえた。登りきると「岩頭見晴し」の案内板があった。ここから高圧送電塔をくぐりぬけ大井川まで一気に下る。最後に長い吊橋と青い鉄橋を渡り15時28分に千枚尾根登山口にたどり着く。ここから椹島まではほんのちょっと、ゆっくりと林道を歩きながら今回の山行を思い返す。15時40分、椹島到着。長かった山行もこれでおしまい。椹島ロッジの受付を済ませ、お風呂に入る。生き返るような解放感を味わいゆっくりお湯につかる。しかし体はやはり疲れていたようで、右わき腹に発疹が現れ赤く腫れているのに気づく。かゆみもあるので、帯状疱疹が出てしまったようだ。明日以降は痛みに変わるだろうと思いながらも、夕食時はビールを飲んで山行の無事を祝う。明日朝いちばんのバスで臨時駐車場に戻ることになるので、簡単に服を洗い、部屋干ししてすぐに就寝する。
9/26
バス移動:椹島⇒畑薙第1ダム
バス移動:椹島⇒畑薙第1ダム(6:00⇒7:10)
朝5時起床、やはり帯状疱疹のようで、昨日かゆみのあった場所はチクチクとした痛みに変わる。朝食をロッジで食べ、6時発のバスに乗り込み7時過ぎに臨時駐車場に到着。駐車場で着替えを済ませ帰路に就く。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ソフトシェル・ウインドシェル フリース ダウン・化繊綿ウェア
ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック
水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル 帽子 グローブ
サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計
カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証
ホイッスル 医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 携帯トイレ 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料
ライター カップ クッカー カトラリー

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登った山

東岳

東岳

3,141m

中岳

中岳

3,084m

前岳

前岳

3,068m

赤石岳

赤石岳

3,121m

千枚岳

千枚岳

2,880m

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